ヴァスト・オブ・ナイトのレビュー・感想・評価
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オチではなく雰囲気を。「アランウェイク」好きは是非。
まず筋書きに期待しないでほしい。
オチではなく、雰囲気に極振りした映画。
アランウェイクを知ってる人なら「おっ・・・これは・・・」と言ってもらえるのではないか。
田舎の日常の退屈さが、何か新しい事が始まりそうな期待感に変わり、そして・・・という流れを遅すぎず早すぎず地味〜に淡々と描いている。
それでも退屈しなかったのはカメラワークとちょいクズラジオDJのキレッキレのトークスキルの妙。
特にカメラワークは最高にイキってて、「ほら、もっと見てくれよ、俺すごくね?」って感じで長回しの映像をいい感じにぶち込んでくる。褒めてる。
この映画、真夏の皆が寝静まった時間に一人で部屋暗くしてポテチでも食いながらまた見たいなぁ。
不思議な映画
地味で淡々と語りで進めていくだけ、「アレ?これSFだよね?」
そしてあのラスト。
こんな地味なSFって初めてかも、だけど気がついたらラストまで
引き込まれっぱなし、出だしからなんとも言えない不思議な映画
結論としてはめちゃくちゃ面白かった!
劇中の会話である科学系の雑誌の内容を話すシーンで現代の
携帯電話やハイパーループの話をしてるのがなんかニヤッと
してしまいました。
夜に一人で見たい極上のSFスリラー。不思議で魅惑的、興味をそそる。...
夜に一人で見たい極上のSFスリラー。不思議で魅惑的、興味をそそる。人類がかつてから抱いてきたロマン溢れる雰囲気が絶品すぎる、これは最高。これはオーソン・ウェルズが《ラジオ》で仕掛けた『宇宙戦争』の再来だ!
《音》空に何かいる --- 例えば冒頭からの観客が状況を飲み込めないまま展開される会話劇やじっくりと腰を据えて丁寧すぎるほどに描かれるシーン。じっくりと寄っていく長回しのように聞き手 = 観客の注意も引きつける。あまりにも魅力的でのめり込んでしまう、静かなカタルシス。キャピキャピしておらず、それどころかこの作家性には一種の催眠効果があるのではと思うほど。それほどまでにアンドリュー・パターソンの素晴らしく広大な才能を証明する。例えばオーソン・ウェルズがラジオで宇宙人の襲来を描きパニックが起きた(実際はそれほどの騒ぎではなかったとする説もあるが)ように、例えばスピルバーグが『未知との遭遇』など胸踊るロマンを僕たちに見せてくれて植え付けたように、例えば日本でもテレビの特番でUFOやらUMAやら未知の生物・世界の存在に迫るように、本作もまた人間元来の抗えなさに訴えかけてくる。そして例えばギャレス・エドワーズが低予算ながら『モンスターズ』でその才能を遺憾なく発揮したことで、『ゴジラ』『ローグワン』といった明るい未来が開けたように、本作の彼にもまた未知・無数の可能性が広がっている。
勝手に関連作『クローバーフィールド』『ギルティ』
チラつく、リスが電線をかじった、ビスケットを焼く。空にいる人々、彼らが空にいる、人を孤立させたい、高度な無線
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