劇場公開日 2022年2月25日

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「【”消えゆくガガーリン団地で一人抵抗する宇宙飛行士を夢見る僕が見つけた、思い出と光。”哀しみと再生のファンタジック作品である。】」GAGARINE ガガーリン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”消えゆくガガーリン団地で一人抵抗する宇宙飛行士を夢見る僕が見つけた、思い出と光。”哀しみと再生のファンタジック作品である。】

2023年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■パリ郊外の公営住宅・ガガーリン。老朽化したこの団地にはかねてから解体の噂が流れていた。
 ここで育った16歳の少年・ユーリは、大切な思い出が刻まれた場所を守るため、友人らと共に取り壊しを阻止しようと動きだす。
 しかし、団地の解体が正式に決定する。

◆感想

・パリ郊外に実在したガガーリン団地。パリオリンピックが決まり、老朽化を進む中取り壊しが決まるのだが、今作ではそこを舞台に団地を愛する人々の姿や、抵抗するユーリの姿が描かれる。

・友人のロマ民族の娘、ディアナ(リナ・クードリ:今、注目の女優さんである。)は封鎖された団地内で、ユーリが生きる工夫に驚嘆するが、その日はやってきて・・。

<ユーリが残る中、解体ボタンが押されるが団地は崩れずに、”SOS"のモールス信号を発するシーンや、ユーリがガガーリンになったが如く、空中浮遊する姿やライカ犬が現れるシーンは”マジックリアリズム”と呼びたくなる詩情に富んだラストである。>

NOBU