アナザーラウンドのレビュー・感想・評価
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ヘベレケおじ達とデンマークの文化を覗き見る
アルコール血中濃度を0.05%に保つとベストな状態らしいという実験をしてみるおじ4人の話だが
いやそもそもね、北欧の人ってメタクソ飲むのよ。日本人なら死んでるレベルの酒量をグイグイ行くのよ。
バイキングの国だからね、そうなんだけど
そして子どももね、飲むのよ。高校生は飲んでもいいのよ。
というね。結構面白かった映画でした。
はぁぁデンマークの学校てこんな感じなんだな、とか、デンマークの何気ない日常を知れたし、何よりマッツという人間国宝がベロンベロンになってるところを垂涎しながら観てましたわ。
あと関係無いんだけど、「スチュワーデス物語」ていう昔のドラマで主役の松本千秋が飲酒すると流暢な英語を喋りだすっていう下りを思い出すなどした。
世にも珍しいデンマーク映画+珍しい話題を扱った内容。
今年113本目(合計177本目)。
私も今年100本以上超えましたが、デンマーク映画は初めてです。ネットで探しても余りない類型みたいです。
日本では「アナザーラウンド」(もう一杯)というタイトルですが、表示されるタイトルは全然違います(英語の drink はゲルマン語系(ドイツ語系)ですが、それと関連性あり?調べてもわからず…)
また、北欧の国でヴァイキングの歴史もあるので、日本と違ってお酒に関する文化が違い(飲める年齢の下限が異なる等)、さらに「血中アルコール濃度を一定にするという実験を行うと何が起きるか」という、かなりレアなネタを扱った映画。
一見すると、そのような内容なので、「アルコールの飲みすぎはやめましょう」「飲酒運転はやめましょう」という趣旨にも読めますが(そのように読むことも可能)、おそらく多くの方が書かれている通り「家族愛」「アルコール依存で失うもの」というテーマがもっと上位のテーマにあるのではないか…と思います。
内容の展開自体は非常にわかりやすいし、展開も非常にわかりやすいので(ストーリーの区切りごとにチャプターごとに分かれる)何が何だかわからないという類型はないかな…という一方、現在、多くの都道府県で「飲食だけはOKだけどアルコールは(時間を問わず)映画館ではダメ」という扱いで、このご時世なので他の映画の公開スケジュール等勘案するとずらしようがなかったのだと思いますが、趣旨的に「(大人は)飲みながら」鑑賞するという趣旨も可能で(もっとも、映画館でアルコールを買うとものすごく高い…)、時期を逃しちゃったかなぁ…という印象です。
趣旨的に一見すると学術系映画にも見えますが、お話自体は架空のもの。とはいえ、実際にそう実験すれば同じようになるだろうということは想定可能な範囲です(人種によってお酒の強さ弱さは違うので、日本人が同じように真似をすると危険)。
採点ですが、「複合的に」下記が結構気になりました(混乱する要素がかなり多い)。
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(減点0.5/すべてまとめて)
・ 映画内では「現在の血中アルコール濃度」は、字幕ではなく映画内の画像として表示されます。これに字幕がつくのですが、数字なのだから同じだろうと思いきや、日本ではあまり見ない表記方法だったりします。
日本では「割合」を表すときには、よく「パーセント」を使いますが(百分率)、「千分率」を表す単位「パーミル」(‰)があり(日本では、使われるが範囲が限られる)、映画内ではこちらが使われています(字幕では%に変換されているため、10倍の差が生じる)。また、日本では小数点を表すときの単位は "." ですが、この映画を含め、カンマ "," を使う国もいくつかあります。
この説明が何もないため、一見すると「実質同じことを字幕に書いてどうするの?」と思いきや、実は単位系が違っているとか、油断すると理解に妨げが出ます。
また、舞台はデンマークです。日本では高校世界史では登場しますが、実質的に「カルマル同盟」「三十年戦争」「(大)北方戦争」くらいではないか…と思います。一方で主人公は学校の歴史の先生なので、話される内容がかなりマニアックです(何度か登場する思想家のキルケゴールって、日本の高校世界史に出てくるんでしょうか…?)。その割に、さらにデンマークのキリスト教文化を前提にする内容まで登場して結構、理解難易度は高めです。
さらに、この映画自体はPG12という扱いです(R15でもR18でもない)。日本ではアルコール飲料は「普通は」大人しか買えませんが、アルコールを含むお菓子はいくつかあります(よくある、リキュールを含むチョコ。法律的な縛りはないが、コンビニ等ではコンビニ判断で子供には売らないこともある。また、縛りとは別に「食べ過ぎると運転等に影響を及ぼすことがあります」等と書いてある)。
すると、血中アルコール濃度は、「体重」と「アルコール度数」、さらに「その服用頻度」で決まりますが(厳密には、少しずつ下がっていくので、服用後1時間後、等と時間を決めないと一意に確定しない)、こういうチョコレートは度数4%ほどなので、単純計算すると10本程度(消費税抜きで2000円程度)で一般的なビール1本分換算で、一応にもPG12扱いですが、子供が真似をすると危ないかな…というのは強く思いました(この点について注意書きは映画内で一切存在しない。子供がこの手のお菓子を買うことは日本では何ら禁止されていない)。
※ かつ「血中アルコール濃度」がテーマで、「個別具体的なアルコール飲料の度数」はまったく出てこないので、主人公たちが飲んでいるアルコール飲料の度数も不明です(前述した通り、デンマークはヴァイキング文化があるため、日本と異なる度数の飲料が普通に売られていると解釈することも合理的で、「日本でいうとどのくらいの話なのか」という点も出てこないので(かつ、それを調べると、医学部や看護学部の学生向けの勉強サイトばかり出てくる。どうも換算式がある模様)、「映画を見てみたっきり」だと、趣旨的に危険かなぁ…というのは強く思いました。
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すべては、ラストシーンに凝縮される!
