スパイの妻 劇場版のレビュー・感想・評価
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タイトルと物語の展開に最後まで違和感が拭えず…
出だしは淡々と始まり、途中からテンポと雰囲気が変わり、社会派サスペンスとしてどんな展開で観客を裏切ってくれるかと期待していたが、大方の観客が予想するような「普通」の結末に拍子抜けしてしまった。
主人公の福原優作が言うように、彼は別に「スパイ」ではないし(いわば「内部告発者」)、妻の聡子も「スパイの妻」ではない。
国際的な人権問題に敏感な現代の世界であれば、彼の告発はとてもインパクトがあるが、列強が数々の残虐行為を行なっていたあの時代に国際機関に告発することの世論の反響と効果がどれほどのものか、生活を捨て妻を裏切り命を賭して米国に渡り行うべきものなのか、いまいち現実感が感じられなかった。
ストーリーについても、優作ではなく、聡子のほうが最後の最後で裏切っていればまだ現実的で不快かつリアルな展開になったのでは、とは浅はかな見解か。
蒼井優は決して嫌いな俳優ではないし、活躍を期待する俳優のひとり。ただ今回は昭和初期の上層階級の婦人を意識してなのかもしれないが、言葉使いや彼女の行動の一つひとつに違和感があり作品に集中することができなかった。
もともとNHKのドラマを映画版に再編集して作品とのこと。やっぱ映画館で観るにはちょっと物足りない内容かなぁと思ってしまう。
#83 蒼井優の上流奥様言葉が似合う
今では死語となってしまったような上流奥様言葉が、レトロな髪型をした蒼井優に似合う。
ダンナ様が好きすぎて一芝居打ったのに、逆に騙されてしまう彼女。
でもそれは本当に騙されたのか。
2人が信念を持ったまま生きる道はこれしかなかったのか。
貧富の差が激しい頃の日本の上流社会をこの目で見てみたくなる映画。
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