「内容はよかったが、最初の方で筋が読めてしまったのが残念…」名も無き世界のエンドロール haginoさんの映画レビュー(感想・評価)
内容はよかったが、最初の方で筋が読めてしまったのが残念…
小学生からつるんでいた3人。それぞれに家庭の事情があり、その3人だけの狭い世界が唯一の世界だった。
そんな3人が大人になり関係性も変わっていく。
真剣佑演じるマコトは、ある日突然整備士を辞めて連絡がつかなくなり、かと思えばワイン会社の社長へと上り詰めていく。ちょっとここら強引💦 ある人と出会い、その人が4500万集めたら会社を売ってくれるとか、無茶苦茶だなー。そんな都合よく上手い話が転がっているものなのか?
一方、岩ちゃん演じるキダは裏の世界へ足を踏み入れていく。なんかどこかで聞いたことあるような話…そうだ、「ウロボロス」ですね。
2年後にマコトを見つけ出し、そしてマコトは何の躊躇もなくキダに依頼ごとをする。もしかしたらちゃんと話をしていたのかもしれないけど、その部分がないので、なんか再会していきなりそんな危ない橋渡らせるか?とは思ってしまう。やはりここは連絡もとっていてほしかった。ここがウロボロスと違うところですね。
ちょいちょい間に過去の3人が描かれ、それがもう伏線多すぎ…というくらい。
こんなイケメン二人と幼馴染だったら、中高もヨッチいじめられてそう(笑)
そんなに仲良かったのに今いないってことは…? そして車の事故、中村アン演じるリサのことも好きそうに見えないし、先読めすぎました(^^;;
なので宣伝の「ラスト20分の真実」も、少し逆を期待したけど、やっぱそうなるかーという…ちょっと残念。
ただ、途中のドッキリとか、サスペンスっぽいところ、拳銃や爆弾…といったドキドキさせる要素もあって面白かったのは確か。
せめて、3人の家族とか家庭環境、いじめも会話だけじゃなく、親とかクラスメートとか登場してその辛さとかも描いてあったら良かったなあ…。それがあったらより3人の親密さも伝わったと思うのに。