「メクチュセヨとサランヘヨ、この二つを知っていれば、この国ではやっていける。」アジアの天使 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
メクチュセヨとサランヘヨ、この二つを知っていれば、この国ではやっていける。
いがみ合う国民同士でも、言葉をしゃべれなくても、韓国では、ビールと愛だけでいけると、兄は言う。そんなわけあるかいな。兄特有の処世術、その優しさは自分で痛い目にあっても気付かないのかい?そのお気楽さをオダギリジョーが言うからまだ許せるのであって、たいてい、ぶん殴ってやりたくなる。すべてを捨てて韓国にやってきた弟としてはなおさらだ。てか、リサーチ不足の弟も弟だよな。
で、この兄弟、言い方を変えればただ惚れっぽいだけにしか思えない。そんな、美人で歌が上手いだけで始終不貞腐れっ面の女のどこが天使なんだ?言葉が通じず、片言同士の英語で意思疎通する初々しさは感じるも、肝心な感情の機微の部分が伝わらない相手とうまくやっていけるの?と心配になる。泣き顔にほだされて浮かれているな、随分と浅はかだ、としか感じなかった。
あ、ラスト、でたねファンタジー。あれはあれでいいじゃない?それが現実かどうかは別にどうでもよくて、人間、すがれる何かを持っているのは、人生強く生きていけるから。
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