「前を向いて生きなきゃです」れいこいるか エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
前を向いて生きなきゃです
映画芸術ベストワン、キネ旬ベストテン11位。2020年公開の日本映画のベストの一本として評価が固まっている作品。ようやく観ることができた。
1995年、阪神淡路大震災で一人娘のれいこを亡くした伊智子と太助の夫婦。その後離婚した2人の5年後、10年後、15年後、そして現在が春・夏・秋・冬と時間をおいて撮られた。
それぞれの生活が淡々と描かれた。それぞれが前を向いて生きていた。決して落ちきることはなかった。ささやかとはいえ二人のもつポジティブなバイブレーションに元気さえもらった。温かい気持ちになった。
2018年、久しぶりに再会した伊智子と太助はれいこと行った須磨海浜水族園でイルカショーを観た。
この二人、また会えるのかなぁ。いや、どこかにいてくれるだけでいい。それだけで救われる気がする。
伊智子を演じた武田暁さん、そして太助を演じた河屋秀俊がホント素晴らしかった。暁さんに憧れた。
上映後、リモートの舞台挨拶があり、いまおかしんじ監督、武田暁さん、河屋秀俊さんのお話を聞くことができた。三人にとって大切な作品になったのですね。
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