「前時代的なアナログ調で逆張り」ヴァスト・オブ・ナイト odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
前時代的なアナログ調で逆張り
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地味な円盤襲来もの、ブラウン管の白黒映像でパラドックス劇場なる本編が始まるが劇中劇のような妙な趣向、どうやら都市伝説になっている1938年のオーソン・ウェルズの火星人襲来を告げるラジオドラマにインスパイアされたらしいがSF感は極めて薄い。
ニューメキシコの田舎町で16才の少女とラジオ局のパーソナリティが謎の雑音を巡って取材に奔走、どうやら宇宙人の襲来らしいが、オーソンウェルズは語りだけでSF感をだせたのだからと言わんばかりに怪音と体験談だけで話が進む。
セリフの99%は無駄話、早口でまくしたてるので耳障りな上、話がなかなか進まないのでちょっとイラつく。16歳の少女の喫煙シーンに意味があるのだろうか。
SF映画らしい映像はラスト数秒の母船の外観という低予算、どうやら拉致されたような思わせぶりな映像でThe End。悲惨さを煽る為なのか突然、赤ん坊まで巻き添えにしているが余りにも下劣な脚色。
昨今のCG満載のSFに比べれば前時代的なアナログ調、あえて逆張りでアピールしたかったようですね。タイトルはVast~だがWaste~の方がしっくりきます。
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