アジアの天使のレビュー・感想・評価
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「ビールください」=「側にいてください」
日本人兄弟と弟のひとり息子。そして韓国人3兄妹。2組6人が韓国の地で偶然出会い何故か共にひと時を過ごすことになるってお話。
2組の視点から描かれてるので結構せわしなくて説明不足なエピソードも多い。それぞれのバッググラウンドを自分なりに考察しながら観ていく感じでした。
韓国では「ビールください」と「愛してる」が言えれば生きて行けるが口癖の兄。地に足が着かずふわふわしていていつの間にか居なくなっていそうな人。オダギリジョーこういう役ほんとに似合う。池松壮亮は相変わらずクセのある言い回しで弟のキャラがより一層謎深い仕上がりになってました。血が繋がっていたところでお互い分かり合えないことばかり。それが他人なら尚更だし国が違えばもっと尚更な訳で。それでも誰かと食べるごはんは美味しいのです。
全体的になんのこっちゃかよく分からなかったですけど、それでも要所要所で笑ったり、妙に感動したりとなんとも不思議な気分になりました。もしかしたらこれは彼の仕業だろうか。
…あ、天使が頷いている。
ビールと愛さえあれば何とかなる
韓国スタッフ&キャストとオール韓国ロケで撮った石井裕也監督の意欲作。
ちょっと情けない池松壮亮さんとオダギリジョーさんの兄弟も最高でした。
一攫千金を狙って韓国でビジネスをするけど、騙されてしまう兄…オダギリジョーさんってああいう役が似合います。
兄の名言「国が違って言葉が通じなくてもビールと愛だけあればいい」なんとかなる。
ビールをください、と
愛してる…それしか韓国語を話せない弟。
ひょんなことから知り合う韓国の三兄妹と一緒に旅をしながら繰り返し出てくる韓国のcassビール。
ビールとお互いへの思いやりが日韓2家族の距離を縮めていきます。
ロードムービー的な要素もありコメディの要素もあり、ゲラゲラ笑いながらも深いテーマが隠されていた作品。
天使って美しいばかりじゃないですよね。
おまけ
こんなに良い映画なのに…私1人しか観てなかった初日の映画館でした。
天使は可愛いのか?
このキャストでなければ成立しなかった。。
とても変な作品😓
とにかく、学くんが可愛すぎる。
何処にいくのか?
どうしたいのか?
何を伝えたいのか?
わからない。
天使は可愛いって誰が決めたのさ✨ね?
とっても変で素敵な作品💖
7/2(金)では2番手以降に入るかな…。
今年75本目(合計139本目)。
テーマとして、「日韓を取り巻くお互いの認識論(歴史上の事情も絡む)」という深いテーマを扱っています。ただ、このことを全面に押し出すと、内容がセンシティブに過ぎるため炎上しかねず、よってこのテーマは最初の30分ほどで提示されますが、表立ってそれが表現されることはなく、日本から韓国に訪れた男性と、たまたま知り合った韓国の家族とがともに韓国国内を移動することで、「お互いの文化などを尊重する」ということを伝えたかったのだろうと思います。その点は十分に認識可能で、理解できないわけでもないです。
ただ、この点はどうしても日本国内ではタブー視されることが多く、真向から取り上げるなら取り上げる、取り上げないなら取り上げないで統一しないと、何を伝えたいのか意味が取りにくくなってしまい、特集や予告などからわかる範囲だと2番手以降にならざるを得ないような気がします。
とはいえ、7/2の週は競合枠が非常に少なく、その点ではラッキーかな…と思います。
内容としてやはりセンシティブなことを含むため、個人の信条が多少なりとも入り込むことは否定できないし、特集や予告などからどのような映画かはわかると思いますので、さっそく採点に入りましょう。
下記で4.5の評価にしています(4.4を4.5まで切り上げています)。
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(減点0.2) 上記の通り、「日韓を取り巻くお互いの感情論」という、深い内容を扱う映画ですが、それに「真っ向から」扱っていないため、結果的に何を伝えたいのか、ゆらぎが生じてしまうところがあります(ほか、韓国における就職・転職事情(学歴社会のもたらす弊害など)、無関係なものも混ざってわかりにくい)。
配給会社のクロックワークスさんは、どちらかというと問題提起型の映画を多く扱うので、その点でも肩透かしを食らってしまいます(もっとも、伝えたい部分は伝わっていると思うので、減点量としてはこの程度)。
(減点0.2) この映画は言うまでもなく韓国映画です。韓国映画といえば、だいたいの大都市なら、韓国映画をはじめとしたアジア映画を専門に扱うミニシアター(大阪市だと、シネマート心斎橋さん)などが多く扱いますが、鑑賞したのはなんばパークスシネマさん。つまり、韓国映画といっても、韓国の事情に余り詳しくない方も来られます。
