劇場公開日 2020年10月10日

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わたしは金正男を殺してないのレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

4.0結局何も解決していなかったんだ…

2020年10月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

実に興味深いドキュメンタリーでした。
結局あのふたりはどうなったのかと思いつついつのまにか忘れていた…。実行犯の人生環境やそれぞれの国の立場とか浅くはあるが、そーだったんた、と納得。北朝鮮の不条理さを改めて痛感。

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peanuts

3.0真面目に観た

2020年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

国際空港で、多くの人の目の前で、北朝鮮の要人が、白昼堂々と暗殺されるという事件の、裁判を追ったドキュメンタリー。

「面白動画を撮るから出てみないか? "背後から近づいて顔にベビーローションを塗ってビックリさせる" という動画が、日本では大ウケなんだ」と誘われ、将来の女優を夢見て参加したばっかりに、殺人の実行犯として逮捕された、ベトナムとインドネシアの二人の女性が、死刑となってしまうのかどうかを観続ける。

最後まで、暗殺の主体としての関与が噂された北朝鮮は裁判という表舞台では、まったくその関与を問われることなく終了することを、ずっと記憶しておくことが大切なんだろうな。こうやって映画にして残すことの価値を思って、多少飽きのくる流れも受け入れようという気持ちになった。

ためになりました。

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CB

3.0現実の”完全犯罪”とは、ここまで後味の悪いもの

2020年10月14日
iPhoneアプリから投稿

最初はお気楽に見ていた。
真偽は別として、田舎から出てきた少女たちが、いかにして彼の国の最高指導者の兄の殺人犯に仕立て上げられ、国際社会のトップニュースに躍り出たのか。
そして彼の国の工作員がいかにその実行に抜けがないよう、冷酷に作戦を練ってきたのか。
事実は小説より奇なりだなぁ、なんて思いながら、ボーンシリーズや007なら数分で終わるシーンの裏側を見るかのように、壮大なスパイ大作戦として見ていた。

その時までは、もちろん彼女たちの不遇に同情しつつも、あくまでスクリーンのこちら側の人だった。

ところが、

後半に彼女たちの顔に希望の光が差し込むにつれ、反対に猛烈な苦さを口の中に感じだす。

“完全犯罪だった”というフレーズが出てくるが、まさにあの当時ニュース映像を見ていた我々は、そしてスクリーンでこうして振り返っている我々は、
いつのまにか傍観者ではなく、白昼堂々の処刑の観客席に座らされていたことに気づく。
そしてまんまと筋書き通り、こんな日本に住む小市民ですら彼の国に対する恐怖の念を植え付けられ、国家間チキンレースの前に無力を感じさせられているのだ。

こうして彼の国は、ただのロケット好きなチンピラではないことを証明し(もっとずいぶん恐ろしい)、おかげで?各国の首脳とにこやかに会談し、今日も元気にいつのまにか増殖している軍事パレードを見せつけている。

少女が帰国した際に見せた、夢から覚めていない笑顔に全く救われず、そして悪人は誰もいなくなった、余計に苦さが残る余韻を味わう。

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donmai_honamata

3.0暗躍と闇が蠢く暗殺事件の深層

2020年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

白昼の空港で、若き独裁者の異母兄が2人の若き女性に殺される。まるでサスペンスフィクションのようなお話が、金正男暗殺事件として現実となってしまった。
裏で暗躍していた者たちは相次いで消息不明となり、残されたのは実行犯の2人の女。でも彼女たちは、それがイタズラ動画の撮影としか認識していなかった。
まさに謎が謎呼ぶ殺人事件。首謀者と目される独裁者は近年、世界各国に歩み寄りの姿勢を見せ出している。果たしてそれは本心か否か。
事件の全容は闇に葬られたまま。しかし終盤、謀略の犠牲となってしまった女性たちが、唯一と言っていい光を掴むのが救い。

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regency