劇場公開日 2021年3月26日

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「なるほど、イタリア合作。」旅立つ息子へ きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0なるほど、イタリア合作。

2021年6月13日
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鑑賞方法:映画館

なるほど、イタリア合作。

旅路のペーソスはそこから来てましたかー。

夜勤明けで映画館へ滑り込み、上映開始 ―
眠くなるかと思いきや 中盤からは前の座席の背もたれにガッツリしがみついて鑑賞。
半ば中腰になって(ほとんど立ち上がって)僕はエンディングを見ていました。

まさかのエンディング。
パパと一緒に、僕も言葉を失ってましたよ。

「どうかどうか“最悪の事態”になりませんように」と、祈っていたので。

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父親と母親と、アハロンの弟の演技がとてもいい。家族の七転八倒をちゃんとすくい取ってくれている。
家族ならではの苦悩に寄り添う映画だ。

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若い頃、特別養護老人ホームで介護職をしていたんです。
「ここは現代の姥捨山なのか」と自問自答もしながら。
だって、お年寄りの半分は面会も一切ありませんでしたからね・・

でもあと半分は、しげく家族が遊びに来ていました。
認知症の夫や妻、親や祖父母を、とうとうどうにもならなくなって、泣く泣く手放し、でも「おお、施設の利用も有りだったのだ!」とわかった家族たちです。
ホームで働く絶大な意義を感じました。
うちのおばあちゃんがそうだったので。

自閉症の子の家庭教師も経験ありです。

専門家があなたを助けます。
相談して下さい。助けを求めて下さい。

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      【 שָׁלוֹםシャローム 】
こんにちは、さようなら、あなたに平和がありますように。
ヘブライ語はちょっと勉強したので、そこも嬉しい映画でした。

きりん
はなもさんのコメント
2021年8月10日

ヘブライ語、
 このすばらしき世界 ってご覧になりましたか?ヘブライ語の歌がとっても素敵で思わずサウンドトラック買ってまったことを思い出しました。

はなも
NOBUさんのコメント
2021年6月13日

今晩は
 夜勤お疲れさまでした。
 今作は、自閉症スペクトラムの青年を演じた方の演技(確か、身近にいた方の姿を見て‥、と言う記憶があります。)と、父親の関係性が”大変だな・・”と思いつつ、父の息子を愛する姿が印象的な作品でしたね。
 善性溢れる映画でもありました。

NOBU
きりんさんのコメント
2021年6月13日

ピラルクさんが書いておられますが、あの「水のペットボトルを手渡すシーン」。さりげないけれど、とてつもなく大きなシーンでした。アッ!と声が出そうになりました。

きりん