劇場公開日 2020年10月16日

  • 予告編を見る

スパイの妻 劇場版のレビュー・感想・評価

全203件中、141~160件目を表示

3.5お見事です

2020年10月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 ヴェネチア国際映画祭の銀獅子賞(監督賞)受賞作品である。映画館で予告編を何度も観せられて必ず鑑賞しようと思っていた作品だけに、鑑賞前に受賞の報を聞いて期待値が一段上がった。
 本編は予告編の印象とはかなり違っていた。特に蒼井優が演じた聡子は、予告編の可愛らしい妻ではなく、思い込みの激しい独善的なタイプで、その大胆さと行動力によってある意味物語を引っ張っていく。そして高橋一生が演じた夫福原優作は、聡明博識の上に聡子以上に行動力に富んでいるから、こちらも物語を引っ張っていく。聡子が表を担い、優作が裏の部分を受け持って、その両輪の伯仲が波乱万丈なドラマを更に劇的にしていく。なんとも位置エネルギーの高い夫婦なのである。いずれも複雑な人格であり、蒼井優も高橋一生もそれぞれのややこしい役柄を奥行きのある演技で上手に演じていたと思う。
 脚本に参加している濱口竜介は映画「寝ても覚めても」の監督でもあり、その主演が東出昌大と唐田えりかというのも何かの因縁だろうか。本作品で東出が演じた憲兵隊の将校津森泰治は、戦前の軍官僚が想定した国体の護持という大義名分を盲信する愚かな兵士の典型である。こういう思い込みの激しい単純な役柄が東出に合うようで、本作品での国家権力の窓口としての存在感は大したものだった。
 ストーリーは終盤の手前までは意外と一本道ではあるが、ディテールのシーンが沢山あって、坂東龍汰が演じた文雄や恒松祐里の駒子と夫婦の精神的な結びつきが物語の幅を広げている。街なかでは愛国婦人会も登場して、示威行進する歩兵隊に拍手を送る。一方では歩兵隊をまるで通り過ぎるトラックでもあるかのように無造作にやり過ごす歩行者もいて、これらのシーンが物語にリアリティを醸し出している。

 場面は光の当たる明るい場面から映写機が回る暗い場面までメリハリが効いていて、その中で次々と変わる聡子と優作の衣装が映える。大変にお洒落な夫婦であり、優作の「そんなもの(国民服)着ていられるか」という台詞が、権力に屈せず精神的な自由をなんとしても守るのだという強い意志を感じさせる。
 結末には少し驚かされた。それが判明したときの蒼井優の演技は実に素晴らしくて、黒沢清監督が一番描きたかったのがこのシーンではないかと思った。本作品が歴史の悲劇を描いたのではなく、エンタテインメント作品だったのだと初めて気づかされるような衝撃のシーンだった。お見事です。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
耶馬英彦

3.5勝手に言うが,キャストの好みでも評価が違ってくるんで無い⁈

2020年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最初に断って置くが,キャスティングで私は映画作品を決める(勿論そうでは無い事もある)が、そっかぁ,私は観ていない「ロマンスドール」という作品で肉体関係のある作品を既にやってる2人なんだったんだねぇ〜( ͡° ͜ʖ ͡°)
私の見解~最近,色んな作品に出だした高橋一生は,あたかもずーっと以前から普通に?当たり前の様に?何処にでも,主演していたようになったように思われた。
蒼井優は、個人的にも結構えぇと思うし,結婚した所為かな?どんどん成長し,あまり嫌うような人はいる?と,問い質してみたい印象を受ける。
東出昌大は、かなりの大役を演っていたが,世間的には?非常に評価が高いような気がしたが、私個人的にはあまり好きでは無く,辛口だが一寸まだこの役は荷が重いんとちゃうの⁈なんて思わせたのが正直な感想かなぁ⁉️

コメントする (0件)
共感した! 6件)
サクちゃん

2.5褒めるなら

2020年10月21日
iPhoneアプリから投稿

モンスターのラストシーンのセロンの姿を彷彿させた スクリーン前での 「見事」の台詞か? どっちに寄るのか スパイサスペンス?夫の裏切りに そんなに盛り上がらなかったんだよなぁ

