劇場公開日 2020年10月16日

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スパイの妻 劇場版のレビュー・感想・評価

全274件中、241~260件目を表示

3.5穏やかさにある緊張感

2020年10月18日
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 NHKのドラマだけあって、奇抜な盛り上がりや音楽演出は控えめで、穏やかなタッチで触れていく展開はどこか安心感を覚えながらも、終始緊張感を保ち続ける絶妙な造りになっていると感じました。安定感あるトーンのおかげで物語にじっくりと没頭することができ、感情移入もしやすくなっているため映画のテーマ性と上手く相まっていい感じの持ち味になったのではないでしょうか。夫婦それぞれの想いや感情に含みを持たせ、奥行きを広げていることで映画の面白さを高めています。
 しかしながら、重要となりうるセリフやシーンにおいて盛り上がりが欠けていたのも事実なので、そこは少し拍子抜けというか、惜しいと感じる所がありました。でもまあ、この穏やかなトーンは個人的にかなり好きなので、あまり気にならずに楽しむことが出来ました。

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D.one

4.0蒼井優さんに魅入る!

2020年10月18日
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蒼井優さんのお芝居を久しぶりに観た。

やっぱり凄い人。
こんな昭和マダムが本当にいたんだろうなというリアルな世界観を帯びていた。
後半の真実を突きつけられた瞬間の狂気的な
雄叫びは圧巻。

高橋一生さんにも、台詞のない顔演技だけでも
引き込まれた。
東出さんも凄くかっこよかったです。。。
凛としていた。

第二次世界大戦というテーマがベースにあって
改めて色々考えさせられるんだけど
アートを観たあとのような
エレガントな映画でした。

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ZUNKO

4.5お見事!画が素晴らしく、映画を見たなという充足感

2020年10月17日
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お見事!君に嘘をつくようにはできていないのだから --- 敵を騙すにはまず味方から。久しぶりに、あぁ"映画"見たなという充足感に満たされた。どの画を切り取っても素晴らしく決まっていて、意味が伝わってくるよう。例えば作中でも言及されている溝口健二のように距離のあるカメラワークで、とにかく動き回る演者を捉える。画作りが極上、見せ方がうますぎる。役者陣(言わずもがな主役二人)に、例えば衣装(優作の着ていた洋装すべてほしい)、美術、照明、撮影といったスタッフの才能と尽力・連携、そして何より黒沢清監督の新たな傑作誕生。NHK得意の歴史モノと4K/8Kといった技術革新を持ってして、自身にとって新たなジャンルに挑む監督の本気を見た。
役者・蒼井優 × 高橋一生のスゴさ。蒼井優は言わずもがな圧巻に、裏表なく健気な妻像を演じながら、夫の秘密を知り葛藤しつつも夫にこれほどにかと一途な様 = 愛を体現する。おかげで僕たちは、(会話シーンで切返さず)話し手でなく聞き手の反応を映すという鏡の役割を果たす方法も相俟って、巻き込まれる側である妻が主人公であることの意味・意義を感じ取ることができる。ものすごく惹き込まれた、魅せられた。例えば話の筋だけ追いかけるなら普通、夫・優作パートをメインに据える方が簡単だろう。敵対する東出昌大が適材適所に国家の犬として分かりやすく全力の薄気味悪さ(小物感?)を出すのに対し、高橋一生は裏で何を考えているのか分からず、底の見えぬ多面性と、そうしてでも成し遂げねばならないという意志の強さを丁寧に出している気がして恐れ入った。自分のことだけを考え行動する妻すらも(語弊を恐れずに言ってしまえば)目的を果たすための手段・道具にように使うのか?それとも…

万死に値する

P.S. 念の為書いておくと、一生必殺の顔をクシャッとしたキラースマイルも何度か見られますよ!にしても甥かわいそう

今年映画館鑑賞57本目たぶん

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とぽとぽ

4.0映画好きには堪らない逸品

2020年10月17日
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太平洋戦争開戦間近の神戸を舞台に、期せずして軍の機密を知ってしまった貿易商夫妻。ハイカラで上流階級の高橋一生と蒼井優のセリフ回し、衣装、立ち振舞いがクラシカルで、その時代や人物像の雰囲気を存分に出している。憲兵隊長の東出昌大もいい味。
黒沢作品初の歴史物とのことだが、ミステリアスなサスペンスにぴったりの設定で、本領を発揮している。
スケール感は不足しているものの、神戸市街のセットをはじめとした美術、陰影を強調した照明が見事で、アップ、ロング、切り返しなど、流麗な演出が堪能できる。
過去の映画の引用を含めて、とにかく映画好きには堪らない逸品。
フィルムのトリックは、まさしく「お見事」。

