残酷で異常のレビュー・感想・評価
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脚本が面白い
被害者と見せかけて、ある意味では加害者だったという話の展開もさることながら、「死後の世界」であることや脱出すると他の人の視点から再現できるなど、色々な仕掛けを小気味よく展開するので見ていて飽きなかった。
ラストは再現を捻じ曲げて現実を変えていました。おばあちゃんが「準備ができたようね」と認めたことがトリガーなんてしょうけど、自分の再現に他人をねじ込むことが解決策ってのは、無理矢理だったなと思いました。
罪のループ
最初服についてた緑のシミが2回目のループではなくて、付いた原因の場面があった時に、ん?どういう事だ?ってなりました。
1度目に見た罪がループするたびに、事故のように見えていたのが殺意のあるものになり、ループする度に愛する人を殺してしまうっていうのは、怖いし悲しくてやりきれなかったです。最後結局同じように自分も死んでしまうけど、愛する人を救う死に変わったのが胸に響きました。エドガーのドヤ顔が最高でした。
おもろい
自宅PS4にて、amazon prime videoで鑑賞しました。
ジャンルでホラーが含まれていたので見てみたのですが、全くホラー要素は無かったと思います。サスペンスというか、ミステリー的な作品です。
死後、無限ループをする部屋に閉じ込められ、妻が死ぬ時間を何度も繰り返させられる主人公。抜け道を見つけ脱出すると、その時間の妻の子供や弟、妻の立場を見つめさせられます。それにより自分の罪の重さを認識した主人公は自ら命を絶つことで妻と子供を救うという話です。
話も面白く難しすぎず、作品も長過ぎず、ちょうどよく見られる作品です。
罪を受け入れて罰を受ければつらくない
このにセリフすごいハッとした。
確かに自分が悪いと思っていない時に受ける罰はこの上ない苦痛で相手のことを殺してやりたいと思うけど、自分の非を認めたときの罰はすんなり受け入れられるもんね。
エドガーはとんでもない野郎だと思ったけど、本当に奥さんのことを愛していたから、何回も殺害現場に戻って、最後の場面で自殺を選んだんだろうね。
こじらせて地獄に来ちゃった激レアさん
記憶をたどっていくと妻殺しは事故であり
自分も妻に殺害されたことが分かったエドガー
途中まで主人公が記憶取り戻すと
サイコパスなオチかな、、既視感、、
と思って観ていたら
不器用で自信のない孤独なこじらせ男が
恋をして結婚し妻とその連れ子を
重〜く愛していたという話
が、妻にとってはモラハラ夫だったのも事実
その男がこの《地獄》でブラウン管に映る
いわば、えんま様のもとで
永遠と精神的な罰を受けるという残酷さ
その中でエドガーは数々のモラハラで
妻を追い詰めてしまったこと、
また連れ子の内に秘めた思いを知ります。
その行いを認め、また妻からの殺害を許し
心からの反省と愛を再確認します
モラハラ夫が自分を振り返って心から反省というのは
この地獄を体験しないと出来ないと思います
夫婦で亡くなってしまう展開について
連れ子を『孤児にさせてしまった』と
後悔するエドガーは父親としての
自信がなかったもののちゃんと愛していた証拠で
妻を殺人犯で終わらせてこの地獄送られないようにと
自殺を選ぶという判断も奥さんを愛していた
証拠だと思います。
そして運命を変えれたのは心からの反省があったからだと思います。
エドガーは苦しめてしまった家族への償いと幸せを祈りました。
もう1人、大きく運命を変えて生き残った彼女も
生き抜いて家族を守るという償いを選びます。
運命を変えた2人に共通するのが
自分のためではなく、
家族のために変えたい運命だったということ
えんま様はそれを許し、情状酌量として運命を変えさせてくれたのかなと思いました。
愛を知らずに孤独に生きるか
愛を知って死を選ぶか
伏線の回収も気持ちよく、全てが繋がるのが良かったです。
地獄から始まる愛のある素敵な作品だったと思います。
私ならいずれ終わる命、誇らしい生き方をしたいです。
でも、地獄には行きたくない笑
ここが地獄
伏線の張りめぐらし方、話の展開、登場人物の態度に至るまで後半につれて段階的に明らかにされていく内容にドキドキした。
いい映画。
ある意味でハッピーエンドなんだけど、犯した罪とはどういうことなのか、とこちらにメッセージを発しているようで結構見終わってずっしり来る映画だった。
何度も自分の罪を自覚させるため体験をループさせる、どこにあるのかも分からない施設。罪を犯した者たちが集められるディスカッションは、過激な懲罰こそ無いものの、ここが地獄のように思えてくる。
主人公エドガーと妻メイロンの釣り合わせは語らずとも背景を連想させた。見ている私にもバイアスがあることが苦々しく感じられる。こういう差別や他人からの邪推が起こるだろうと予想できてそれがそう外れていない。
怯えた様子から主人公はもっと残虐なことでもしてるのかなと思ったけど、現実的で過激な犯罪描写に行かずそれが映画の軸をブレさせること無く進ませている。
主人公は自分を取り巻く人物たちを追体験し、自分の知らなかった真相と、他者から自分の行動がどう写っていたのか自覚することになる。
「自分のしたことからは逃げられない したことを認めて生きるしかない」というドリスの台詞が印象的だった。社会の中でその恩恵を受け生きている以上、やったことの責任は常についてくると言われているようだ。
しかも自分のしたことを味合わされるのが死後というから恐怖もひとしお。
「罪を認めたことで得られる安心感 自分の罪を認めたから罰も受け入れられる、痛みから安心を感じられる時が来る」という両親を刺殺した青年の疲れ切った安らぎが薄ら寒い。擦り切れながら延々と罰を受けている。
殺人を犯した人間の「やりなおしたい」、自分のやったことを延々と自覚させられる様は更生施設のようだ。
きっと主人公エドガーはドリスのような人間が来たら助けようとするだろうし、毒入りの食事をする前に誰かに止めてもらうことが無い限り、ループが終わることは無いんだろう。
けれどもだいぶ爽やかだった。映画から伝わる贖罪というものがどういうものか、少しだけ分かった気がする。
雑感
ドリスの自殺が重罪というのもキリスト教色を感じた。けど現実的には、他人を殺した殺人者とは一緒にされたくないよね。だから近付くなって態度が酷かったのね。
木とか洗剤とか小道具が効いててもう一度見直したいと思った。
他者の視点を見る部分だけど、殺されるシーンも中には体験している人いるのかな?