その割に、字幕が丁寧でなく(「カンヌンに行く」と言われても何かわからない。「江陵」という地名が正しいが、これがわかる方は少ないのでは…)、さらにKTX(韓国の高速鉄道)など、「出るだけは出るが説明が何もない」部分が結構目立ち、予習していかないと何がなんだかわからないまま次々進みます(地名に関してはこれ以外でも、カタカナ表記「だけ」なところが出ますので、そもそも論で「どこに行こうとしているのか」すらわからない状況も起きる)。
(減点0.2) 予告・特集からわかる通り、日本から諸事情があって韓国にやってきた男性と、韓国の家族との交流を描く映画です。当然、言語の壁はありますから、途中から意思疎通は英語になります。
ところがこの英語での意思疎通、どちら(日本・韓国)の側の英語も無茶苦茶で、何を言いたいのかまるでわからない(会話文は現在形なのに、字幕は過去形で表記されている)ところがかなり目立ちます。英検でいうと3級(中学卒業程度)の程度の会話力もない状況で、「現在形と過去形の区別もつかない」「単語を並べただけで文法として成り立っていない」ような状況で、かなりイライラします。
もっとも字幕「だけ」を見ていれば何の問題もないのですが、「時間ずらし描写」があることから「時制の表現ミス」は混乱を招きますし、この映画、日本と韓国以外でアメリカ・ヨーロッパなどで放映されるのなら、「日本・韓国の一般的な英語力はこの程度なのか…」と思われるのも不本意で(誰もかれも英検準1級や1級を持っていることも想定しないものの、3級程度の文章すら話せないというのは話にならない)、なんだかなぁ…というところです。
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『アジアの家族』となった6人の天使たち
5月公開の『茜色に焼かれる』から間もない石井裕也監督の新作。すべて韓国で撮ったとのこと。
ソウルで暮らす二つの家族の困窮を描く第一章。
日本人の家族。「仕事がある」という兄の言葉を真に受け、息子を連れてソウルに来た弟。怪しい仕事を手伝い始めたが、兄も騙されてすべてを失った。
韓国人の家族。元アイドルらしき長女は細々と芸能活動を続け兄と妹を養っていたが、所属する事務所を解雇された。
第二章は二つの家族が同じ時を過ごすロードムービー。
どん底に落ちた彼らの何とも温かい触れ合い。これは気持ち良かった。言葉が通じなくても深いところで共鳴する何かがあった。
そう、彼らは『アジアの家族』となった。
ファンタジーとして昇華した。
美しい韓国女優
ツヨシは妻をガンで亡くし、息子学を連れ、兄が暮らすソウルへ行き、兄のやってる怪しい化粧品の販売を手伝い始めた。
歌手のソルは、ステージで歌うが落ち目で誰も聴いていなかった。所属事務所の社長と肉体関係を持ちながら、今後の仕事や兄妹との生活について悩んでいた。
ツヨシ、兄、学の3人とソル、兄、妹の3人の計6人がソル達の両親の墓参りに行く為にトラックに同乗し、旅する中で、ツヨシとソルに恋が芽生え・・・という話。
韓国の方が日本より就職が難しいと思うが、兄にそそのかされたとはいえ、ツヨシが家を処分して息子連れてまで韓国に行くか?、と不思議に思った。
最近の韓国の風景が観れて良かった。
韓国女優がみんな綺麗だった。ソル役の女優は歌も上手かった。
池松壮亮、オダギリジョーも良かった。
天使は天使でも追放された方?
場内でも感動して泣いていた人がいたから、感性が合う人には刺さるんだろうけど、自分にはさっぱり。正直、退屈だった。天使のアイデアだけでストーリーをまとめた感がありあり。
日本人の兄弟+子供と韓国人の三兄弟が、ひょんなことから一緒になって行動をともにするロードムービーになっているが、テンポも悪く、コメディ要素も中途半端。かといってシリアス感もそんなにはない。
どうしても引っかかるのが、最低限の言葉も覚えないで、韓国で再出発しようとするおめでたい小説家の弟。しかも息子もいるのに、怪しげな商売をしている兄貴を頼って異国の地に行ってしまうメンタリティって全然理解できない。
弟が奥さんと死別したっていう設定もよくない。将来性がない小説家に愛想をつかして息子を残して奥さんが他の男と駆け落ちしたって方が面白かったんじゃないかな。
男はみんな能天気
やさぐれ日本人兄弟+息子と、拗れた韓国人3兄妹のロードムービー。
仕事があると兄貴に呼ばれて家を引き払い息子と2人渡韓した小説家の弟とインチキ臭い兄貴、及び、誰も足を止めないドサ回り歌手をする元アイドルとその兄貴と妹という2組が、旅の途中で出会い行動を共にしていく。
冒頭の兄貴を訪ねて訪れた雑居ビルでの件から、何で名前言わない?受ける側も日本語で察しない?と違和感バリバリ、兄貴との最初のやり取りも性格知っているだろ?と。
まあ、そういうわざとらしさを孕んだ脚本なんだと早々に気付けたから良かったのかも知れないけれど…。
一応コミカルなネタなんかもちょいちょいあるけれど、わざとらしくて笑いには繫がらないし、何だか良くわからないダラダラとしたシーンが多くテンポも悪い。
下心や警戒心が同情になり共感になり、交流していくストーリーは、ありがちながら悪くはなかったけれど、これと言って響くところはなかったかな…特に日本人兄弟サイドは。
そしてまさかのファンタジーが…!?