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山の手ロック

2.5あの時、日本の全おじさんは心の中で叫びました。

2020年10月17日
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bloodtrail

3.5蒼井優に大女優の風格

2020年10月17日
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Scott

4.0蒼井優さん、高橋一生さんの名演技

2020年10月17日
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ベネチア国際映画祭 監督賞で話題のこの作品。入場制限解除の土曜日は久々の満席の光景。映画は蒼井優さん、高橋一生さんの名演技と物語の秀逸さは期待通り。でも観終わった後、衝撃と「これって実話???」とNHK配信ってことが眉唾で帰宅後にネットで検索。たしかに関東軍防疫給水部本部に731部隊論争の疑いがあるらしいが事実の実態は解明されてはいない。歴史は勝利者の語り継がれるもの。基本フィクションとしてとらえるのが映画の楽しみ方とすれば十分に楽しめる映画であることは間違いない

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myaa1969

1.0シンプルに…

2020年10月17日
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率直に、面白くなかった。。好み、年齢の問題かもですが。
このカット必要なのかな?(特にthe戦争みたいなもの)
と思うものが多々あり、その分内容が薄くなった印象。スパイ=騙したい、のみだったら不要だよなぁー、と。

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TM

5.0日本の商業映画に喝

2020年10月17日
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タイトルの通り。
「映画」とは本来、社会と自分との距離をはかる、見直す、与えてくれるショック療法的な装置である。
そのことを再確認させてくれた。

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早足ベンヤミン

3.0超解像度とは?

2020年10月17日
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この映画のレビューでプロの方が映画の宣伝をコピペしたかのような文章を書いてて呆れました。
この映画を見て超解像度の美しい映像だったと思う人がどれだけいるだろうか?
8Kと名ばかりのクソ解像度で色味も眠たくなるようなドラマルック。窓外の光が強すぎて人物に目がいかないカットが多数あり、グレーディングを本当にしたのかなって疑問に思う程。
劇場用に色味を調整したと書いてるのならもうちょっとマシなルックになるはずです。
話の内容は別として、1800円払う価値のある映像技術があったとは到底思えない作品でした。

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となかい

2.0う~ん・・・・・

2020年10月17日
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随分、余韻の薄い作品だなと・・・
反戦映画としては押しが弱いし
(憲兵の服装や立振舞は美しいけど、これって多分にBS8Kを意識したんだと思いますが、拷問シーンも今一、迫力不足だし、効果音もないし)
活劇として見れば、見れなくもないけれど
それだと少し物足りないし
結末はテロップだけってのも、如何にもテレビドラマ候で・・

ヴェネチアでこの作品のどこがウケたのでしょうか?

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ちゆう

2.5カツベンさんやい、これに声を入れてくれ!

2020年10月17日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

予告に惹かれたので鑑賞。
NHKで放送されていたドラマ版は少しだけ見て、面白かった記憶があるので期待値はそこそこ。
ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞したということで、さらに期待値は上がった。

受賞した意味がわかりませんでした。
クリーピーでもそうでしたが、私は黒沢清監督の作品が苦手なのかな...。光と闇の表現は良いんだけどね

戦争真っ只中の2本で外交官に勤める優作(高橋一生)は、満州に行った際に国家機密を知ってしまう。妻の聡子(蒼井優)は顛末を世に知らしめようとする優作をずっと信じていた。

映像はNHK×黒沢清ということもあり、とても美しい。聡子と優作が抱く希望と不安が光によって上手いこと表現されており、観客の興味を引かせる。

高橋一生は相変わらずカッコイイなぁ。
外交官がすっごく似合うし、ホントに品のある演技をする俳優さんなこと。適役すぎまっせ。
東出昌大も棒読みが目立つことが多いですけど、今回はかなり良かった。「おらおらでひとりいぐも」でも、蒼井優と共演しているので楽しみですな

今作最大の欠点は、映画である必要性が全くないということ。

前半は緊迫感が多少ありこれからの展開が気になっていたが、その期待もすぐに崩れ落ちる。
どんでん返しだったり衝撃の結末だったりが全く無く、なんだったんだよという気持ちで終わってしまう。

蒼井優主演作品はあまり見た事がないが、素晴らしい演技をする女優だなという印象が強かった。
しかし、今回に関しては何だか1人だけタイムスリップしきれてないようで浮いていた。

脚本も音楽も演技もCGも全てが中途半端。
いきなりだらけで話に着いていけず、着いていく気も失ってしまうほどつまらない内容だった。

ということで、映画である必要が微塵にも感じられない映画。これがまんまドラマとして放送されるとしても、最後まで見れる気はしない。

核心をついたわけでもないのでホント、なんでこの作品を見て銀獅子賞を与えようと思ったのか不思議でならない。贔屓じゃない?大丈夫?

