「底なし沼に加えて、組織人としての難しさも」はりぼて roadyさんの映画レビュー(感想・評価)
底なし沼に加えて、組織人としての難しさも
富山市議会が政務活動費問題で大変なことになっていたのはニュースで知っていたのですが、発覚は地元の小さなテレビ局の丹念な仕事の成果だったとは知らなかった。
次から次へと不正が発覚する議員の他にも、不誠実な対応の市長や誰に向かって仕事をしているのか分からない市役所の職員など困った人物が勢ぞろいで、すっとぼける相手に対して鋭い追及をする2人の記者が格好いいのですが、最後は田舎の閉鎖性、保守性というのか意外な展開もあり、時折差し込まれる動物の絵も効果的で、あっという間の上映時間でした。
しかし、ベテラン議員がいなくなることで、なんと一期目の議員が議長になるなど、議会のチェック機能もさらに落ち、また頼もしそうな発言の後に不法侵入で有罪になっても辞職しない議員とか、色々ありすぎ!
最初の悪い奴も、素直に責任を認めて辞任するだけ後の奴よりはマシかなとか思いつつ、やっぱりみんな選挙に行こうよと思ったのでした。
コメントする