スパイの妻 劇場版のレビュー・感想・評価
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超解像度とは?
この映画のレビューでプロの方が映画の宣伝をコピペしたかのような文章を書いてて呆れました。
この映画を見て超解像度の美しい映像だったと思う人がどれだけいるだろうか?
8Kと名ばかりのクソ解像度で色味も眠たくなるようなドラマルック。窓外の光が強すぎて人物に目がいかないカットが多数あり、グレーディングを本当にしたのかなって疑問に思う程。
劇場用に色味を調整したと書いてるのならもうちょっとマシなルックになるはずです。
話の内容は別として、1800円払う価値のある映像技術があったとは到底思えない作品でした。
う~ん・・・・・
随分、余韻の薄い作品だなと・・・
反戦映画としては押しが弱いし
(憲兵の服装や立振舞は美しいけど、これって多分にBS8Kを意識したんだと思いますが、拷問シーンも今一、迫力不足だし、効果音もないし)
活劇として見れば、見れなくもないけれど
それだと少し物足りないし
結末はテロップだけってのも、如何にもテレビドラマ候で・・
ヴェネチアでこの作品のどこがウケたのでしょうか?
カツベンさんやい、これに声を入れてくれ!
予告に惹かれたので鑑賞。
NHKで放送されていたドラマ版は少しだけ見て、面白かった記憶があるので期待値はそこそこ。
ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞したということで、さらに期待値は上がった。
受賞した意味がわかりませんでした。
クリーピーでもそうでしたが、私は黒沢清監督の作品が苦手なのかな...。光と闇の表現は良いんだけどね
戦争真っ只中の2本で外交官に勤める優作(高橋一生)は、満州に行った際に国家機密を知ってしまう。妻の聡子(蒼井優)は顛末を世に知らしめようとする優作をずっと信じていた。
映像はNHK×黒沢清ということもあり、とても美しい。聡子と優作が抱く希望と不安が光によって上手いこと表現されており、観客の興味を引かせる。
高橋一生は相変わらずカッコイイなぁ。
外交官がすっごく似合うし、ホントに品のある演技をする俳優さんなこと。適役すぎまっせ。
東出昌大も棒読みが目立つことが多いですけど、今回はかなり良かった。「おらおらでひとりいぐも」でも、蒼井優と共演しているので楽しみですな
今作最大の欠点は、映画である必要性が全くないということ。
前半は緊迫感が多少ありこれからの展開が気になっていたが、その期待もすぐに崩れ落ちる。
どんでん返しだったり衝撃の結末だったりが全く無く、なんだったんだよという気持ちで終わってしまう。
蒼井優主演作品はあまり見た事がないが、素晴らしい演技をする女優だなという印象が強かった。
しかし、今回に関しては何だか1人だけタイムスリップしきれてないようで浮いていた。
脚本も音楽も演技もCGも全てが中途半端。
いきなりだらけで話に着いていけず、着いていく気も失ってしまうほどつまらない内容だった。
ということで、映画である必要が微塵にも感じられない映画。これがまんまドラマとして放送されるとしても、最後まで見れる気はしない。
核心をついたわけでもないのでホント、なんでこの作品を見て銀獅子賞を与えようと思ったのか不思議でならない。贔屓じゃない?大丈夫?
〜余談〜
昨日の夜はあんなにも多かった客が、一気に減っている。公開日だったと言うともあるかもしれないけど、今日はあまりいなかった気がした。鬼滅の刃のファンは大人が多いのかな?
逆に今作はなかなか入っていた。賞を受賞したということがでかいのだろう。
お見事だけどしっくりこなかった
オンライン試写会で鑑賞。
正義を選んだ2人は一体どうなってしまうのか?ドキドキ感があった。
愛する夫のための聡子の狂気じみた、思い切った行動、そして予想もしていなかった終盤の展開はお見事だった。当時の日本は狂っていたんだなと思った。
主演2人の演技の良さは言うまでもないが、東出演じる憲兵の不気味さが良かった。
台詞回しがちょっと独特で違和感あった。昔はあんな喋り方だったのかな?
