あなたと過ごした日にのレビュー・感想・評価
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公衆衛生は大切だしコロンビア怖いよ
事故の件でおいちょっと息子となるが、原作もその息子の回顧録をもとにしているけど。本人が書いてもあの様子だから、溺愛されたんだろうなぁ。
二人分の価値
70〜80年代のコロンビアにて、家族想いで公衆衛生を説く医師エクトルが政治活動を始め、そして…といった物語。
6人姉弟で唯一の男の子キキンを中心に、教授として医師として、様々な活動をする父エクトルとの生活を見せていく。
姉さん達は皆美人。他の教授と比べたら…とのこのだが、充分豊かそうだし、まさに幸せを絵に描いたような家庭。
少し心配な活動を繰り返すエクトルと家族の間に多少の衝突はあれど、中盤あたりまでは一家の幸せぶりがこれでもかというほど見せられる。
しかし、終盤から突如逆方向へ急展開!!
調べてわかったのですが、コロンビアって壮絶な時代を送っていたのですね。
息子にちょっと甘すぎな一面はあれど、病気や差別を許さず、優しさに溢れた人間なのに。。
善も悪も関係ない、ただ目の前に横たわる現実に打ちひしがれるような作品だった。
見事な女系家族(女優さん皆さんお綺麗)にとても子煩悩で人格者で現実...
見事な女系家族(女優さん皆さんお綺麗)にとても子煩悩で人格者で現実的な父上 とても幸せそうな子供時代 マルタが亡くなってからは家族にも変化が 次第に反抗的になったのか、あれは飲酒運転?息子の方は出来損ないでは?と思ったけど
如何せんかつての内戦、政治腐敗、犯罪多くて危険な頃のコロンビアなので、どんなに正しい事やっても父が報われないのが辛い しかも宗教も強そう 手洗い始め公衆衛生、感染症、ウィルス、子供の教育に熱心な所やなんかはまるで現在を示唆してたよう
特典が除菌ジェルとシート そして珍しい医療関係者割引
良い映画だけど、傑作ではない。評価に迷う作品。
映画チラシを読んだときから、この作品に惹きつけられた。息子から見た父親を描いた映画。
つい、私の父親と比べてしまう。
この映画の父親は、子供想いの優しい良い親だ。子供は6人いるが、唯一の男子である長男を溺愛している。私の父と比較すると、信じられないくらい優しい。日本の昭和の父親達の中にも、このような父親は存在していたと思う。でも、少数派だろう。愛情表現が下手なのだ。
父と暮らした日常生活が延々と描かれていく。くどいくらいに。観る人によっては退屈かもしれないが、監督が意図的に撮っている。それで上映時間が3時間近くとなってしまうが、それなりに工夫して眠らないように作っている。
私の不満は、父親を余りに理想化してはいないか。欠点をさらけだした方が、人間らしくていいと考える。白黒やカラーを使い分けている。終盤は白黒になり、何の意図があるのだろうと考えていたら、ドキュメンタリー仕立てにしたかったと思いついた。
コロンビアの政治状況が分からないと、すぐには理解できないだろう。ラテンアメリカの文学も、背景に政治状況が見え隠れしている。
私が大好きな映画「ベニスに死す」が2回スクリーンに映る。主人公が本当に好きだったのだろうか。ひょっとして監督の趣味かと感じた。原作を久しく読んでいないので、読みたくなった。
父親の背広から出てきたメモは、ボルヘスの詩だ。
観て損はない映画である。
偉人 アバド・ゴメス
事実に基づく話。
70年代コロンビアに実在した、公衆衛生専門家エクトル・アバド・ゴメス博士の伝記。
貧しい子供の為“Future of Children(子ども達の未来)”プロジェクトを立ち上げ、公衆衛生に尽力した人物です。
難しくて眠くなる話かと警戒していたけど、そんな事なく観やすかった。
