「ビールと愛は国境を越えるのだ。」アジアの天使 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)
ビールと愛は国境を越えるのだ。
なになに?邦画でオール韓国ロケとな。
どんな感じだろう。なんか興味湧いた。
ソウルに住んでいる兄に呼ばれて、日本から息子を連れてやってきた弟。妻を癌で亡くして間もない設定だ。
一方の韓国人家族は、上から兄、姉、妹の3人兄弟。こちらは若い頃、両親を亡くしている。
全く繋がりの無かった2つの家族が、たまたま乗り合わせた電車で合流し、なぜかみんなで韓国人家族の墓参り。ロードムービーだったのね。
主人公は池松壮亮、相変わらずのゴニョゴニョ優柔不断系。兄のオダギリジョーは、フワフワの軽ーい感じ。この2人のキャスティング、ばっちりでした。特にジョー君、通訳をしながらチョコチョコ笑わせてくれた上に、なかなか深い重要な役割でした。息子役の子も、とても良かった。殆ど喋らないんだけど、演技にひきつけられました。
勿論、韓国の俳優さん達も素晴らしかった。
リアルな展開なのにファンタジー。バランスが良くて楽しかった。
日韓関係が冷え切っている今だからこそ、この作品には、とても意味があると思う。
どの国に行っても「ビールちょうだい」「愛してる」この2つの言葉さえ覚えれば、やっていけるかもね。
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