なんだかボヤけた感じだった。
んーこれはちっとな...
日韓関係という難しいテーマを軸に
男女の恋愛模様を描きたかったのかも知れないが
日本にも韓国にもいい顔しようとして
どちらの言い分にも加担しないような
そんな雰囲気だった
問題提起なら普段ニュースを見てる人は普通に感じてると思うんだけど
それ以上に特に訴える思想が特にない感じがしたな
なら普通に恋愛ものとして描いてくれたらもっと没入したかも知れないが
それもさせてくれない感じ
エンジェルの存在が真面目な恋愛物とも離れてる
ファンタジー的に話を昇華させる部分もないし
エンジェルの存在は本当意味不明
結局映画では監督が舵を握るので日本人監督という時点である程度決まっちゃうよね
そうゆう意味では日本人監督よりも韓国人監督が描く国籍を超えた恋愛モノの方が
観たかったかな
韓国人の目線で描かれる日本人の方が気になったかな
恋愛、国際問題、言葉の壁、日本や韓国における家族の違いなど
描くテーマは色々あるのに、どんな風に描きどんな映画に転びたいのかが
ハッキリしないようなそんな映画を観た印象でした
キャストはまぁいいのに
脚本が練られてない印象の映画でした
日韓合作なのかな?
こんな中途半端なモノでは日韓友好もないと思ったな
国境を越えられるものとは何か?を提示して欲しかった感じでした
#55 麦酒より焼酎でしょ‼️
この映画に主役の兄弟は必要なのかな?
ずっと韓国人3人兄妹のストーリーばかり追ってしまった。
私的に天使の意味もよくわかんないし。
日本人兄弟がズーズーしくどこまでも韓国人兄妹達について行くのがひたすらイライラした。
確かに私も韓国では親切な方に車に乗せてもらったり、お家でご飯お呼ばれしたことあるけど、みんなあんなにお人好しばかりじゃないんだから遠慮しろよ!
何より「麦酒(メクチュ)ジュセヨ」と「サランヘヨ」だけ言えれば韓国で生きていけるっていうのが納得出来ない。
韓国の食堂で麦酒飲んでる人ほとんどいないし、飲むなら絶対焼酎でしょ?私メクチュジュセヨって言ったことないもん。
さらにサランヘヨより大事なのは「化粧室(ファジャンシル)オディエヨ?」でしょ。
いや、それじゃ映画が成り立たないのはわかるんだけどね。
あと韓国語のセリフと日本語字幕に違和感覚えることしきり。
1番疑問に思ったのが、お墓の前でお兄ちゃんが言った「オンマ、アボジ」って言葉。「オンマ」と来れば「アッパー」だし「アボジ」というなら「オモニ」じゃないの?日本語にしたら「母ちゃん、お父さん」って言うのへんでしょ?
言ってる俳優さんもこのセリフに違和感はなかったのかな?
ともかく私的にツッコミどころ満載で、日本映画を楽しめる気分にはなれなかった。
唯一共感できたのは江陵(カンヌン)は確かに田んぼだらけです!
オダギリ氏、韓国映画よく出てるんだから、もうちょっと韓国語のイントネーションなんとかしてね。
何の話しかよく分からなかった
日韓俳優の混合映画。
残念ながらあまり面白くなかった。
タイトル負けしてた。
チョイチョイ時計を見ながら鑑賞だったし長く感じた。
最後は涙っぽい話しだったが感動も出来なかった。
ミニシアターが好きな方、デート向けではなく1人鑑賞向けかな。
神とひとをつないでいるのが天使なら、人と他人とつなぐ天使も思いがけない姿で顕れるかも…
小学生の息子を遺して他界して間もない剛。兄・透からの誘いの手紙で息子を連れて韓国へ来たが、胡散臭い仕事に誘われていく。元アイドル歌手のソルだが、売れなくなった今も家族のために歌い続ける。そのことが重く感じている兄と妹。心の想いがズレていく二つの家族が、思いもかけないアジアの天使を見て心が繋がっていくロードムービー。政治での国際関係ではすれ違っている日本と韓国。政治で角を突き合わさなければ心に傷を負っている二つの家族のように、関係がつながっていく天使が見えてくるだろうに…。兄・透(オダギリジョー)やソルの兄(キム・ミンジェ)までが天使のように思えてくるからおもしろい。
全74件中、61~74件目を表示