アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台のレビュー・感想・評価
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ぶつ切り謎映画
起承転結なんて概念を知らない宇宙人が映画を作るとこんな感じになるのかもなって映画でした。場面転換のたびにプツプツ音がするんじゃないかというほどに流れが止まり不快なひっかかりを感じる、もうストーリーうんぬんのレベルじゃない、許せない!という感情が湧き上がる。ネタは面白そうなのでこんな人たちに作られずに真っ当なスタッフの手にかかればよかったのにね、この実話自体がかわいそうでした、こんな浪費のされ方して。
一言「不条理、不条理!」。
「服役者が文化活動の一環で、合唱を学び成長する」
だろうなと思ったら。
まず合唱じゃなく、舞台。それも不条理劇「ゴトーを待ちながら」。
無茶苦茶ハード高いやん。
指導者で来ている演出家は、3年間仕事がない落ち目で。
服役者5人たちも、誰も経験者がないし、途中でビビって、抜けちゃう人も。
途中2ヶ月後、4ヶ月後等日付を入れることで、メリハリあり。
ついに来た演出がかつて憧れた、大舞台。
時間は迫る、うまくいくのか・・・。
クライマックスは、えええ!。そっちか?!。呆然。
そこに劇の解釈を交えていくって、演劇を知る人ならうなづくのだろうな。
実話が元で、そしてまた新たが話があったと、エンドロール。
「泣いて絶賛」はしなかったけど、ちょっと笑った。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「人生はここじゃなく外にある」
囚人に演技指導をし、実際に劇場で観客も入れて舞台劇を披露する。 な...
囚人に演技指導をし、実際に劇場で観客も入れて舞台劇を披露する。
なかなか斬新な更生プログラムだと思った。
しかし、あの結末はひど過ぎる。
囚人たちは全く更生などしていなかった。
尽力してくれた俳優や刑務所関係者の気持ちを完全に裏切った。
「感動のラスト」みたいな雰囲気にしようとしているが、私には全く受け入れがたい。
秀逸なラスト
流石フランス映画。粗野なのにどこかウィットに富んだお洒落な会話。ただ私はフランスに行ったことが無いので、日常的にこんな会話が取り交わされているんだろうか?作り手側にフランスはこうであらねばならないと言う呪いがかかっているのではないかと思うのだが、如何だろうか?
事実は小説より奇なり、ですな。
事実だから、それ以上でもそれ以下でもなくって、
奇といえば奇だけども、
囚人たちが、もっと早くそうならなかったことがスゴいと思う。
結末も、小説なら、もっとお涙頂戴の結ハッピーエンドな結末にしてるよねぇ…。
ラストのエチエンヌのひとり芝居には、少し泣きました。
カウマッテ!カウマッテ!オーラ♪♪
囚人達の文化活動の一環で演出を任された売れない俳優の男が、彼らの舞台を曲がりなりにも成功させ、なんと大劇場のオデオン座からオファーがくるまでになるが…!といった物語。
まず、中盤までのテンポが恐ろしく良すぎるw
それでいて話は単純だから見失うことはないんだけど、問題起きては一瞬で解決(⁉)し…の繰り返しで、もうちょっと浸らせて欲しい所。
頑張る囚人の姿や背景が良いだけに尚更。
さて、問題はちょくちょく起きるものの、思いの外真面目な囚人達。もっと暴れまくるかと思いきや、その素直さは可愛らしくすら見えてしまうほど。
ある意味思ってた展開と違うが、見易いし普通に面白い。…ってかボイコは普通の清掃員かと思ってたら、あんたも囚人だったのねw
そして想定外の流れになりつつ、演劇が成功するとともに自信を付けていく囚人達の姿にこちらも嬉しくなる。
でも、気を良くしたからとは言えそれは…笑えるけどダメでしょ〜(笑)
…って思ったらガチでアウトで笑った。
(映画的にも、隠さなくて良いのだろうか?)
ここの所長の頑張りには感謝ですね。
さてさて、そんなこんなで最終公演!
ラスト20分、感動であなたは席を立てない。
…とのことだが果たして。
…こう来ましたか!
実際の話を知らなかったので、これは予想外!
