劇場公開日 2020年11月6日

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「発想はおもしろいと思うが、ストーリーはイマイチ…」十二単衣を着た悪魔 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0発想はおもしろいと思うが、ストーリーはイマイチ…

2020年11月10日
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鑑賞方法:映画館

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まず、「源氏物語」への敬意が感じられない。敵側だからなのかもしれないが、帝は愛する人を失ってメソメソしているような女々しい男だし、光源氏にいたっては、ただのプレイボーイ。表面的すぎる描き方だ。次に、主人公に共感できない。成長してゆくというが、流されて生きているだけに見えた。私にはそれが感じられなかった。それから、タイムスリップした所で、また時間が飛ぶというのも違和感があった。一ノ宮や弘徽殿の女御は歳を取るのに、雷鳴は歳を取らずに髪の毛が伸びるだけ。しかも、戻った時も着物はそのままなのに、髪の毛だけ短くなっている。変じゃない? 唯一魅力的だったのは、弘徽殿の女御。媚びない女で悪役ながら、正々堂々としていて、かっこよかった。対する陰陽師雷鳴は、受けの演技で難しいところだが、伊藤健太郎は情けなくて、頼りなさげにうまく演じていた。今回の事故は深く反省し、大バッシングの中、辛かろうが、腐らず、いい機会ととらえて、語学や歌、ダンスなど自己研鑽を積んで、一回り大きくなって戻って来てほしい。

瑞