劇場公開日 2021年2月19日

「マンガ原作のベタつきを感じさせない見事な実写化」ライアー×ライアー たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5マンガ原作のベタつきを感じさせない見事な実写化

2022年1月20日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

萌える

噂通り、めちゃくちゃ完成度の高い作品。個人的にはエンドロールが好みじゃなかったのであれだけど、本編はなかなかキュンキュンして楽しい。

脚本が徳永友一だから一定の信頼はあったものの、思ったよりテイストが濃くなくて凄く没入しやすいのが特長かも。嘘が巡って行く感覚は台詞で補っていたからわかりやすかったし、過度な演出や音楽が鳴らないので観やすい。何処で顔を出すか分からない嘘が、正しく転がり続けていて、感動する意味が分かる。これは確かに映画館なら泣いてたかも…って思えるくらい出来ている。

また、嘘を突き通すか否かの話ではあるんだけど、フィルターをかけた上で、相手の想いが見れる設定にキュンと、グッとくる。相変わらずイヤな奴は下手に書かないから楽しく観れる。蛇足が目に付かないのが凄く良い。

松村北斗も朝ドラで良い演技してたから知っていたけど、爽や傘の中にほのかな闇を感じられてハマっている。また、森七菜の表現力がまた多彩で絶妙。大学生だからこそベタッとしない部分も光っていて、恥ずかしがらず観れたな…。あと、個人的には『ベイビーわるきゅーれ』に出てる秋谷百音がチラホラ出てきて嬉しかった。しかも色々変化して…1番テンション上がった。笑

たぶん自分が使ってる茶碗が自分のと一緒で嬉しくなってる。もうさすがに大学生だから…と思ったりもするけど、恋愛映画においてベタつかせないセンスはこういうのを観ないと見えてこない。だから結局見ちゃう。しかも面白いから。そう断言できる作品だった。

たいよーさん。