エージェント・スミスのレビュー・感想・評価
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主演のエミリア・クラークは、 「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」(2018)や 「ターミネーター:新起動 ジェニシス」(2015)に出演しているらしい。
動画配信で映画「エージェント・スミス」を見た。
2019年製作/104分/アメリカ
原題または英題:Above Suspicion
配給:AMGエンタテインメント
劇場公開日:2020年6月19日
エミリア・クラーク
ジャック・ヒューストン
ソフィー・ロウ
ジョニー・ノックスヴィル
オースティン・エベール
ソーラ・バーチ
カール・グルスマン
フィリップ・ノイスと言えば、
「ソルト」(2010)
「ボーン・コレクター」(2000)
「パトリオット・ゲーム」(1992)の監督らしい。
クリス・ジェロルモと言えば「ミシシッピー・バーニング」の脚本家らしい。
エージェント・スミスといえば映画「マトリックス」の架空のキャラクターだが、
勝手につけられた邦題である。
原題は「Above Suspicion」
意味は「疑惑を超えて」
主演のエミリア・クラークは、
「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」(2018)や
「ターミネーター:新起動 ジェニシス」(2015)に出演しているらしい。
この映画は実話に元づいて制作された。
『死体とFBI 情報提供者を殺した捜査官の告白』を原作としている。
1988年、ケンタッキー州。
麻薬密売人キャッシュの元妻であるスーザンは、
別れた夫と暮らしながら、内心では新天地でやり直したいと願っていた。
ある日、FBI捜査官のパットナムに麻薬を押収されてしまう。
罪に問われない代わりキャッシュら密売人たちの情報を提供するよう要請された。
スーザンは承諾した。
緊張感が最後まで続く脚本がとてもいい。
Rotten Tomatoesではオーディエンススコアは5に届かない(10点満点)。
IMDb(Internet Movie Database)ではスコアは5.8なのでまずまずの評価だと思う。
オレはこの映画すごくいいと思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
不幸な生い立ちの女性の愛憎劇
FBI捜査官とその情報提供者となった女性の愛憎劇。
実話を元にした映画のようですね。
サスペンス・・・と言うよりは、男と女のドロドロとした情欲を描いた人間ドラマです。
主人公は情報提供者の女性。小さな街に閉じ込められ、暴力を振るう夫、身体を蝕む薬物。そんな主人公にとって、都会の雰囲気をまとった捜査官は、自分を救い出してくれるナイトに見えたのでしょう。
彼に縋りつく女性の心情が良く描かれていて、その主人公を演じたエミリア・クラークの熱演が物語を盛り上げます。
正直、サスペンスとしては観るべきところがなく、途中で鑑賞を止めよう・・・と思う程でしたから、これから御覧になるなら「愛憎劇」として鑑賞することをお勧めします。
実話に基づく…内容は暗すぎる
結局、救われないなら期待させないで欲しかったですね。主人公に同情してしまいました。麻薬リハビリの施設に入らせる手続きとか、知らない街に移住させるとか、守ってあげない口約束(お金だけ渡して後はご自分で)って、酷いなFBI。邦題、違いすぎるなー。
クズ
こういう映画の意図がよく分からない。FBIの若手結果を出したい捜査官と麻薬中毒の二人の子をもつ情報提供者の女。周りの閉塞感しかない世界。勿論誰にも感情移入なんか出来るわけ無く。ドロドロする展開が続く。こんな情報提供者を信じて捜査していくとしたらFBIも大した事無いなぁ。
アメリカ映画はドラック無しで話は作れんのんかい!事実としてやり切れない話ばかり。
情報提供の…
危険を顧みず、どんどんエミリア・クラークが麻薬絡みの情報提供をしていく実話ベースの話かと思いきや、情報提供者と妻子あるFBIが男女の関係になり、ドロドロの愛憎劇へ発展、ついには殺してしまう結末に。エンドロールで殺人を犯した元FBIの本人がどうやって殺したのかを語ってるシーンに驚き。どっちもどっちの自業自得。
邦題の意味がわかりません。
大きなお目々をパチパチするだけで、男を虜にする愛らしいエミリア・クラーク。
しかし、その男を虜に出来なかった場合は、100倍返し! 怖っ。
早い話がこのようなクライム・サスペンス。
で、邦題の意味がわかりません。
謎のキャスティング&不可思議な邦題
先ず、果たして、ヒロインがエミリア・クラークで良かったのだろうか?
