ライド・ライク・ア・ガールのレビュー・感想・評価
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不屈の闘志、強い信念と家族の物語
男性騎手よりチャンスは貰えず、体力的にも劣り、性差別がある中で女性初のメルボルンカップ覇者となったのだから歴史的にも凄いことなのだが、女性だから凄いという範疇ではなく、人間として素晴らしい。レースで頭を打つ大怪我を負い、自分の名前すら綴れない状況となったのに、リハビリ後、命の危険を省みず、再びレースに戻る精神、どこから来るのだろう。父とすれば、別の娘をレースで亡くしているのだから、たまったものではなく、近くじゃ見れないだろう。それまで会話してなかった父が昔のレースを思い出さながら、リハビリさせるシーンはとても感動的だった。最終的にメルボルンでレースに勝利するのは予測できるが、映画冒頭、自身の少女時代のVTRですでにメルボルンカップ優勝したいと話しており、この信念、不屈の闘志の過程がこの映画の最大の魅力となっている。ダウン症の兄スティービー役を自身が演じているのも素晴らしい。レースシーンも迫力あった。
ミシェルのストイックさが、スティーヴィーといることで良いバランス感に
競馬は全く詳しくないので、ミシェルのオッズ101についてもピンとこない自分の無知ぶりでしたが、、、
娘の命を案じる父、競馬に人生かけている娘
…父子が互いに折れない様、兄妹の思いやり、
頭蓋骨骨折からの奇跡的な回復ぶり、偏見やセクハラ野郎を黙らせ、ちゃんとドヤるところも痛快。
本気で生きている人には、神様がチャンスをくれるといわれていますが
人生も、レース運びも本当に忍耐強く頑張ってきたからこそ
チャンスが訪れた瞬間を捉えて、その波に乗っかって結果がついてくる。
女性の幸せ=家庭を持つみたいな価値観に囚われず、自分のやりたいことに全力を捧げているミシェルの生き方に感銘と勇気をもらいました。
私も、ちゃんと人間やろ!と思わせてくれる映画でした。感動のあまり、嗚咽がとまらなくて、こんなに素晴らしい映画だなんて思っていなかったので、不意打ちでした。
個人競技のようで、家族や仲間が一体となってサポートしている競馬って奥深いんですね。
いつか、メルボルンで競馬観戦したいな〜。
あまりの感動で2日連続で見てしまった結果
またまた違った感想が生まれてきました。
1.男女不平等の描写
女性騎手の控室、レースで優勝しても次の大きなレースの出場権が得られない現実
2.ダウン症はハンデではなく、個性と思わせてくれるスティーヴィーの存在感
自己肯定感、自由な心ゆえのラッキーボーイぶり、引き寄せ力が10点満点!
いつも両手に拳状態のミシェルがフラットでいられる安定剤
3.父の覚悟
足の負傷でブーツが履けない、レース出られないと諦めている兄に無理矢理ブーツを履かせて送り出すパパ像
ブリジットの落馬で同じ思いを2度としたくないという様子で攻めより守りに
大怪我をしたミシェルの回復過程を見守るなかで、ミシェルにとって騎手人生がすべてなんだと再認識し、諦め半分ではあっただろうけど全面的に応援体制に
みぎ麻痺でも乗馬するシーンが刺さった。
4.家族それぞれの絆が強い
父-兄・姉たち
父-スティーヴィー
父-ミシェル
ミシェル-スティーヴィーをはじめ、兄・姉
自分らしく生きる家族をサポートしていくメンバーの集まり
ミシェルが入院するあたりまでは、執着のような感情を強く感じられたが
父の入院、スティーヴィーとの枕トークなどから、そこで初めて自分の命が自分だけのものではないと気づいたように感じた。
それが、更なる強さのエッセンスとなったのだろうか、、、?
