アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台のレビュー・感想・評価
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受刑者(犯罪者)の社会復帰
受刑者(犯罪者)の社会復帰については法務省もイメージキャラクターを設定したり、啓発・広報に努めているが、運動としては今ひとつ盛り上がっていない。
社会復帰促進の「切り札」の一つが開放処遇なのだが、本作は、その在り方を問いかけているようにも思う。
いずれにしても、服役者達の舞台の成功に、自らの再起をかけるようなエチエンヌ(カド・メラッド)の姿が胸に沁みる。
感覚が合わない
演劇ファン向けかな
えっ👀⁉️最後がこれ…
演劇は、本当に矯正や更生に役立つのだろうか?
主人公が、なぜ、囚人たちに本格的な戯曲を演じさせようとしたのかが分からず、映画が始まってから、ずっとモヤモヤしていた。それが、予想外のラストで明かになり、ある意味、そのことも伏線だったのかと納得させられた。
ただ、「待つこと」を知っている囚人たちだったら「ゴドーを待ちながら」を上手く演じられるはずだと思ったという説明は、少し綺麗ごとすぎるようにも感じてしまった。
売れない舞台俳優の彼にとって、演出家として称賛されたいという願望は間違いなくあっただろうし、実際、オデオン座の舞台の上で拍手喝采を浴びたのは彼だったのである。
あの場で、本当は、自分のためにやったことだと、正直な気持ちを吐露していれば、ラストのスピーチは、より感動的なものになったのではないか・・・
それにしても、「自由へ逃避」した囚人たちは、更生することができたのだろうか?
実話だったら…
起承転結の転→結のもって行き方がお見事
待っても結果が来ないものねぇ
全てはラストのオデオン座のステージの為に作られた作品って感じ。
感動ではなく圧倒されたラスト!
役者のエチエンヌが刑務所の囚人に演技を指導して、囚人達を舞台に立たせる実話ベースのストーリー。
本作を鑑賞する前に「ゴドーを待ちながら」のお芝居のあらすじを確認した方が良かったかも。
この演目を囚人達が演じるけど、このストーリーが全く頭に入って来ない(笑)
やる気の無い囚人達と徐々に一体感が生まれ、芝居の素晴らしさが徐々に認められる展開。
役者の誰もが憧れのオデオン座でお芝居をする事に。
ラストは鑑賞前に想像してたけど、そのタイミングが早すぎた(笑)
期待を裏切られた感があったけど、そこからのシーンに圧倒。
あそこまで圧倒された感じは、最近観た山田杏奈さんのBL系映画の体育館の壇上のシーンより凄い(笑)
刑務所の持ち物検査はかなり厳しいのに、それ以外の警備はかなり緩い感じです( ´∀`)
功名?
実話ベースなので普通のラストかと思いきや!
売れない役者のエチエンヌが、刑務所の文化事業の為に、囚人達の演劇公演の演出をすることになる。楽しくする為のジャンルは寓話。話の中ではウサギとカメなど知ってるのも出てきたけど、エチエンヌが選んだのは、自分の知らない話「ゴドーを待ちながら」。この話、ベースを知らなかったのが少し残念。フランス人なら皆んな知ってんだろうな。
所長やメンバーや娘と、ゴタゴタしながらも信頼関係を築いてゆき、公演を成功させる。すると一回で終わりだったはずの公演に各地から依頼殺到。囚人なのに演劇ツアーをする事になる。それが各地でバカウケし、パリの大舞台が決定する。お〜!ナイスな展開じゃんと期待してたら、まさかのエンディング。
ウルウル〜。
劇中劇『ゴドーを待ちながら』が服役囚の人生に侵食し、現実そのものがカーテンコールのない不条理劇であることが静かに語られる、鋭利なエスプリに貫かれたずっしり重い物語
服役囚に演技指導する場面は意外とあっさり流されているのに、個性豊かな服役囚達の自由すぎるユーモラスなキャラクターと主人公エチエンヌが抱える憔悴を描写することに大幅に尺が割かれている時点でありがちな結末にはならないなと予感していましたが実際その通りでした。劇中劇『ゴドーを待ちながら』が賞賛されて次々と公演依頼が舞い込む中でエチエンヌは自信を取り戻し、服役囚達も束の間の自由を謳歌するが、カーテンコールの後に残るのは今までと何も変わらない日常。そんな興奮と空しさが繰り返される中で彼らの人生そのものに『ゴドー〜』が侵食し、彼らがずっと待ち望んでいた物語がパリのオデオン座で大喝采とともに完成する。ありきたりではない結末が実際に起こった事実であることに驚きますが、それを知った『ゴドー〜』の作者、サミュエル・ベケットの一言に滲んだエスプリにニヤリとさせられます。
嫌いじゃないです
事実は小説よりも奇なり?
人生は待つことの連続。
さすがフランス映画。
ただ面白かった!では終わらないのね。
ちょっと理不尽で、ちょっとアンモラルで、ちょっと引っ掛かりを残してくれる。
後味すっきりではない映画の方が記憶に残るもんだね。
人生は待つことの連続、という言葉が妙に心に残り、確かにその通りと納得。
私たちは、常に何かを待っているのだ。
何かを待つことから解放されたとき、確かに一瞬の自由を感じる。
そしてまた次に待つ何かを求め、放たれ、一瞬の解放感に浸る。
その繰り返し。
人生で待つ対象は人それぞれ、だから感じる自由も人それぞれ。
多様性とはそういうことか。
囚人たちの大舞台は、売れない役者エチエンヌが最高に輝く場所でもあったのだ!
ピンチをチャンスにいかに変えるか・・・、そうだ、人生を楽しもう!
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