「高橋一生の演技に驚いた。」スパイの妻 劇場版 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
高橋一生の演技に驚いた。
NHKBSの8Kドラマを劇場映画に再編集した作品ということで、映像の輪郭がハッキリしていて色味もキレイだと思った一方で、黒沢作品の特徴でもある、映像の輪郭が曖昧ゆえの不穏さや怖さとは相性が悪い感じも。
蒼井優の時代掛かったセリフ回しやオーバーアクト気味な演技は、本作のある意味箱庭的な世界観にはハマっていたと思うし、高橋一生の芝居や所作は僕らが昔の映画で見るインテリそのもので「この人、こんなに上手かったんだ」と関心した。
そんな二人と比べ東出昌大は相変わらずぎこちない感じなんだけど、本作の役柄では逆にそのぎこちなさがキャラクターの怖さとリンクして上手く機能してたと思う。
クライマックスからラストにかけての高橋一生の行動は見る側の解釈次第でどちらともとれるようになっていて上手いと思った。
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