〜余談〜
昨日の夜はあんなにも多かった客が、一気に減っている。公開日だったと言うともあるかもしれないけど、今日はあまりいなかった気がした。鬼滅の刃のファンは大人が多いのかな?
逆に今作はなかなか入っていた。賞を受賞したということがでかいのだろう。

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サプライズ

3.5お見事だけどしっくりこなかった

2020年10月17日
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鑑賞方法:試写会

単純

オンライン試写会で鑑賞。

正義を選んだ2人は一体どうなってしまうのか?ドキドキ感があった。
愛する夫のための聡子の狂気じみた、思い切った行動、そして予想もしていなかった終盤の展開はお見事だった。当時の日本は狂っていたんだなと思った。

主演2人の演技の良さは言うまでもないが、東出演じる憲兵の不気味さが良かった。

台詞回しがちょっと独特で違和感あった。昔はあんな喋り方だったのかな?

映像も引き画がなんだか多くて演劇みたいだなぁと思ったら、寄り画もなんかしっくり来なくて、今作のカメラワークは私には合わなかった。

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いたかわ

2.0微妙な作品

2020年10月17日
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鑑賞方法:映画館

夫と妻の演技はさすがです。
ただ内容、ストーリーが残念です。
妻はスパイの妻ではないと思います。

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かん

3.0妻って。。

2020年10月17日
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キムジニョンを観た後に、続けて鑑賞。

蒼井優の美しく上品な事。

忠誠心を着物を着ることによりカモフラージュ。

まんまと、騙して見せる才能も、夫にとっては、守るべき妻、そして利用する道具。

どちらの、感情が勝ったのだろうか。

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ムーミン

2.5お見事❗

2020年10月17日
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なまでに可でも不可でもない。
つまらない訳では勿論ないけど、特に面白かったとも言えない。

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ムーラン

5.0【観るものも巻き込むゲーム】

2020年10月17日
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優作と聡子の会話の多い演出や、明るさが一定に抑えられている映像、戦争直前とはいえどこか整然とした街並みを見ると、舞台を観ているような感覚を覚える。

作品のモチーフとなった細菌部隊は、満州で活動した731部隊のことだ。

また、当時、ペストが新京や、近隣の街で、小規模だが実際に発生したという記録も残っている。

だが、物語にはスパイ活動や国家犯罪を暴くといったスリリングな場面は少なく、どちらかというと、戦争に向かう不穏な空気の中で翻弄される夫婦の心の揺れが描かれている。

それは、女と男の、妻と夫のゲームのようなものだ。

常に問われるのは、相手が自分を信じるのか、信じないのか。

この問いについては、通常は信じていないことが前提だ。

だから、信じるに足ると思われるにはどのようにしたらいいのか。

女と男は、お互いを信じるに足るように見せるため駆け引きを繰り返していく。

妻の疑念の背景には嫉妬がある。

夫にも嫉妬のようなものが見え隠れする。

妻が放つ矢は巧妙かつ大胆だ。

夫の信用を得るためには、身内でも利用するのだ。

スパイの妻はスパイそのものだ。

結末は…一見なるほどとも思うが、
意外なことに、実はエンドロール前のテロップが、僕達を惑わせる。

実は、騙されたのは、本当は国家であり、皆ではないのか。
二つほど場面を遡って思い出し、これは確信に変わる。

スパイの妻もスパイだ。

この2人は、実は2人で本懐を遂げたのではないのか。

観客も永遠に答えの出ない謎を突きつけられ、想いを巡らすしかないのだ。

この物語は、なかなか極上のエンターテイメントだ。

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ワンコ

4.0騙し合い

2020年10月17日
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虚実入り混じり、夫婦の騙し合いって展開の脚本は面白く。
微細な感情表現を逃さず捉えたカメラワークも見応え抜群。
黒沢清監督の作品は、いろいろ仕掛けがあって、油断できない。
観てよかった。

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コージィ日本犬

3.5正しく世界を謀り、図れるものはあるのか

2020年10月17日
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ありきたりな女

2.0やっぱりドラマ仕立て

2020年10月17日
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マスゾー