コメントする (0件)
共感した! 4件)
sunaf

5.0なかなか

2020年10月21日
スマートフォンから投稿

ストーリーの流れとしては、なかなか良い。
蒼井優ちゃんの演技は、味があってかなり良かった。
東出昌大くんは、ちょいちょいしか出番はないけど、ピシッと決めてて良かった。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ナガグツ

3.0あんなにしんどい事しなくても

2020年10月21日
Androidアプリから投稿

軍部に毒されて狂った国家に成り下がっていたあの時代の日本を本来の崇高な精神をもったものにするために。
それに必要な日本壊滅の為のアメリカ参戦は時間の問題だったのでは。
なんか変な感じだった。
あんなしんどい事しなくても
あの商社の社長さんは本当のところなにがしたかったのだろう。
でも蒼井優さんは見事に女性を表現していたと思った。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
こっしゃん

3.0クライム・サスペンスじゃない

2020年10月21日
iPhoneアプリから投稿

と思います。
少なくともメインはそこじゃない。わりと平常運転の黒沢清。でも脚本がいいので見やすい。

撮影場所や衣装などNHKらしいこだわりのおかげか、ぱっと見リアルな歴史劇っぽく見えますが、根っこはずっと抽象的な内容で、ラストなんかほとんど舞台劇のよう。その乖離が、不思議な浮遊感を生んでいました。
ブレたり、ぼやけてるとかではないのに、即物的じゃなく上品、軽やか。それが好みかどうかは分かれるとしても。
でも、かろうじてノワールには分類されるのかなあ。

若い人妻の夫への葛藤が主眼で、言ってしまえば戦争も、国家機密も全部背景に過ぎない。
脚本の2人(教え子)からの逆指名で監督を引き受けただけあって、脚本がとてもよくできてると思います。
主人公の人妻・聡子のキャラクターがクラシカル過ぎて苦手、しかも蒼井優が高めのテンションで演じてるせいでかえって違和感があったりする以外は。
でも引っかかりそうな点はあらかじめ摘んであったり、ノーストレスですいすい進んでいきます。もっと低予算でも行けるんじゃないかなというくらいシナリオの完成度が高い。

さり気ない「職業婦人のよう」というセリフが心に残りました。そうだよね、今よりもずっとずっと寄る辺ないところから跳躍したんだもんね…

ラジオで監督が「あの頃の日本映画みたいな芝居」と言っただけですぐに役者たちに通じた、という部分に一番興味を引かれて鑑賞したのですが、個人的には、努力はわかるものの、やっぱり現代的な芝居に見えました。
白黒時代の抑制の効いた感じは、わかっていても再現するのはむずかしいんだろうな。

でも高橋一生の安定の力の抜け具合には、トップシーンから引き込まれました。
蒼井優は終盤ののっぴきならない事態になってからの爆発力が素晴らしく、序盤はもう少し抑え目でもよかったかもと思いました。正直、キャラクターのせいもあって、私にはちょっときつい。
高橋一生の甥っ子役の坂東龍汰はノーチェックでしたが、とてもよかった。
東出昌大はスタイル良すぎて他のキャストとの違和感がありましたが、アンドロイドみというか、人間味の薄さが役柄に合っていたように思います。

些末なことを言えば高橋一生の屋敷が豪邸過ぎて、小金持ちの貿易商というより白洲次郎クラスでは? とは思ってしまいました。
逆にそういう中途半端な歴史的建造物ほどむずかしいのかも、と思うと切ないです。

改めて「あの頃映画」の怖さを味わうために「陸軍中野学校」でも観ようかなと思いました。

久しぶりにNHK版で鑑賞したので追記。
ベネチアでどこが評価されたのかさっぱりわからないけど、やっぱり不可思議な映画だった。

たとえばもし彼らの目論みがもし成功するのかしないのか、が主眼のプロットなら普通の歴史物になるけど、決してそうはならない。
ラストで去っていく「彼」はいわば日本における特異な時代そのものの象徴、サトコにとっては熱狂の記憶の象徴みたいなものなのかなと。
取り戻せないある時代への悔恨ともつかない執着とか懐かしみみたいなものを想起させる終わり方。
あくまでサトコの心の中の風景に帰着するから、戦争も惨劇もただの書き割りに見えてしまうのかな。。
あの戦争を扱いながらこんな風に内省的でファンタジックな描き方ができるというのは、いい意味でも悪い意味でもすごく戦後の日本的な感覚のような気がして、海外で賞を取っていることも含めて、なんとも言えない居心地の悪さを感じさせます。
自国民も他国民も大勢殺した現実の出来事だし、加害者としての側面も忘れてはならないはずなのに、我々が立っている現在地、辿ってきた道筋はそうだったんだという。。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
ipxqi

