「まさに蛇足。」シドニアの騎士　あいつむぐほし　大坂祥春さんの映画レビュー（感想・評価）

前作で十分完結した作品を焼き増しするのはやはり困難なのでしょう。変な若手キャラばかりで主人公の顔は個性の無い2枚目に。はじめからこりゃ駄目だと思ったら、最後まで駄目だった。　本来の良さは悉く消え去り、驚きも無く、その空間空気が描けていない、ただ好きだ頑張るんだだけ劣化コピーガンダムそのもの。　岐神などは、絶体絶命の際にもまったく必死でもなく、ああどうせ誰かが助けるんだろ、と容易に予測でき。　この作品のキーは科戸瀬イザナなのだが、融合個体を中心に持ってくるためにただ脇に追いやられ消されている。たった1つの救いは、山野栄子の弟が復讐を果たしたこと。　まさに蛇足！の作品。