引き込まれて面白かったです。
ストーンズの「RUBY TUESDAY」を、ギターを弾きながら歌う場面と、歌詞を映画内容にカブせる感じが印象的で、
僕は、この曲が大好きなので、テンションぶち上がり(笑)
キャロル・キングもラジオから流れます。
ジャニス・ジョプリンやエルヴィスのポスターが貼ってあったり、音楽ファンとしては、ニヤリとする場面も。
時間は少し長めですが、長ったらしさは、ほとんど感じませんでした。
ラストカットが好きです。
この映画を観なければ、この偉人を知らなかったと思う。
いい映画だ。
キリストもユダヤ人
1987年にメデジン市長選挙に出馬を表明し暗殺された公衆衛生専門家にして医師で大学教授の工クトル・アバド・ゴメスを息子目線で描いた伝記。
工クトル・アバド・ゴメスというじんぶつは知らず、コロンビア情勢に詳しくはないけれど、1970~80年代のメデジンといえば…と思い観賞。
1983年留学先のトリノから帰国する息子キキンの様子から始まり、程なく1971年のドラマへ移行し展開していく。
水質の悪さを問題提起したりボリオのワクチンを治験したり、人種差別の愚かさを説いてくれたり、脚の不自由な人を気にかけたり、貧しい若者に支援したり、人格者にして家族想いで人思い、更にはこの時代に於いてはなかなか革新的なパパエクトル。
ただ、特にこの時代、ワン・フォー・オールををやるのは勝手だけど提唱しちゃうとファシスト呼ばわりされちゃう未成熟な国だからね。
パブロ・エスコバルが議員になれちゃった国だし。
社会的貢献の話は勿論あるけれど、家族として、父親としてのアバド・ゴメスをみせる姿が主だったし、1971、1983、1987のドラマだけで少し話しが急展開過ぎる感じは否めないけれど、家族ドラマとしてなかなか面白かった。
Goodbye, Ruby Tuesday 命日も火曜日
コロンビアというとリュック・ベッソン製作のコロンビアーナ。コロンビアの国花はカトレア。ヒロインのカトレアはアバターのネイティリ役で有名なゾーイ・サルダナ。麻薬カルテルについてはすごい親分がいて怖い国だということはコロンビアーナで学習済み。当時のコロンビアは上下水道が整備されておらず、衛生状態が非常に悪い。貧しい子供たちが飢えで死に瀕している。大学の公衆衛生学の教授の父親の仕事に同行させてもらう息子は末っ子で、うえに5人の姉さん達がいる。四女のマルタは家族の前でギターを弾きながら Ruby Tuesday を歌う。とても上手。なんとなく上白石萌歌ちゃんに似ている。
車のカーラジオから流れるキャロルキングの You've Got a Friend にあわせて楽しそうに歌う場面も。
有名な作家になった息子が父親と過ごしたコロンビア時代を描いた小説の映画化。息子は父親から愛情をたっぷり注がれて育ちます。高校生ぐらいに酔っ払い運転で人身事故を起こしても、大怪我を負ったおばさんは有名な先生に遠慮してか、全然怒らない。むしろ、恐縮していた。ちょっと可哀想。おばさんの担当リハビリ師のお姉さんと息子はすぐいい仲になったりして、反省の色は極めて曖昧。しかも、暴動の現場や父親の葬儀会場に現れる彼女を青年が意識している描写など、なんだか青~い感じが全体を覆う。初体験の彼女なんだね。イタリアに留学して、現地の彼女とホラー映画?観て、道で別れる同じシーンが冒頭と最後に対になっている。青年の大好きなお父さんに対する想いと彼のちょっといい加減な恋をミックスしたようなドラマで、お父さんの偉大さや四女の死のあと仕事がガラッと変わった様子も微妙で、あまり伝わってこないのだが、それがかえって、いとおしい家族愛を際立たせていたような。
お父さんの命日の1987年8月25日は調べてみたら、ちょうど火曜日だった!
