「こじらせて地獄に来ちゃった激レアさん」残酷で異常 ポールさんの映画レビュー(感想・評価)
こじらせて地獄に来ちゃった激レアさん
記憶をたどっていくと妻殺しは事故であり
自分も妻に殺害されたことが分かったエドガー
途中まで主人公が記憶取り戻すと
サイコパスなオチかな、、既視感、、
と思って観ていたら
不器用で自信のない孤独なこじらせ男が
恋をして結婚し妻とその連れ子を
重〜く愛していたという話
が、妻にとってはモラハラ夫だったのも事実
その男がこの《地獄》でブラウン管に映る
いわば、えんま様のもとで
永遠と精神的な罰を受けるという残酷さ
その中でエドガーは数々のモラハラで
妻を追い詰めてしまったこと、
また連れ子の内に秘めた思いを知ります。
その行いを認め、また妻からの殺害を許し
心からの反省と愛を再確認します
モラハラ夫が自分を振り返って心から反省というのは
この地獄を体験しないと出来ないと思います
夫婦で亡くなってしまう展開について
連れ子を『孤児にさせてしまった』と
後悔するエドガーは父親としての
自信がなかったもののちゃんと愛していた証拠で
妻を殺人犯で終わらせてこの地獄送られないようにと
自殺を選ぶという判断も奥さんを愛していた
証拠だと思います。
そして運命を変えれたのは心からの反省があったからだと思います。
エドガーは苦しめてしまった家族への償いと幸せを祈りました。
もう1人、大きく運命を変えて生き残った彼女も
生き抜いて家族を守るという償いを選びます。
運命を変えた2人に共通するのが
自分のためではなく、
家族のために変えたい運命だったということ
えんま様はそれを許し、情状酌量として運命を変えさせてくれたのかなと思いました。
愛を知らずに孤独に生きるか
愛を知って死を選ぶか
伏線の回収も気持ちよく、全てが繋がるのが良かったです。
地獄から始まる愛のある素敵な作品だったと思います。
私ならいずれ終わる命、誇らしい生き方をしたいです。
でも、地獄には行きたくない笑