妻メイロンの序盤の演技が浮いてて気になった。
終わり方の自己犠牲も宗教の価値観。けれども結局また戻っている主人公。変えたいといった主人公は変える方法を見つけたし、今後どうなるのか、少しワクワクする。
愛の重さとは
妻殺しのレッテルをはられ、罪を認め懺悔するよう求められる主人公。
部屋では同じく誰かを殺したメンバーで懺悔のグループセッションが行われ、終わればまた妻を殺した部屋に強制的に戻され、抵抗できない時間が繰り返される。
自分が妻を殺したのか?
この繰り返しからは逃れられないのか?
なぜ妻はあの時この行動に出たのか?
重すぎるとしても、この言葉にラストが全て持っていかれる。
どこまでがエゴでどこまでが愛なのか、
自分をどこまで犠牲にしても、それは相手にとって愛と呼べるのか。
名前を名乗り、彼は何を語るのか。
それは、懺悔とよべるのか。
不思議な世界、強制ループ、最後は
何とも不思議な世界。タイムループの映画は色々見てきましたが、異質といえば異質。なにか課題をクリアして抜けるというのはなく、ひたすら同じことを繰り返す強制ループ。地獄に落ちるとこんな感じなのかな。
最後は、ちょっとだけ良い話しでした。
なかなか手が込んでいた
タイトルに惑わされそうだが、生前罪を犯してしまった人々がグループセッションによって罪を認めていくというちょっと変わった設定。しかもブラウン管テレビからは怖そうな審判員みたいな人達。
自分の罪が認められず、逃げ出そうと試みる主人公。
なぜかグループで知り合った女の人と逃げる。なぜだ?
タイムマシンのようだし、巻き戻るし、でよくわからないところもある。
あちらの世界でも人は成長出来るという不思議な作品。
意外な物語と完成度
プライムビデオでたまたま見つけたこの作品。
タイトルと画像からして、脱獄系ホラー映画かと思って観てみましたが全然違いました。
ストーリーは死後の地獄の世界を描いたもので、主人公がその地獄で心理的な苦痛を受ける話。
初めは死後の世界とは受け止められず、被害者と訴えかけ何度も繰り返される死ぬ前の出来事に抗い続けていましたが、とあるきっかけで自分を客観視することに。
それまで被害者面していた主人公は妻と義理の息子が感じていた苦痛を知ることによって自分の罪を受け止められるようになる。そして地獄の抜け道を見つけ、そこから何とか現実をねじ曲げ2人を救うことに成功する。
また、地獄の世界で知り合った女性の現実も変えることに成功したことで、残された2人の家族に伝えきれなかった思いを伝えることができ、主人公の無念を晴らす事ができた。
主人公は最終的には地獄に戻ることになるがそれまでとは違い自分の死を受け止め、心が浄化された表情で終わりを迎える。
非常に興味深い内容の作品でした。
思ったよりも内容もよく、少し無理矢理感はありましたけど、綺麗にまとめあげた印象でした。
死んだ男の成長物語
冴えないオッサンが子連れの若い移民?女性と結婚したら、色々上手く行かずにお互い疑心暗鬼になって殺人事件に発展。
舞台は生前に犯した罪を永遠に繰り返させられる反省?施設。地獄を面白い形で描いてます。
そこから脱走して生前の疑念の真相を知り成長していく主人公。
死んでから成長するって、なんか不思議な映画です。
他人の事件も絡めて最後はキレイにまとまるんですが、
主人公夫婦に関しては生前お互いもっと向き合っていれば良かったね、って訓戒ですね。
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