3.5お見事です

2020年10月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

ちょこっとだけ気になってはいて、優先順位はそれほど高くなかったのだけど、時間が丁度良いので鑑賞。映画館で観ると、そんな出会いもある。

第二次大戦前後の話なので昭和レトロなのだけど、古さを感じない画面。ドラマ放送からの上映とのことだったので、それほど期待もなかったのだけど、まずは画面がいい。古い時代の建物や小物がきちんと並べられて、隙がない。ちょっと舞台劇の匂いがして、それがまたシンプルながら、違和感のないシーンが作り上げられている。

役者さんたちは、テンポ、台詞回しや立ち振る舞いを昭和初期の映画に寄せながらも、現代のドラマとして観やすい範囲で成立させているので、観ていて心地よい。蒼井優、高橋一生、東出昌大らが熱演。

ストーリーは、はじめは派手な展開はなく、仲の良い夫婦の平和な物語で、上手く伏線が貼られていく。やがて、夫の優作(高橋一生)はスパイなのか、夫を信じてきた妻の聡子(蒼井優)は、夫の裏の顔を知っても信じてついて行けるのか。憲兵の手が迫る中、物語は中盤から怒涛の展開を見せる。サスペンス要素が入り、俄然盛りあがって来る。

全体的にとても丁寧に作っている感じが伝わり、好感が持てた。いやはや、「お見事」です。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
AMaclean

2.5残念です。

2020年10月21日
Androidアプリから投稿

評判高いので期待し過ぎたかもです。

夫が満州から持ち帰った資料を
見てからの主人公の変貌ぶりに
僕は恐怖を感じてしまいました。

アメリカへの亡命を
まるでピクニックにでも行く準備を
するがごとく進めてましたが
当時の日本が狂っている以上に
主人公の狂気さを感じてしまいました。

僕には、
何も残らない後味の悪さばかり
目立つ作品に感じられました。

衣装やセットは流石NHK!
タイトルは明らかに違うなぁ。
タイトル名は明らかに違うなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
しゃちょう

4.0流石です。

2020年10月20日
Androidアプリから投稿

心の変化がビシビシ伝わります。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
酒呑童滋

0.5悪いことした男優がなぜ堂々と出演しているんですか?

2020年10月20日
PCから投稿

その悪い男優が、ラストまでに女優と絡むのかと予想していたら、全然違いました。男同士の対決のようなものもありませんでした。諜報員だか国を売る人だか知りませんが、こんな奇をてらった奇形のような特殊シナリオを書こうとせず、単純に三角関係を芯にした方がよかったのではないでしょうか。終わり方が尻切れでした。女優は上手さと下手さが半々で、微妙でした。高橋一生は良かったです。TVで観たらそれなりに満足したかもしれません。白黒映画の部分が一番素敵でした。お金半分返してほしい寂しい映画鑑賞になってしまいました。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
美姫ちゃ

2.5おみごと

2020年10月20日
Androidアプリから投稿

単純

興奮

1940年兵庫で商社を営む夫が、甥と共に訪れた満州から、軍事機密に関わっている可能性のある謎の女を連れ帰ったことから、憲兵に目をつけられる様になって行く話。

満州から戻って直ぐに、甥は仕事を辞め小説家になると有馬温泉の旅館に籠もる。
又、夫が連れ帰り有馬温泉に仕事を斡旋した女は水死体でみつかって…。

この時代というのもあるのだろうけど、正に一途な、旦那無しでは生きていけないとばかりの妻の思いと、巻き込んではいけないという思いから隠そうとする旦那。

更に、それを知ってからの流れは、倫理感も載っかったであろう強い意志と決意が有りつつも、何だかそれを楽しんでいるかのはしゃぎっぷりもあって、ちょっと可愛らしいw
まあ、その性格も読んだ上で、尚更隠そうとしたんだろうなと思いが及ぶ。