と、同時に自分が望んだ結末とは違ったかな。
まぁでも確かに、一番の晴れ舞台だろ〜とも思ったけど、次があったこれまでと違って、これがホントの最後、即ち最後の…とは思うのかな。
とは言え、これで図らずもエチエンヌのね…感動はしっかりさせてくれましたね。
中々に新感覚の作品でした。
これまで沢山映画を観てきて、解釈によってはハッピーにもバッドにも…って作品はいくらでもあったけど、
何と言うか本作は相反するハッピーエンドとバッドエンドが共存しているというか、嬉しさと残念さと共に劇場を後にするような、初めての感覚を味あわせてくれたという意味でも良作だった。
ポスター見て鑑賞→なるほどねえ
みんなの演技はすごかった…
最後のえ!っていうシーンもすごかった
んだけど、、
もう少し監視したら防げたじゃんって気持ちが強い
彼らそれぞれの刑の重さはよくわからないけど
それを抜きにして、囚人たちも懸命に励んでて、部活みたいな青春を感じて、見てて面白かったし、楽しかった
彼らの頑張りに感動するシーンもあっただけに、だからこそ、放棄しないで欲しかった
だけど放棄しないと監督自身が立ちたかった舞台で
あんなに盛大な拍手喝采を浴びることはなかったのか?と思うと…
最後彼らの反省のシーンとかあったらなあ、
いろいろと入れ子構造
「ゴドーを待ちながら」を演じる囚人たちの本業は本質的には待つこと。だからこそなしうるリアルさに溢れた演技。演技ってなんだ?リアルってなんだ?演じることに魅せられた彼らは閉ざされた塀の中の広場的空間の自由時間でも練習する。それを見て他の囚人たちは演技だと思わずに本気で「心配」してしまう。
舞台上の劇中劇のみならず波乱だらけのメイキングプロセス(もちろん映画本篇の一部というフィクションなのだが、リアリティ感すごい。プロの俳優が素人の俄仕立ての囚人俳優の演技を演じることの難しさを忘れさせてくれる)を俯瞰して鑑賞していたら、最後にそもそもが「実話に基づく」のであることを知らされた。
世紀を跨いだベケットへのオマージュである。劇中、存命中ではあるが書籍に掲載されている彼のポートレート写真が映された。本当に短い時間であったけど、インパクトのある風貌だった。
やっぱりフランス映画
自己主張が強いフランス人
映画もハッピーエンドとは限りません
囚人が演じたからこその高評価からの大舞台
そこまで囚人が演じることができたはずがなく、話題性だったのでしょう
それに、乗じた売れなかった俳優の演出家のスピーチが大うけするとは・・・・
これは二重の下剋上?
少し会話がくどいですが、楽しめる映画かな
舞台にゴドーは現れない
囚人たちが演じるゴドー待ちが素晴らしい。
退屈しか感じられず、観もしなかった芝居が生き生きしている。
そして最後の頂点で自由を求める奴等がたまらない。
最高の舞台と評したベケットに感激。
実話に基づいているそうですが、私には、映画化した意図が分かりませんでした。
殺人犯を含む囚人たちに、お芝居の稽古をつけて、「役者」として各地で上演させる人間模様を描いていますが、「ラスト20分。感動で、あなたはもう席を立てない!」という華々しいキャッチフレーズは、私には、とても過大に思いました。
お芝居を演じさせることで、囚人たちの人格を矯正して、社会復帰の一助にすることを狙ったようですが、それが「裏目」に出た格好です。
舞台に立ったら役者として、観客からアプローズ(applause、拍手喝采)を受けても、演じ終わったら刑務所に戻って、観客から贈られたプレゼントは全て没収されてしまい、囚人としての扱いの毎日を過ごす。
これでは、「自分たちは何のために、演じているのだろう?」と、囚人たちが、次第に気持ちを腐らせていくのは、仕方が無いと思いました。
実際に、1985年にスウェーデンで起きた事件に基づいた内容だそうなので、その事件の経過を詳しく知りたい方には、関心が有るのかなぁ?と思いました。
事実は小説より奇なり
刑務所で待つ身から、戯曲を演じて自分が変わることで環境も変わる様は観ていて眩しい。
演出家と囚人達のなんとも言えない信頼関係が序盤、中盤、終盤で様々な結果を生んでいる。
エンドクレジットは笑いながら涙が出た。
テンポ良い展開の映画。囚人たちも魅力的。
芝居の舞台の雰囲気もよくでてて、久しぶりに観劇に出掛けたい気分になりました。
ストーリーは実話ベースとのこと。劇中劇「ゴドーを待ちながら」の作者ベケットが、ことの顛末を喜んだとか。ニヤニヤ笑ってる様子が目に浮かびます^_^
エンドロールの写真は、本物の囚人たちですか?!ファッショナブルで、ジャケット写真か何かみたいで、カッコよくてびっくり!
受刑者(犯罪者)の社会復帰
受刑者(犯罪者)の社会復帰については法務省もイメージキャラクターを設定したり、啓発・広報に努めているが、運動としては今ひとつ盛り上がっていない。
社会復帰促進の「切り札」の一つが開放処遇なのだが、本作は、その在り方を問いかけているようにも思う。
いずれにしても、服役者達の舞台の成功に、自らの再起をかけるようなエチエンヌ(カド・メラッド)の姿が胸に沁みる。
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