元スペイン領のコロンビアの特権階級とローマ教会派との間で長く取り残された庶民のことはちょびっと。お父さんの親友は法医学の教授みたいだった。解剖室の遺体への興味と恐怖がない交ぜになった少年期の描写などもノスタルジック。コロンビアの有名な小説家の本を読むよりは安直に楽しめました。マルタは娘盛りに悪性黒色腫で痩せ細って亡くなりました。可哀想でした。実際マルタが歌が上手で、1973年当時にRuby Tuesday をギターの弾き語りで歌っていたかは相当怪しいですが、凶弾に倒れた父親の血と赤いバラの絵本の読み聞かせ場面などと合わせて、ストーンズのキースの優しい楽曲を隠し味にした点を評価しました。
色々な事はあるけれどゆったりとした映画
2022年劇場鑑賞168本目。
あらすじをさらっとしか見なかったので、てっきり父親が病気か何かで亡くなってから、成長した息子の物語かと思っていましたが父親が主役でした。
コロンビアの誤った衛生感を正そうと苦心する博士という側面より、息子に対する父親としての面をゆったり描いていたような気がします。それだけに終盤はなかなかショッキングでした。
理想の父親。
丑の日にうなぎを食べた後家内と観に行った。スペイン語の映画は何十回も観ているが、コロンビア映画というのは佐々木初めてではないだろうか?ワクチンの話が出てきたり、暗殺場面があったり、今の日本でもあるような話だが舞台はコロンビアで、1970年代と80年代の場面が交互に出てくるが、敢えて(?)古い方をカラー、最近(と言っても40年前だが)がモノクロになっている。アバド博士は恐らく誰にとっても理想の父親。スペイン人の俳優(多分初めて見た)の演技(特に笑顔)が素晴らしい。彼の暗殺の場面を見て又安倍元首相のことを思い出して涙ぐんでしまった。実話がベースとのことだが、この息子はこの後どうなったのだろうか?余計なお世話だが少々心配。
コロンビアでの家族愛
麻薬カルテルが台頭してた1970年代コロンビア第2の都市メデジンで、公衆衛生を専門とする大学教授エクトル・アバド・ゴメス博士は、愛と活気と創造性に溢れた家庭を築いていた。5姉妹に囲まれた唯一の男の子で父と同じ名を持つエクトルも、深い愛情を注がれて育った。そんな中、姉妹の1人が病気で亡くなり、悲しみと怒りからアバド・ゴメス博士は反体制の政治活動にのめり込み、家族の日常も変化し、暗殺リストに載るようになり、最期は拳銃で撃たれて亡くなったという話。
途中からモノクロに変わるのは明るかった家族が暗くなったという演出なのだろうか?
アバド・ゴメス博士の伝記作品らしいが、博士自身を知らないし、家族愛は感じたが、面白いものではなかった。
コロンビアの40〜50年前の危ない状況を知るため、歴史を学ぶという意味で観るなら価値があるのかも。
よかった
『ナルコス』を見ていてその舞台となる当時のコロンビアに関心があるので見る。すると、爆弾テロなど物騒な治安は背景となっているのだけど、それほど関係ない。あんなにパパ大好きだった息子が大人になるとすっかりアンチお父さんになってしまってショックだ。娘の弾き語りのカーペンターズがすごくいい。
映画は最高の教科書
1970年代、麻薬カルテルが台頭するコロンビアを舞台に、自由を声高に謳う医師である父の波乱の人生を描いた、真実から生まれた物語。 とポスターにあったので、犯罪組織に屈することなく闘う父親の物語、のような内容を想像していた。
ほとんどが父親を中心とした母親、五人の姉妹と主人公の少年の心あたたまる家族の描写に費やされる。
ハビエル・カマラ演じる父親が、信念を曲げない、実直な、それでいて家族をはじめ周りの人に対してどこまでも優しい。
こんな父親になりたかったな、こんな父親がいたらな、と思うほどのいい人物。
それだからこそ、最後の悲しみが増してくる。
ただ、政治活動にのめり込んでいく経緯が深く描かれていないようで、緊迫感に欠ける気がした。
原作ではそこもしっかりと描かれているのだろう(チラシや公式HPのストーリーにはそれが中心のように書かれているから)。
女性たちが(子どもから老人に至るまで)みんな魅力的。それに引き換え主人公の少年・青年がただの甘やかされて育った馬鹿息子に見えてしまった。
70年代、80年代のコロンビアが舞台。馴染みのない国の人たちの日常、事件、宗教、歴史に触れることができた。映画って最高の教科書だ。
いつも行くイオンシネマに早くからポスターが貼ってあったので、結構メジャーな作品かと思っていたら、全国で十館しか公開されてないんですね。
イオンシネマに感謝。
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