「ロードムービー。」アジアの天使 tackさんの映画レビュー(感想・評価)
ロードムービー。
タイトルが壮大だったので、何か違うイメージだったけど、観たらロードムービーだった。
互いに違う目的を持ちながら、たまたま居合わせた韓国人兄妹と日本人兄弟とその息子が電車や車での旅路で色々な出来事が起きる。
まあオーソドックスなロードムービーな感じだった。
映画の雰囲気は凄く好きで、日本語韓国語、時に英語交じりで展開されるストーリーは、互いの不理解もありながら、旅が進む中、分かり合ってくる感じとか、シンプルな作りだが良い雰囲気だった。
行きつく先は海とかもこれぞロードムービー感。「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」を思い出した。
ちょっと天使をなんで主軸に置いたのかがよくわからなかったし、何らかのメタファーなのかなと思ったけど、まああまり気にしなければ問題ない。
日本在住歴があり、日本語堪能なチェ・ヒソさんがキャスティングされていたので、もうちょい日本語交じりの会話もあるかと思いきや、互いの言葉を理解した言葉は「メクチュチュセヨ」「サランヘヨ」と「ありがとう」。言葉の隔たりがあったの、心の理解が後半に如実に描かれていて良かった。
総じていえば、相手の話を聞くことって、気持ちなんだな。
あとオダジョーさんのチャラい役、好きです。
お兄さん役のキム・ミンジェ氏、「新感染半島ファイナルステージ」で狂った軍曹やってた人じゃないか。
鑑賞後、調べるまで全然気づかなかった。振り幅に感服。
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