「トラボルタの怪演はなかなか」ファナティック ハリウッドの狂愛者 zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)
トラボルタの怪演はなかなか
栄えあるラジー賞最低主演男優賞を受賞したジョン・トラボルタの演技ですが、非健常者の仕草、発言、表情、等々を適確に演技していました。正直、すごいなと思いました。称賛されるべきであって決して揶揄されるものではないと思いますし、この映画の見所はここであります。
・大ファンで敬愛している姿とつれない対応をされて絶望するのだけれどそれを断ち切れない葛藤
・ファンとストーカーの境界は理解しているのだけれど好きの感情や欲求が理性を打ち消し正当化してしまう己への葛藤
・善悪は理解しているのだけれど欲求に敗北するもそれをわずかに残る理性
・正義に対する強すぎる拘り。
・興味がないもの、邪魔なものへの残酷なまでの冷酷さや無関心
・無駄なほどに強すぎる興味に対する行動力
一方、平板なストーリーだったり、現実だとしたらつじつまが合わない結末だったり、トラボルタ以外の役者陣の演技が総じて残念なのがもったいないなあ。
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