「芸術性と娯楽性を両立させたサスペンスかと。」スパイの妻 劇場版 ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
芸術性と娯楽性を両立させたサスペンスかと。
時代物の社会派サスペンスとして十二分に面白い!と思ったのですが、
ここでは結構賛否が分かれているのですね。
昭和初期を再現した美術や衣裳は素晴らしく、今よりずっと美しかった日本語が独特な言い回しにより発せられてまるで舞台劇を観ているかのようでした。
あの舞台的台詞回しが物語のテンポを弾ませ、よりミステリアスな雰囲気に仕上げていました。
なんと言っても蒼井優さんの圧倒的な演技と存在感!
個性の光るとても貴重な女優さんですね。
後から(あれはどういうことだったのか?)とあれこれ考えてみる面白さもあり、いろんな解釈もできるので鑑賞後しばらく余韻を楽しめる作品。
もう少し説明があった方が万人受けするのかもしれないけど、私はこういうのかなり好きだなぁ。
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みかずきさんのコメント
2022年8月5日
みかずきです
共感ありがとうございます。
仰る様に、全て、台詞、ナレーションで説明すれば、分かりやすいですが、
観客の想像力を発揮する余白のある作品の方が深みがあって、良いですね。
余白の量が難しいとは思いますが。
では、また共感作で。
-以上-