全てがみえていざアメリカへ、からまさかの密告?
まあ、この段階の密告といわれた瞬間読めてしまったけれど、気付いた時の主人公のリアクションは正におみごと。

きっとこの国では…は今の世の中にも思うことや、感じることのある感覚だよね。

字幕でのラストはもの足りなかったけど、そこは想像を膨らませてねということで。

軍事機密がどうこうではないし、スパイじゃないのに「スパイの妻」というタイトルだったり、あくまでもそこに於ける女性の機微をみる、ある意味恋愛ドラマという感じかな。

コメントする 1件)
共感した! 36件)
Bacchus

4.5傑作だね

2020年10月20日
iPhoneアプリから投稿

良かったよ…!!!何も予備知識無しで観に行ったから、1940年の日本と満洲の話でついていけるだろうかとひやひやしたけど、話が進めば進むほど、国家機密や人間関係や男女のもつれ、心の闇や政治の闇、騙し合いなど…怖いけれど惹き込まれていくし先が知りたくてどっぷりハマっていった。蒼井優の演じる聡子の、高橋一生演じる優作への深い愛情が見所だね。人間が惚れた相手にもつ愛情ってのは、美しいし素敵なものでもあり、でも視点を変えてみればホラーにでもなる…。というのを知らしめてくれた映画「寝ても覚めても」をこの映画みてふと思い出したけど、寝ても〜の濱口監督がこの映画脚本参加してたんだね。上手いなぁこういうの笑。
そして黒沢清監督。黒沢清監督の作品はいつも、人間や時代の闇が割と根本にある気がするし、その「闇」を、人間ドラマとホラーの絶妙な間をとった感じに昇華させてて唯一無二の世界観が生まれてて痺れる。このシーンを見て笑っても良いのか、このシーンに幸せを感じても良いのか、映画が進めば進むほど自分の感情の純粋な部分が信用できなくなり壊されていく感じが怖い…けどそれが心地よくもある◎
政治や国家、社会の闇を描いているところが「新聞記者」と似ている気もするし比べるものでも無いんだけど、「スパイの妻」は闇もモラルも全て超越していく「夫への強い愛」が、怖さもあるし心揺さぶられる瞬間も多々あって、この映画を更に面白いものにしてて、好きだなぁと思った。新しい蒼井優のキャラクターも観れて、大満足でした◎

コメントする (0件)
共感した! 12件)
まつこ

2.0私は狂っておりません。ですが、それが狂っているということなんです、この国では。

2020年10月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

731部隊を題材にした、ってことかなこの映画は。その事実を知った一市民が義侠心に駆られて国際社会に訴える、か。それにしては、ちょっとなんだかなあ、って気分。NHKが関わっている(映像だけなのか?)わりにはリアリティに疑問があるし、海外のスパイもの(実際この映画はそうじゃないんだけど)に比べると、緊迫感が乏しい。
蒼井優演じる妻も、感情でしか物事を図れない、ただの執着妻としか思えなかったし。
この監督の作品は、どうも肌にあわない。

コメントする 1件)
共感した! 9件)
栗太郎

3.0拷問シーンは私は耐えられない

2020年10月19日
iPhoneアプリから投稿

いやぁ〜面白かった。と一言。

ただ、途中でわからなくなる。どこからが真実でどこからが嘘なのか。
ただ、蒼井優演じる奥様は嫉妬深く、夫を愛している(もはや、執着)と感じることはできる

愛と憎しみは表裏一体

騙し騙され、最後の最後までわからない。特に最後のテロップが、より、私たちを困惑させる。

ただ、高橋一生が色っぽく男らしく、こんな人に寄り添い甘えて、そして、抱かれたいと思った。
そして、蒼井優、お上品な言葉遣いが美しく、彼女もとても凛として美しい。嫉妬に狂いながらも夫を愛す、一途な可愛い奥様がとても似合っていた。

東出昌大演じる役(名前忘れた)と蒼井優が山でバッタリ会い、家に呼ぶシーン、普通あの状況じゃ〇〇xしちゃうんじゃ?とハラハラしました。私なら寂しくて絶対してる笑 でなきゃ、家に呼ばないでしょ?え、違う?