5.ミシェルの信念
運命:騎手人生を生きるために、この地に生まれてきたんだとホントに思った。
環境:父や兄姉の存在が教科書。遊びがレースごっこ。アイスにも目を暮れず兄たちのレース展開をリポート。
シスターたちと、馬券予想しながら鑑賞会 笑っ。
ブレない軸:父の教え 芝の表面を記憶していく作業、忍耐、ペース配分、神の声に耳を傾け隙間ができる瞬間を捉えることが染みついていて、最後まで諦めない姿勢と自信、使命感を感じた。
シーンやセリフの全て点から線に、面に、、、心に。
最初のレース出発のシーンと、最後のレース本番の映像が全然違う感覚で受け取れたり
女性初の優勝後に帰宅した時の父子の会話
『勝負に出るタイミングが早かったな』
『待てなくて』
反抗期全開な父子の壁を乗り越えて父と対等な関係性にたどり着いた〜とほっこり。
2頭しかいなかった厩舎からの、壮大な牧場スケールも、パパに拍手。
構成が良すぎて、ミシェルの人生の素晴らしさが感じられる映画でした。
女性ジョッキーと心温まる家族の話
人生の全てを競馬界のトップ、メルボルンカップへの出場と優勝に掛け、7回もの落馬で全身に大怪我を負い、生死をさまよい満身創痍になりながらも不屈の精神で成し遂げようとする、主人公ミシェルの、その強い心の源は何なんだろう。レース中のジョッキー目線のリアリティある映像も、あのスピードの中で馬同士の距離も近く、とても怖かった。落馬の怪我からその恐怖にどう打ち勝ったのだろうか…
そんなストイック過ぎる女性ジョッキーの話しですが、ギスギスすることなく温かさを感じたのはミシェルを愛する父とたくさんの兄姉、取り巻く人達の存在でした。
そしてミシェルの偉業とともに驚いたのは、ダウン症の兄スティーヴィー(なんと本人出演!)が馬の扱い方を見染められ厩務員を任されたこと!いずれそれがきっかけとなり、ミシェルがその馬に出会い、共にメルボルンカップに出場するまでになるのですが、その厩務員を任せた調教師の方も本当に素晴らしいと思いました。ダウン症とかでなく、スティーヴィー個人の能力を認めて厩務員にしたのですから!
またラストシーンがとても素敵でした!あんな偉業を成し遂げた後、ミシェルがスティーヴィーと向かったのは、父の牧場。夕陽に向かう父と娘の幸せそうな後ろ姿。忘れられない美しい光景でした。ああ、これは家族の物語なんだなと強く感じました。
とても幸せになる作品でした。
馬に乗る技術は凄いが、車はあちこちぶつけるミシェル
『ザ・ピーナッツ・バター・ファルコン』のザック少年といい、『タロウのバカ』の愛子ちゃんといい、最近ダウン症の子をそのまま出演させる映画が多くなってきました。この映画ではミシェルの兄スティービーが本人役として見事な演技をしていました。何が一番良かったって、彼の存在が全て!
馬の気持ちまでもがスティービーに伝わってくるような馬プリンス・オブ・ペンザンス。ミシェルとしても彼が言うなら本物と感じたのでしょうか、最終的にはその馬で栄光を勝ち取ります。スティービーの素晴らしさは、父パディとの確執にも表れ、姉の結婚式スピーチで調教師に弟子入りしたことを褒めたたえたりしています。
女性騎手蔑視といったメッセージやサクセス・ストーリーの実話とはいえ、微笑ましいエピソードが満載。ミシェルのスペルは・・・といったところで、思わず『コンフィデンスマンJPプリンセス編』と被ったりしますが、フランス人の有名女性騎手もミカエル・ミシェルという名です。こうなってくると、ミシェルと名づけられたら騎手になるしかない!
姉ブリジットの死やミシェル自身の落馬での大怪我。リハビリシーンもあっさり気味だったし、その後の戦績も唐突すぎなどと、もうちょっと日本人の大好きなスポコン的なものを丁寧に描いてほしかったなぁ。また、減量のために車を運転するというのもどうかと・・・実話かもしれんが・・・
少女の夢を彼女が叶えるまで。馬と一緒に。
さほど珍しくもない構成なのは最初にわかる。
何やら想いを込めた貴重なレースがいよいよ始まる。
画面いっぱいの強い眼差しの女性騎手の顔。
亡くなったことを悟らせる近親者への言葉。
いざ!勝負!