映像も引き画がなんだか多くて演劇みたいだなぁと思ったら、寄り画もなんかしっくり来なくて、今作のカメラワークは私には合わなかった。
妻って。。
キムジニョンを観た後に、続けて鑑賞。
蒼井優の美しく上品な事。
忠誠心を着物を着ることによりカモフラージュ。
まんまと、騙して見せる才能も、夫にとっては、守るべき妻、そして利用する道具。
どちらの、感情が勝ったのだろうか。
【観るものも巻き込むゲーム】
優作と聡子の会話の多い演出や、明るさが一定に抑えられている映像、戦争直前とはいえどこか整然とした街並みを見ると、舞台を観ているような感覚を覚える。
作品のモチーフとなった細菌部隊は、満州で活動した731部隊のことだ。
また、当時、ペストが新京や、近隣の街で、小規模だが実際に発生したという記録も残っている。
だが、物語にはスパイ活動や国家犯罪を暴くといったスリリングな場面は少なく、どちらかというと、戦争に向かう不穏な空気の中で翻弄される夫婦の心の揺れが描かれている。
それは、女と男の、妻と夫のゲームのようなものだ。
常に問われるのは、相手が自分を信じるのか、信じないのか。
この問いについては、通常は信じていないことが前提だ。
だから、信じるに足ると思われるにはどのようにしたらいいのか。
女と男は、お互いを信じるに足るように見せるため駆け引きを繰り返していく。
妻の疑念の背景には嫉妬がある。
夫にも嫉妬のようなものが見え隠れする。
妻が放つ矢は巧妙かつ大胆だ。
夫の信用を得るためには、身内でも利用するのだ。
スパイの妻はスパイそのものだ。
結末は…一見なるほどとも思うが、
意外なことに、実はエンドロール前のテロップが、僕達を惑わせる。
実は、騙されたのは、本当は国家であり、皆ではないのか。
二つほど場面を遡って思い出し、これは確信に変わる。
スパイの妻もスパイだ。
この2人は、実は2人で本懐を遂げたのではないのか。
観客も永遠に答えの出ない謎を突きつけられ、想いを巡らすしかないのだ。
この物語は、なかなか極上のエンターテイメントだ。
前半1/3は緊迫感旺盛なれど終盤は消化不良
ベネチア映画祭銀獅子賞を獲得したと言う事もあって公開初日に観た。
結婚したばかりの妻が、大陸から帰った夫を信じられるのか否かの葛藤を描いた前半1/3までの緊張感はただならぬ迫力とドキドキ感が凄かった。
が、終盤がちょっと残念の感は否めず消化不良となった。前半での蒼井優と高橋一生はとても良かったし、浮気者の東出昌大も憲兵隊として機能していたね。
憲兵隊から完全マークされていたにも関わらず中盤であれほど奔放に出来るのかと頭に?が浮かんでしまってからがちょっとね。憲兵隊の突っ込みが甘過ぎたからなのかな。終盤は、リスクに耐えきれず愛情が勝ったのか、はたまた単なる裏切りか!? でも俳優陣は頑張っていたと思うよ。
ひとつひとつはどうってことないのに、したたかに揺さぶられます
なんとも困った映画です。
めちゃくちゃ人に勧めたいのに、「どんな映画なの?」と聞かれても、たぶん言葉に詰まるのです。
迂闊にテーマ性を持ち出して語ろうとしたら、墓穴を掘ることになりそうです。例えばいきなり、戦争という状況での選択が……などと言い始めたら「いやあー、そこから入るのはちょっと…」と自分でも引いてしまう気がします(あくまでも個人的な感覚で、他意はありません)。
ミステリーやサスペンスというには無理があるし、そうきたかっ!という驚愕のどんでん返しというわけでもなかったです。ひとつひとつのエピソードを思い起こしてみても、どうってことのない展開の積み重ねなのです。
それなのに不思議なほど、どんどん作品世界の中に引きずり込まれていきます。
演じ手としては蒼井優さんが断トツに光ってます。
地力とか地アタマという言葉がありますが、そういうニュアンスでの〝地女優力〟には屈服するしかありません。
ファンの方には申し訳ないのですが、高橋一生さんもその力に引っ張られて、役者力が一段上がったのではないか。そんな風に感じてしまうほどでした。
プレイヤーの力を100%以上引き出した黒沢監督。
陰影を駆使した世界で、お揃いの制服や統制された世界が醸し出す様式美を最大限に引き出していました。
戦争とか全体主義的な権威への嫌悪感とは裏腹に、生理的な部分で、ある種の美しさや憧憬を抱かせてしまう魔力があることをよくご存知なのですね。
お見事です。
あの時代、あの場所。
どちらにもまったく縁のない私なのに、とても懐かしいものに触れたようなぬくもりを感じることができる、なかなかにしたたかな映画だと思います。
夫の力になることに自己陶酔している妻のストーリー