ラストシーンが美しい!
寂しいエンディングにもできたとは思うが、この映画はハッピーエンドを選んだ。
マッツ・ミケルセンは、元々ダンサーだったらしく、身のこなしも軽やかだ。
こんな時代だからこそ、このエンディングは輝いて見える。
“血中アルコール濃度0.05%“は荒唐無稽な理論だが、それを真面目にやろうとするオヤジどもは、アホ揃いで、ただの役立たずだ。
しかし、血中アルコール濃度を上げていくにつれ、人格崩壊していく様を、なんとも絶妙に演技してみせる俳優陣の演技力は、なかなかの見ものと言える。
冒頭からラストに向け、少しずつ、少しずつ、しかも静かに、ボルテージは上がり続け、ラストで、そのボルテージが凝縮される。
ぜひ、劇場でご覧いただきたい。
酔っ払い天国で、人生の立て直し計画
デンマークのお国柄って、こんな感じだったの?
16歳からお酒が飲めて、どこもかしこも酔っ払いだらけ。暴れる人もいるから、飲み屋さんは大変だなあ。
でも、ほ〜んと、お酒が美味しそうなんですぅ。みんなバイキング感モリモリで、豪快に心底美味しそうに飲んでるの♫、
一般的に人生折り返しを過ぎると、結婚してようが独身だろうが綻びやマンネリを感じて、このままの生活で良いのか思い迷う人も多い。勿論仕事も友人関係も。
そんな時の、お酒飲んでの血中濃度実験は、勿論上手くいかないのは重々わかっている。それがいつ破綻するか、どんな制裁が待っているのか、臨場感を持ってハラハラさせられる。で、それからが本題。
悲しい出来事も受け止めながら、待っていても幸せはこない、自分の考えや行動を変えることで、今そこにあるささやかな幸せに気づいていくのだと悟る。
何かを求めて、諦めたり、気づいたり、感謝したりしながら、よい塩梅で人生を重ねていく…。
早速、今日も宅飲みしました。血中アルコール濃度は0.05超えてないと思います!
自分もやってみようと思った笑
血中アルコール濃度0.5%を保つことで人生上手くいく?
ノルウェーの哲学者の理論を冴えない教員4人が実験する。
初めは人生がどんどん良くなっていくのを見て、自分も仕事前にアルコール取るのありなんじゃ無いかと思わされた笑笑。
しかし、そうは上手くいかない。初めはコントロールできていたのが、次第に酒に飲まれていく。
そして、大切なものを失った時は、現実から目を背けるのではなく、自分の過ちを認めて一歩踏み出すことが大事だと示してくれた。
その先にあるラストシーンは再起を果たす男の喜び、開放感を感じて見ものである。
正に、酒は飲んでも飲まれるな。今作はその当たり前のことを改めて教えてくれた。
アルコール文化が違いすぎる
さすがヴァイキングの末裔だけあって、飲みっぷりは尋常じゃない。しかも高校生が卒業イベントでチーム対抗マラソン&一気飲み競争を行なっている。周りも大目に見ているかと思ったら、終幕後にデンマークでは16歳以上の飲酒が許可されていると、注意書きが流れていた。
お酒は楽しむものであり、現実から逃避するために飲んではいけない。そういう、エッセンスを伝えたいのだろうが、あまりにもアルコール文化が日本と違いすぎてピンとこない。飲んだら乗るなだけは、徹底しているみたい。
マーティン先生が語る、偉人達の飲んべえエピソードは面白かったが、ストーリー自体に面白さや感動を感じなかった。リアルに大酒飲みの後始末をさせられた身としてはね。
デンマークの高校卒業イベントは、うらやましい。この寛容さはどこからくるの?