で、生い立ちを追うストーリーが始まるのだが。
私自身、馬は触ったこともなく、馬券も買いませんが。
愛犬を家族に迎えて以来、動物に滅法弱くなりまして。
最初の数分で心持ってかれました。
女性騎手の真剣な眼差しと同じ強さで、
馬の描写。
耳から始まるんです。
敏感に聞き取る(きっと気配も感じる)ピンと張った耳。
自分の周りの世界を見通す艶々の瞳。
そして、芝の匂いや他の馬の臭いも嗅ぎ取る鼻。
めちゃくちゃ可愛い。
演出としてはここはかっこいい方が適切?
レースへの気合いを人馬一体となって表現させているのかな。
でも、私には可愛いという感情がブワッと湧いて来ました。
女性騎手の偉業を伝える映画としては、ここは彼女のアップと、言葉、レースの盛り上がりを伝えれば十分なはず。なんならいかにも走りそうな強そうな馬体を写せばいい。
そのシーンで
お馬さんの愛くるしさを感じさせる部位を見せる。
どういうこと?
監督さん、馬が好きなんですよね、きっと。
ま、そうでなきゃこれ作らないか。
この3カットにキュルッとした私は
(MIU404見てます。綾野剛くん好き)
あ、この映画見て良かった。と、もう満足。
あとはチラシで見た通りの苦難と克服を経て、最初のシーンへと戻る。
あ!
そうかまたあの可愛いお耳が見れるのね。
やっぱり可愛いわぁ、と、満足。
途中、落馬した彼女をじっと見つめる瞳のズームや、浜辺で波と戯れる姿の遠景など、馬の描写にはそのたびにキュルッとなって心配したり安心したり。
実話をただ再現しているのではなく、(当たり前でしょうが)映像として、観ている者の心を動かす作品でした。馬の描写だけでも。
男の社会で女性が道を拓くのは至難の技。
いろんな業種で「女性初の」人はみな、偉業でしょう。
それを自らは偉業です、なんて言わない。
だって、好きなんだもの。やりたいんだもの。
気持ちありき。
だから、そのために出来ることを全てやってきた。
ただそれだけ。
なんて、さらりと笑って言う彼女のなんて幸せそうなこと。
再度、満足。
いい映画でした。
ドキュメンタリーじゃない。
ところで
私はお父さん役のサム・ニールさんを見ると
志垣太郎さんを思い出す。
忍耐、、、してる?
女性として初めてメルボルンカップを制したミッシェル・ペインの半生を描いているが、少しよくわからないところがあった。
落馬して頭部を大怪我した後に突然戦績が流れたのだが、見逃したのかもしれないが、7度の落馬というところで混乱した。
7度目の落馬があの大怪我だったのか、その後の落馬も含めてのことなのか、うまくつながらなかった。(英語版Wikiを見るに後者っぽいが)
上記の点も含めて、大怪我の後のリハビリシーンはもう少し丁寧に描いてほしかったかな。
ところで「忍耐」が大事と作中で何度も触れられてるけど、彼女、抑えが効かないタイプだよね。
レース中に限った話かな。
天翔る馬とはよう言ったもんだ
海沿いを駆けるサラブレッド。
それだけで芸術的に画になります。
成功者の努力物語なんだけどやはり良い家族に恵まれるって大切。
反抗期で家を飛び出す娘を黙って見ている父親の切なさに胸が痛くなります。
主人公が落馬により命を落としかけるのですが最悪の場合彼の自責を考えただけで…(まぁ成功したからこその映画化なんですけどね)
テッペン取った彼女を見守る彼が最後にカップを亡くなった妻と娘の写真の間改めてに置く。
娘に観て欲しい作品。
お父さんに冷たくするなよと!
