「子供は反則」新感染半島 ファイナル・ステージ HIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
子供は反則
前作がすごい面白くて期待して観たら、皆が言う別物って言うのが理解できた。
設定が荒唐無稽(ゾンビものに求めても無理か)で、現金の為にグラウンドゼロへ戻るという、折角脱出したのに赤の他人の子の為に巣に戻るというエイリアン2くらいに自分には理解不能設定。
そして反則の子供。
んなアホなってくらいカッコいいドライブテクの姉とラジコンオタの妹で主役や多分ヒロイン役のお母さんの印象が薄くなるくらい。サイドブレーキを引くシーンは007顔負けのかっこよさ。
そして韓国っぽい泣きのシーンの妹の演技力。ブサカワギリギリの顔くしゃで号泣されたら、最後まで母強しのリプリーだな、と。まさか戻ってくるとは思わなかった。
ゾンビ映画としての怖さがなかったんで星3つだけど、四駆ドリフトと配達トラックのベタ踏みMAX加速のアクションシーンは星5つ。
4DXで観ていたせいもあるかもしれない。揺れまくった。
冷静に4WDってドリフトできたっけ?って疑問も持ちながら狭い小路を駆け抜けるシーンは最高だった。
時代はクロカンとトラックですよ。特にトラック、4年整備してなくってもいきなりフルスロットルの走行性能は世紀末にもってこい。
ゾンビを高速道路の虫以下の扱いでバシバシはね飛ばし、元人間の感情は1ミリもない潔さは気持ちいいくらい。
ゾンビ映画だけどゾンビはもはや小道具的な扱いが過ぎる。
なんで来たかよく分からないままだった青いUNの文字はブラックホークダウン以来の安定の安心感。
感動の再会シーンは韓国映画っぽいため演出が過多で、はよヘリ乗らんかいな!とかなりイラついた。
突っ込みどころも沢山あるけどマッドマックスゾンビ映画の設定を受け入れられるなら十分楽しめた。