劇場公開日 2020年10月16日

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「某政党の某政治家が、「このタイミング」で、実名、実役職で出演していたことが、唯一の汚点!」鬼ガール!! キングオ-バ-さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0某政党の某政治家が、「このタイミング」で、実名、実役職で出演していたことが、唯一の汚点!

2020年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 極端に賛否が分かれる映画のようですね。
 私は、最高に感動感激しました。本当に観てよかった。何度でも観たい数少ない作品の一つです。
 関西を舞台にした映像作品を観たとき、その多くは、キャストの使う耳障りなイントネーションの関西弁に興ざめしてしまいます。しかし、この作品は、主演の井頭愛海さんの河内弁はとても自然で、聞いていて全く違和感がありません。ぐっさんも、当然ながら完璧なイントネーションで、実にいい味を出しています。他の脇役さんたちの中には、若干イントネーションが気になる俳優さんもおられました。しかし、現実社会でも、周りには、地元に住んでいながら、生育環境などで、ちょっと耳障りな関西弁しか使えない人も少なからずおられるので(ご本人にその自覚はないかと思いますが……)まあ、気にならないレベルです。
 地元民(私は、奥河内ではなく、西河内の生まれ育ちですが)のひいき目かも知れませんが、本当に最高の娯楽作品です。
 この作品は、学園ラブコメ、娯楽作品なんです。壮大なカメラワークや、心の葛藤を描くことを主題としたシリアスな作品ではありません。実写版「うる星やつら」を観るような感覚で観て頂けたら嬉しいです。
 最高にうまい居酒屋で食事をしているときに「なんだこの店は!騒がしくって、料理の繊細な味が解らんではないか!」と言われてもねえ。

 しかし、非常に残念な点が一点。
 「〇構想の住民投票」を目前に控えたこの時期に、「〇構想推進」を掲げた、某政党の某政治家が本名現職で出演するのは、賛成、反対に係わらず、極めて不愉快で不適切であると言わざるを得ません。もし、某地方公共団体の後援を取り付けるための交換条件であったのなら、それは許しがたい暴挙であると思います。
 本作品の上映が「〇構想の住民投票」の投票結果に、影響を与えることのないように、切に願います。

キングオ-バ-