劇場公開日 2021年7月2日

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「『アジアの家族』となった6人の天使たち」アジアの天使 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0『アジアの家族』となった6人の天使たち

2021年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

5月公開の『茜色に焼かれる』から間もない石井裕也監督の新作。すべて韓国で撮ったとのこと。

ソウルで暮らす二つの家族の困窮を描く第一章。

日本人の家族。「仕事がある」という兄の言葉を真に受け、息子を連れてソウルに来た弟。怪しい仕事を手伝い始めたが、兄も騙されてすべてを失った。

韓国人の家族。元アイドルらしき長女は細々と芸能活動を続け兄と妹を養っていたが、所属する事務所を解雇された。

第二章は二つの家族が同じ時を過ごすロードムービー。

どん底に落ちた彼らの何とも温かい触れ合い。これは気持ち良かった。言葉が通じなくても深いところで共鳴する何かがあった。

そう、彼らは『アジアの家族』となった。
ファンタジーとして昇華した。

エロくそチキン