NHKがバックアップしてるだけあって、セットも含めて映像はいいんだけどね。プロットが優先されているせいか、福原夫婦の絆というかエモーショナルな感情を感じることはなかった。夫の力になることに自己陶酔している妻のストーリーといってもいいのでは。
大事を前にして緊迫感なく笑うシーンとか、謎の騙し合いとか、オチに向かって逆算されたようなシナリオには共感できないままエンドロールを迎えてしまった。
今日の朝日新聞の映画評でかなりのネタバレがあって閉口したが、知らなかったとしても感動のラストではなかったかな。
関東軍の悪魔の所業とアメリカの参戦は、実際のところあまり関係ないし、アメリカにとって人道とか人権は外交や戦争の道具でしかない。日本軍の暗部がぼやけた上に、アメリカ礼賛になってしまったのでは。
無言が語る重さ
セリフが無い中での演技とその時々の周りの音の活かし方が秀逸です。
ドキドキハラハラ感が堪らない。
高橋一生と蒼井優の演技が黒沢監督の色にピタっとハマって見事でした。
ただ東出はやっぱり大きいなと。
後半のセットのショボさとかが無くもう少し予算取れてたら金獅子取れてたんじゃね(笑)
最後の文章での説明は無くてもよかったと思うわ。
それこそ投げっぱなしでもよかった。
個人的には気が狂って踊るくらいのwww
黒澤明が泣いている。
確かに日本は人体実験等酷い事をしたが、肝心な事が抜けている。日本は当時、ロスチャイルド、ロックフェラーの支配から抜け出そうとしていた。それを、ロスチャイルド、ロックフェラーが日本をアメリカに戦争するように仕向け、負けさせた。戦後、日本に焚書を行い、ロスチャイルド、ロックフェラーの存在を消した。そして日本はアメリカの属国となった。最近、イギリスがその事に気付き、EUから抜けた。フランスのマクロン大統領も抵抗しようとしている。従って、ロスチャイルド、ロックフェラーが金儲けに狙っているのが日本とドイツ。グローバリゼーションという理由で、ロックフェラー、ロスチャイルドの都合のいいシステムに構造改革しようとしている。それがここ20年以上続いている。ロスチャイルド、ロックフェラーは当時の日本では井戸端会議に出てくる程知られた存在だった。
確かに日本の人体実験は酷いが、この映画は、日本がおかしかったと決め付けているが、ロスチャイルド、ロックフェラーの存在が抜けていたのでそこは違うと思った。戦後の日本の自虐史観教育の影響がある映画でした。
まったく油断ならないさすがの黒沢清
素晴らしかった。ドラマの再編集版かと思って少し油断していた。びっくりの傑作だった。そりゃそうか銀獅子だもんな。そういえば『贖罪』もそうだったけど、黒沢清はVシネひっくるめて出口が何でも関係ないな。
今回は脚本や監督、音楽、新機軸ありながら、だからこそ比較的わかりやすい縦線を持っている。ドラマっぽいという意味で。そこに黒沢エレメントがふんだんに入っていて、最初蒼井優の昭和芝居がやり過ぎじゃないのと思っていたら後半、ここぞ見せ場と思ってか、素晴らしくて泣きそうに。東出昌大も相変わらず素晴らしい。特に尋問始める頃は完全に概念を奪われた宇宙人みたいで感激。結果的に何度もニヤニヤしながら、それでも盛り込まれた戦時下ながらとても現代的な(ことになってしまった。。)テーマ性も夢中にさせる要因だったかも。
とにかく油断ならない。
ここにも東出昌大出演
2020年10月16日
映画 #スパイの妻劇場版 (2020年)鑑賞
久しぶりに封切り日に映画を見た。封切りってもう言わないのかな?
劇場版ってなってたので調べてみたら、BS8Kで放送されてたらしい
でも、テレビドラマでここまでいい作品ができるんだと考えさせられるレベルでした
ベネチア映画祭銀獅子賞獲得
お・み・ご・と
堪能しました。私、こういう映画大好きです。
ベネチア銀獅子賞納得です。
引き込まれるストーリー展開、達者な役者達(特に蒼井優さんブラボー)の演技もさすがですが、旧型ライカの懐かしい描写のような、ソフトフォーカスで高解像度の映像が作品にぴったりでした。
自分的には「お・み・ご・と」の一言に尽きる作品で大満足です。
#83 蒼井優の上流奥様言葉が似合う
今では死語となってしまったような上流奥様言葉が、レトロな髪型をした蒼井優に似合う。
ダンナ様が好きすぎて一芝居打ったのに、逆に騙されてしまう彼女。
でもそれは本当に騙されたのか。
2人が信念を持ったまま生きる道はこれしかなかったのか。
貧富の差が激しい頃の日本の上流社会をこの目で見てみたくなる映画。
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