ラスト・クリスマスがハマり役過ぎたから?不健康そうなメイクしてても、薬物中毒には見えない…私だけなのかもしれないけど。
愛した人が薬物中毒だったら、そこから救いましょ。薬使ってたら、怒りましょう。
ってことで、そうしなかったマークはやっぱり身体目的で、スーザンの事は本気ではなかったのでしょう。
B級映画としては独特の雰囲気があって面白い方だと思う。が、邦題は不可思議極まりない。
愚かな人間同士で喜劇を繰り広げる
クリント・イーストウッドが若い頃に監督主演した「Play Misty for me」(邦題「恐怖のメロディ」)やマイケル・ダグラス主演の「Fatal Attraction」(邦題「危険な情事」)の系譜にある作品だと思う。どちらの映画も簡単に言えば、男が欲望に負けて後腐れの塊みたいな女とヤッてしまってその後酷い目に遭う話である。
その手の女なのかどうかは男にはわからない。外見でも区別がつかないし、職業にも無関係だ。教育があるかないかも関係がない。兎に角、ある日豹変して無理難題を言うようになる。下世話な話で恐縮だが、今日は安全日だから大丈夫などと言われるがままにしていると、後日になって「どんなに頼んでもゴムを使ってくれなかった」などと平気で言ったりする訳である。
言葉遣いの荒っぽい女性は荒っぽく、おとなしい女性はおとなしい言葉遣いのまま、理不尽なことを並べ立てる。勿論男にもそういう人間がいる。客観的な考え方、論理的な話し方ができない人間だ。男女ともに、そういう異性(または同性)に引っかかってしまったら、それはもう大変である。どうすれば防げるのだろうか。
本作品は邦題こそ「エージェント・スミス」だが、原題は「Above Suspicion」であり、一般的には「疑いの余地がない」と訳される。本作品では男が女を信じるのか女が男を信じるのか不明だが、信じる者が必ずしも救われるとは限らない。
人を疑い続けるところに平安はないし、承認欲求も満たされない。人はもともと愚かな生き物であり、愚かな人間同士で喜劇を繰り広げる。そうしたくなければ人とは深く関わらないようにするしかない。性交も情交も、身体の触れ合いすらしない。異常な他人との関わりを防ぐためにはそれしかない。しかしそれだと子供が生まれないことになると思うのは早計である。もし人類がいまよりずっとしたたかになる日がくれば、人と人とが触れ合わなくても子孫を残す方法を考えるだろう。そして他人との触れ合いによる喜びよりに勝る喜びを発明するだろう。愚かなままの人類は早晩滅びるか、または愚かな喜劇を繰り広げ続けるだろう。そういう作品だった。
世界の底辺
1988年ケンタッキー州パイクビルで実際に起きたFBI捜査官とドラッグ中毒の情報提供者の話。
別れた元夫にしてドラッグの売人と同居している女性が、ちょっと足りない弟のヘマで捕まり、弟の減刑と元夫の釈放の為に情報提供者となって巻き起こっていくストーリー。
終始暗いトーンでちょっと異様なテンションをみせてくる流れで、テンポはあまり良くないし、スリリングさもあまりないけれど、不穏さ気色悪さは漂っているし、それが加速していく。
面白いという作品ではないけれど、じっとりとした感じと、ラストの流れは良かったかな。
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