ミステリー作品として十分楽しめる作品だと思います。

ただ、拷問シーンは見るに耐えず、ずっと目を伏せていました。しかもやたらとシーンが長い。こういうのは嫌いな人にとってはあまりかも、、、。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
あさ

3.0何が言いたかったのか・・☆

2020年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映像が美しい。
何より蒼井優の演技が見とれるほど素晴らしく、それだけで鑑賞する意味がある。

言葉使いが、時代に合っているかは別のして 美しい日本語という感じがして
これも何だか時代を表していると思った。
高橋一生はもちろん、東出昌大もとても雰囲気があって良かった。

ただ、監督賞を受賞したのだが、一体何が言いたい、もしくは訴えたかったんだろう・・

人体実験の悲惨さ、もしくは戦争の悲劇?
それとも、蒼井優の女性としての強さ。
物語自体は良く出来ているし、展開も早くて面白いけど 見終わった後での
印象が何だったのかなぁ・・と疑問符が浮かんでしまう。

朝日新聞の映画レビューで、傑作という表現が使われていたし、何度も予告編を
見て楽しみにしていたのだが。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
☆ムーミン

3.0反戦

2020年10月19日
iPhoneアプリから投稿

反戦
戦争中の新たなキャラだけ スパイの妻

コメントする (0件)
共感した! 6件)
コウ

4.5フィルムの力

2020年10月19日
iPhoneアプリから投稿

フィルムを巡って物語は進む。フィルムが主役で、人間ドラマではない。とはいえ、不自然ですらある高橋一生のブレなさと蒼井優の豊かさもいい。『河内山宗俊』はフィルムが残っているらしい。もとは8K映像のテレビドラマだというが、そこでフィルムを題材にしているところが黒澤清の憎さ。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
ghostdog_tbs

4.0物語、展開もいい。特に蒼井優の演技が秀逸。

2020年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フランス人が好きそうな題材で、そして映画の作り全体もいいので、
ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞(監督賞)受賞は納得です。

その中でもやはり凄さを醸し出すのは主役である蒼井優です。
当然本人の演技は素晴らしいので、この映画を際立たせているのですが、
もっとも注視したいのは、この蒼井優を演出した監督である黒沢清の凄さでしょう。
ここではこういった演出なのでは?と思うところが、ことごとく上回ってくる演出。
それが蒼井優だけでなく、全体に対しても言える。
だから凄いと言える。
物語のテンポ、展開もいい。大ネタながらも細やかさも垣間見える。
とても面白く観れる映画です。

お勧めします。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
ごぶにいさん

3.0今年度最も危険な映画

2020年10月19日
iPhoneアプリから投稿

表向きは貿易会社を営む福原勇作と、それを支える妻駒子の話。勇作が満洲での旅先で、731部隊が生物兵器を使い、大量の中国人をペストに罹らせて殺戮した場面を目撃する。その文書とフィルムを持ち帰ったことがきっかけで、軍隊を巻き込んだ騒動へと発展。スパイ容疑をかけられた勇作と、妻駒子がとった行動とは。

大きな話だが、ロケセットで行える範囲で上手に撮っており、美術、衣装、キャスト、照明、音楽等、粗のないつくりでストーリー展開も明確である。また国会に帰属意識を持たない「コスモポリタン」という主人公の生き方が、ヴェネチアの心を捉えたのだとも感じた。

しかし、これは日本にとってまずい映画である。仮に731部隊の残虐な行為が本当だとしたら、今頃中国は日本に莫大な賠償金を請求するはずである。がしかし、1999年のクリントン政権下では、ナチスと日本の戦争犯罪を再検証するためIWG(記録作業部会)を組織し731部隊による人体実験、従軍慰安婦問題などの戦争犯罪の証拠資料を探させたが、戦争犯罪につながる資料は、何も見つからなかった。そしてさらに2007年米国立公文書館は情報機関の対日機密文書10万ページ(731部隊に関するものなど)を公開したが、人体実験や細菌戦を行った証拠は何も見つからなかったと言われる。

このような歴史改ざんを見逃すわけにはいかない。これでは日本の愛国心を損ねるだけであり、中国に揚げ足を取られる要因になりかねない。
エンタメとして美しい色彩に彩られているとしても、共産主義的な影を見逃すことなかれ。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
TOKIES

4.0不穏

2020年10月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

終始、画面が暗くて睡魔との闘いだった

コメントする (0件)
共感した! 8件)
たれぞう
PR U-NEXTで本編を観る