「レンチンよりも茹でたてパスタ」旅立つ息子へ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
レンチンよりも茹でたてパスタ
息子の将来を考え母親タマラが探した施設に入ることが決まっている自閉症スペクトラムの青年ウリと、息子を施設に連れて行く父親アハロンの回り道の話。
父親と離れることを嫌がるウリが施設へ向かう列車の乗り換え駅で騒ぎ出し、巻き起こっていくストーリー。
アハロンとタマラの深い関係性と、年収9万ドルの仕事を辞めて田舎町で暮らすまでの経緯がが明確ではないけれど、イマイチ乗り気でないアハロンの様子は子離れ出来ない親という感じを受けるし、暴れるウリの様子を知らず電話口でヒステリックになるタマラもヒガミなのかと。
自閉症スペクトラムということがなければ、ただの親離れ出来ないバカ親なんだろうけど、一方的に抑えつけるのも違うし、難しいところ。
一見チャラいだけに見える弟が、第三者として実は一番ちゃんとみえているというのもアクセントとして良かったし、家族3人それぞれの落としどころも文句なし。
メインはアハロンの成長物語ということでw
大きな波は無いけれど、なかなか好みの作品だった。
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