ミケルセンの涙💧
生き生きと毎日を過ごしたい思いの裏には苦くて悲しい暗さがある。これがこの映画の素敵なところだと思う。
心理学教師のニコライから提案されて仮説を試してみることに。論文にするところがさすが!みんなプライベートで今ひとつ、教師としても行き詰まっていて授業をしていても自分が楽しくない、だから生徒といい関係が持てない。アルコール実験開始!「自分たちはコントロールできるから大丈夫」は絶対嘘だー!と思ったらやっぱり!痛い目にあって気がついて良かった。体育教師のトミーの優しさが小柄のメガネくんを成長させ(サッカーでもゴール!)仲間からも認められた。
大学入試がない代わりに在学中の成績と卒業試験(大学入学資格試験)のストレスは相当なものだと思う。何年も落第している緊張しいの生徒に酒を勧める音楽教師のピーター!上手くいってよかった。合格したらはじけて大騒ぎする気持ちがよくわかる。短くも美しい季節、6月が卒業というのは最適最高の時期だ。
音楽が効果的だった。ニコライの40歳の誕生日を祝うレストランでは奥からお墓や死がテーマの歌が聞こえてくる。メメント・モリ。サッカー少年たちの歌も音楽の授業の合唱も美しかった。まっすぐにデンマーク愛を歌いあげる歌詞は国境隔ててドイツありスウェーデンありの歴史から来るんだろうか。ラストは生徒と歴史教師マーティンたちのいい飲みっぷりと"What a Life”!圧巻はミケルセンのダンス❗️黒いシャツに黒のジャケット&細身の黒のパンツで踊り跳躍する彼はすごくかっこよかった。その黒は自分の思いでもある。
再度鑑賞で光の使い方がとても美しいことに気がついた。特に逆光のシーンが素晴らしい。環境音も良かった。酒を注ぐ、氷、グラスや瓶、ドアの開閉などの音がリアルに迫ってきた。
イギリスは知らないが、大陸のヨーロッパでは16歳とか親同伴なら14歳位から軽いお酒(ビールやワインなど)は飲めるのでこの映画に抵抗はなかった。飲み過ぎ注意とか酒に頼るな、でなくて、誰でも辛いときがあり人生の半ば以降は色々あって失敗もする、でも自分の不完全さを認めてやり直せる、また生き生きとした日々に戻れるよというメッセージを送ってくれる。でも悲しい。この感じがいい。高校生にはまだわからない、大人だけがわかる悲しさと苦さだから。
おまけ
ラストのダンス動画を見つけた。マーティンが家で家族と食事する場面も挟まれている。斜め前に座るアニカが夫と顔を合わせないようにしている。それに気づいているマーティンの気持ちとアニカの思いの両方が突き刺さった。マーティンが右の目から涙を流しながらビールを飲む場面も突き刺さった。突き刺されてばかり⚔️
乾杯
オンライン試写会にて 2021.8.29
#酒は飲んでも飲まれるな
血中アルコール濃度が一定に保たれているとやる気と勇気が湧いてくる説は嘘か本当か!?
これって立派なアル中じゃん(笑)
冴えないおじさん達の通常時のトークは暗くて眠気をさそいますが、お酒がはいって踊り狂う姿はよかったです😊
楽しそうに飲んでます
2021年8月29日
映画 #アナザーラウンド (2020年)鑑賞。デンマーク映画
オンライン試写会で鑑賞
題名はもう一杯って意味です
高校教師の #マッツ・ミケルセン がお酒をきっかけに仕事や夫婦生活が好転するが、、、って感じのお話なんです
さすが #カールスバーグ の国だけあってよく飲む
マッツ・ミケルセンという映画のジャンル
血中アルコール濃度を一定に保つと勇気が漲り、人生がすべてうまくいく。“酒は百薬の長”が嘘か誠か、酒を浴びまくり仮説を確かめる実験的映画。酒を飲むことで人生がうまくいく…今作はそんな単純さに留まらない更なる境地を見せてくれる。踊り狂うマッツが最高なのは言うまでもない。もはや、マッツというジャンル確立してると思う。
タイトルなし
マッツ·ミケルセンが
トマス·ビンターベア監督(「偽りなき者」)と
再タッグを組んだ
第93回アカデミー賞国際長編映画賞
受賞作品
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冴えない4人の高校教師
ある理論を検証するために
朝からお酒を呑む…
調子があがり
中年の危機を脱出…のはずが…
人生悲喜交々
マッツに酔いしれる✨
面白い作品でした😊
人生に祝杯を🥂
酒の話は興味ないと思って、あらすじを少し読んだら、うう、、私と同じ...
酒の話は興味ないと思って、あらすじを少し読んだら、うう、、私と同じ職業だ。それで、教員に焦点をあてて、観ることにした。
マーチンが妻に向かって、『私はつまらなくなった?』と聞く。この意味はクラスで生徒がマーチンの授業がつまらなく抜け出たり、好きなことをしたりしているのを感じているので、妻のアニカに聞いて見たものだと思った。『マーチン、最初あったときとは変わった』と。
途中で飽きちゃった。だって、歴史の教え方だってアルコールが入っていても、ちっとも面白くない。もっと深く授業ができるというところを見せて。ただ立ち上がって教えられるだけじゃん。
でもここには焦点がないんだよね。なんとかっていう作家か学者の理論を証明したいのよね。
ごめんなさい🙏全部観なかった。
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