ようこそ映画音響の世界へのレビュー・感想・評価
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やっと観ることができました。
良かったです。映画の要素で音は50%〜だと思う。
「午後8時の訪問者」を観ればよくわかります。
もちろん、スターウォーズをミュートしてもわかります。
多くの方に観て欲しい映画です。
追記です。
観ようと思い立ったとき、すでに満席だったことが続きましたが、やっと観ることができました。
前述の「午後8時の訪問者」はBGMと効果音(SE)が無いという挑戦的な試みのフランスのサスペンスミステリーです。「余計な音」が無い分、息づかいや視線の動きが強調され不安感が増し、サスペンスが際立つ、というような話も聞きましたが、私の感想は全く違いました。
面白いのですが、正直、BGMとSEをつければ傑作になるよなあ、脚本いいのにもったいないなあ、と思いました。
この監督さんは一流の音響さんと仕事したことが無かったんだろうなあと想像してます^_^
映画音響の進化の過程を映画館で体感するドキュメンタリー
1927年に公開された世界初のトーキー『ジャズシンガー』から始まる映画音響の歴史を膨大な映像と音の断片、既存フォーマットに満足出来ずより多彩な音響を求めた映画史上の巨匠達、その飽くなき要望を満たして未開の世界を切り開いた映画音響のレジェンド達の発言を綴ったドキュメンタリー。
オーソン・ウェルズ、コッポラ、ルーカス、スピルバーグ、リンチ、ノーラン・・・映画史を塗り替えた巨匠達が音響に求めたものが、幼い頃から音に魅せられた若者達を駆り立て、無数に繰り返された試行錯誤から見出された新たな音が映画史に新たなチャプターを追加していく様を捉え、その効果を実際に体験させてくれる作品。正直ベン・バート、ウォルター・マーチ、ゲイリー・ライドストロームといったレジェンド達の名前すら知らなかった見識のなさを恥じるとともに、彼ら自身と彼らから影響を受けたアーティスト達が実現した革新的な音響表現が映画に及ぼした圧倒的な効果を目の当たりに出来た喜びに感謝し、今まで当たり前のように享受してきた映画の世界の深遠さに改めて感動しました。
これこそ実際にスクリーンで観なければその魅力を半分も堪能出来ない特殊な作品なので、是非上映館へ足を運んでもらいたいです。最初から最後まで耳からウロコが落ちまくるのですが、特に意外だったのがバーブラ・ストライザンドが音響表現の発展に大きく寄与していたこと。音響というと派手な戦争映画やSF大作を連想しがちですが、映画史と音楽史が地続きであることもまた非常に重要であることが解ったのも大きな収穫でした。
ちなみに本作の製作会社の名前がAin’t Heard Nothin’ Yet Corp.という見覚えのないものだったのが冒頭から気になったのですが、作品中に挿入された『ジャズシンガー』のワンシーンにその由来を見つけ、音にこだわる人達の圧倒的なネーミングセンスに驚嘆しました。
音響という名に騙されるな!これは
若い頃に観てたら、音響技術を目指したかも!
サイレントからトーキー、モノから5.1chへ至る歴史。生産工場の様な当時の音作りから、個性を持つ音への変化など様々な角度から、誰もが知る作品を交えての音響世界の紹介は、どれも目を見開く様に食い入る話だった。
特にスターウォーズの音作りは独特だった。
音探しの旅に1年間や音が先行している場合もあるなど、音がどれだけのイメージを作り出しているかがわかる。チューイの声の誕生秘話を特に取り上げているが、これは沢山の人に見て欲しい。
元々無い音を作る、例えばピクサーの電気スタンド、ルクソーJr.の話やトイストーリーの話は勿論と言って良いほど興味深かったが、リアルな音に臨場感を与える為に、戦闘機の音に動物の鳴き声を加えるなんて話も面白かった。
個人的には地獄の黙示録の音響技術、ウォルターマーチが影響を受けた、ミュージックコンクレートやジョンケージの話。
ミュージックコンクレートと言えば、ビートルズのレボリューション9が有名らしいが、私的にはモーリスベジャールの振付け曲と繋がったのは良い発見だった。
オタク勢ぞろい!
映像業界者は見るべき
今まで気づかなかったものに気づかされました
映画好きは必見です!
映画館で映画を観る全ての方へ 「映画体験の半分は音だ」(J. ルーカス)
毎週観る方でも、年に1~2本観る方でも、「映画館で映画を観る」方だったらオススメ!
自分自身、普段映画館で何気なく観ていた映画の「音響」が、こんなにも重要で大切で
「なくてはならない」ものだったんだ、と目から鱗が落ちました。
過去の名作や「エポックメーキング」となった映画が惜しげもなく「引用」されていたり、
あんな人やこんな人が実際にインタビューに答えていたりしたのも、とても魅力的。
唯一?残念だったのは、「ミッキーの蒸気船」や冨田勲にちらっと触れられているにも
関わらず、ディズニーの「ファンタジア」に全く触れられていないこと。
本作中で初「ステレオ」や「マルチトラック」作品に触れられているが、
商業映画としては「ファンタジア(1940)」が偉大なる先駆的作品のハズ。
「アニメーション映画」は、取り上げる範囲外? でも「トイ・ストーリー」入ってたよ?
見たい映画が増えました
映画の根源を知って楽しむ
音の力は映像にとっては欠かせないものと認識しつつも、とかく音楽や効果音だけに意識が向いてしまうところを、この作品では映画における音全体の構築のされ方が丁寧に描かれていて、映画を観賞する上で非常に有意義な作品だと思う。
しかも、これまでの映画史が網羅されていて、知っている作品はもちろん、名作ヒット作さらには知らなかった作品の数々の一コマを堪能できて、最終的には感動させられてしまって、学びということ以上に存分に楽しませてもらった気がする。
これを観賞中も、あれもこれも見たい!という気持ちになってしまったけれど、これからますます映画を見る楽しさが増したような気がする。
個人的には家にソッコー帰って、地獄の黙示録を観賞しようかと思っている。
映画音響の重要性がよくわかる映画でした。
サウンドデザインに筋肉は要らない
音作りにこんなに沢山の人と時間と手間と才能が関わっていたとは!音響の意味を早くから分かっていた俳優、歌手、映画監督の存在が非常に大きいことがわかった。才能の輪の素晴らしさに加えて、音響技術とスタイルが時代の変化と伴走する描き方にはワクワクした。
あまりに若くしてトップに登りつめたが故に苦しんだが片足は音響に片足は家庭や自分の時間にして心が落ち着いた話、子どもの時の病気、テープレコーダーやラジオやテレビ、父親と行った渓流釣りといった思い出が音と密に結ばれていることは、自分を振り返っても納得できた。
この映画を見るきっかけは、マイケルがソロッツォを撃つ場面があるよと聞いたから。そのシーンの音は今でも覚えていたけれどそういうことなのかと感動した。
この映画は映画館で見ることをお勧めします!
追記
子どもの時から視力はとても良かった。そして年齢とPCのせいで視力は落ちてます。そんなときいつも考えるのは、見えなくなるのと聞こえなくなるの、どっちがいいんだろうということです。芝居や映画や写真が好きだし、家族の顔は見たいから視力があればと思っていました。でも、自分が選べることではないけれど、聞こえれば視力を失ってもいいかなと、今は思ってます。この映画を観たことも大きいかも知れないし、昔はお琴とか三味線弾く人、見えない人が多かった。目に依存していた自分が新しい世界に入れるかも知れないね!
映像の音って…
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