骨(1997)

劇場公開日:2025年5月24日

骨(1997)

解説・あらすじ

「ヴァンダの部屋」「コロッサル・ユース」などで世界的に高く評価されるポルトガルの映画監督ペドロ・コスタが1997年に手がけた長編第3作。リスボン郊外のスラム街フォンタイーニャス地区に住む人々をキャストに起用し、底辺の生活の厳しさを圧倒的リアリズムで描き出す。

赤ん坊を産んだティナはリスボン郊外のスラム街に戻ってくるが、夫は赤ん坊を連れて家を出て行ってしまう。通りで物乞いをしていた夫は看護師エドゥアルダと知り合い、彼女の家に居候するようになる。ティナの隣人で家政婦として働くクロチルドはある日、エドゥアルダの家でティナの夫に出会う。

後に「ヴァンダの部屋」で主演を務めるバンダ・ドゥアルテが家政婦クロチルド役で出演。1997年・第54回ベネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞(最優秀撮影賞)を受賞した。日本では、コスタ監督の初期3作品を監督自ら監修した4Kレストア版にて上映する特集上映企画「ペドロ・コスタ はじまりの刻(とき)1989-1997」にて劇場初公開。

1997年製作/94分/ポルトガル・フランス・ドイツ合作
原題または英題:Ossos
配給:シネマトリックス
劇場公開日:2025年5月24日

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映画レビュー

3.5最後、ガスレンジの火はついています

2025年6月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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sugar bread

3.5観るのに骨が折れる。

2025年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「血」「溶岩」見てなかなか本意がわからないからパンフ買ったら三作合本で、見る事にした。
「血」はモノクロスタイリッシュに、
「溶岩の家」は火山礫の島でギリギリ生きてる人達を何もない島というまな板に乗せて、
「骨」今度はリスボンのスラムで、
ペドロコスタはずっとギリギリ底辺の人間を描き続けている訳だが長編3作目にして背景を整理せず、混沌のなかにカメラを持って飛び込んだようだ。

あんまり観客のための起承転結的なドラマに興味がない監督で、スラムで起きた小さな出来事を時間軸に生きてる人間の垢みたいな物を整理して並べている感じだ。常連が多い役者チームだが皆んなキャラ濃い、眉毛濃い、男か女かわかんない、、という障害を超えて頭を整理しながら見なければいけないのが、なかなか大変である。登場人物の関係もだいたい同じ構図、ギリギリ生活の人と異邦人。優秀な役者と敢えての素人。話が街中になったせいで多少スピード感は出た気がする。イネスデメディロスは今回ちょい役だが画面で光る子だな。

3本みてこの監督の非凡さとストイックさ、で何に興味があるのかがわかった。好きな監督かと言うとそうでもないけど、、凄いことは間違いない、他の作品もたぶん観る。

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masayasama