劇場公開日 2021年1月1日

  • 予告編を見る

「ゾンビ版マッドマックス怒りのデスロード」新感染半島 ファイナル・ステージ マルホランドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ゾンビ版マッドマックス怒りのデスロード

2021年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

前作では新幹線の中という極めて閉鎖的でのゾンビとの死闘を描いたが今作はがらりと作風を変え、世紀末感あふれる廃墟となった韓国を舞台に人々の生存劇が見られる作品だ。

町中が舞台だが登場人物や訪れるスポットは極めて閉所的でミニマムに描かれたのはかえって物語をスマートに際立たせ、それでいて疾走感あふれる作りとなっている。なので飽きさせることがなく話が進む。

前作は新幹線に乗って、そのレールに沿って移動する感覚を味わえたが、それをカーレースに置き換えたのが面白い。特に終盤の追跡劇は表題の通り怒りのデスロード感満載で、見ているこちらの感情もたがぶってくる。

前作で見られた家族愛も今作でも味わえるのもポイントで、ゾンビあふれる地獄と化した世界でも本当に自分の愛する家族といられたらそれも悪くないというセリフはなかなかに泣かせられる。

マルホランド