「個人的には結構イケるけど」アンチグラビティ しど@とんこつさんの映画レビュー(感想・評価)
個人的には結構イケるけど
いつも洋モノの映画は日本語吹替で見るのですが、この映画は吹替がなかったので仕方なく字幕で見ました。
ほとんどの場合は英語のセリフを聞きながら字幕を読んでる(見ている)のですが、今回の映画はロシアものという事で、ロシア語を聞きながら字幕を読みました。
正直少し違和感がありますね。
でも「なるほど。ロシア語ってこんな感じなんだ」と思って聞いてました。
昏睡状態にならないと行けない世界があって、それを研究している人がいる。その世界がアンチグラビティ(半重力)的な世界。
そんな考え方が新鮮で、個人的には結構面白かった。
冒頭に余計な前置きが長々となく、いきなり異世界(?)から始まるのでそこは案外良かったと思う。
ただ、昏睡状態だからこの世界に来ているという事を映画のほぼ冒頭の部分で言わずに、もっと後の中盤部分くらいで明かした方が、『アンチ・グラビティ(半重力)の異世界へ主人公がいつの間にか迷い込んでしまった映画だと思って見ていたら実は…』的な感じになってもっと面白くなったんじゃないかな?で、なぜこんな世界にいるのかが判明したところでこの映画の本筋の展開が始まる様にした方が良かったと思う。
後半の一番大事なストーリーが始まるまでは黒い怪物と戦うシーンがほとんどメイン。
みんなで力を合わせてここから抜け出す方法を探すとか、別の集団と出会うとか、もっと色々ストーリー展開したりする方法もあったんじゃないかな?と思う。
それから、昏睡状態になると行ける世界の研究をしている科学者がそれをカムフラージュするため宗教団体というベールで隠しているが、宗教活動している映像も少しは流した方が分かりやすいと思う。
それから最初に目覚めた部屋が異世界の主人公の部屋だとは最初分からなかったので、その前に主人公が自分の部屋で街の模型を作るとか何かをやっているシーンがあった方が分かりやすかったかも?と思いました。
上映時間や制作費などの問題もあるのかも知れないけど。
個人的にはなかなか面白い映画でした。