あっさり風味
父の教えを実直な守ったがゆえに、父と距離ができるが、最後には栄冠を掴むのもまた父の教えというくだりはよかった。
たまたま結果のニュースを知っていたレースに関連する映画らしいと、予告編を見て興味をもち、観てたのですが、予告編どおりの展開。
女性だからと様々な差別にあいながら、不屈の闘志である程度成功したところで、生死に関わる落馬事故……
まんま過ぎ。
リハビリがわりとあっさり終わっちゃったのは不満。
最近、こういった女性活躍系映画では、逆境のシーンがあっさりしている印象。
特に性差別などの具体的シーンの表現が希薄。
セリフで補完しちゃう程度なので、主人公の頑張りが報われてラッキーなだけに見えちゃう。
実際はめちゃくちゃ大変だったはず。
一番の見どころは、馬が美しいってことかな。
あと、競馬のゲートや騎手控え室などにカメラが入っていて、こんな構造・位置関係なのかとしげしげ観察モード。
すごくよかった
ここ10年以上競馬はやっていないのだけど、以前熱中していた時の事を思い出して、メルボルンカップで優勝した瞬間は思わずパチンと手を叩いてしまい、映画館でお客は二人だけだったのだけど申し訳なかった。ダウン症の弟が調教師として立派にやっていて、常人にはないシックスセンス的な馬と会話する能力があるかのようだった。
お父さんの「おチビさんが一度心を決めたら誰も変えることができない」というセリフが重い。また馬のオーナーたちが騎手を選ぶ場面に乗り込んで罵声を浴びせ、調教師に「勝つためにはあの勢いが必要だ」と言わせる場面が面白い。
感動して涙が何度か出たのだけど、家族の死などをエモーショナルに描いてズルい。減量は当日の計量だけでなく、騎乗後も計量があるから大変だ。
いつか壁は信念が突き破る
個人的に競馬も割と好きだし
予告で面白そうだったので観賞
感想としては
昨今の風潮であるフェミニンな造りかと思っていたら
全然そんなことなく情熱と信念が壁を破る見応えある
ものでした
オーストラリアは実は競馬大国で
サラブレッドの生産頭数はアメリカに次いで2位
日本と同じくらい競馬場が存在しています
その中でも11月にフレミントン競馬場3200mで行われる
「メルボルンカップ」はオーストラリアの競馬関係者
全てが勝利を夢見る大レースで
当日が学校も休みになる国民的行事となっています
日本からもたびたび挑戦する馬がおり
2006年にはデルタブルース号とポップロック号が
1-2フィニッシュを決める偉業を達成しました
この映画の主人公ミシェル・ペインは
2015年に155年の歴史で初めてこの大レースを
女性で制覇した騎手で
その半生をたどる物語です
競馬の騎手はいつ何時落馬で命を落とすかわからない
男性がやるにしても危険な仕事であり
競馬サークルは言うまでもなく男系社会となっています
ただ女性が参加してはいけないという規則があるわけでは
ありません
ミシェルの生まれたペイン家は牧場を営むホースマン一家
ミシェルは末っ子で母は交通事故で幼少期に亡くしており
10人家族の大所帯
上の騎手になっていく兄姉たちにミシェルや
弟のスティーヴィーも憧れます
そしてミシェルは成長するごとに騎手への夢を膨らませ
父も指導していくようになりついには見習い騎手になり
早々に初勝利も挙げた矢先騎手の姉が落馬で命を落としてしまいます
これで父は一気に弱気になってしまいミシェルが騎手を続けていく
事に反対しますが反発し家を飛び出します
チャンスを求めて朝の調教に顔を出しますがやはり女性の見習い騎手には
声がかかりません
そんなミシェルにこっそり父は親戚にマネージャーを頼むなど
密かに支援していき
ミシェルはわずかなチャンスを生かしグレードレースに
乗るチャンスを得ていった矢先レース後の落馬で頭蓋骨骨折の重傷を追います
再び後悔する父
ミシェルはまともな生活もわからない状態から執念で復帰を果たしますが
結婚して騎手をやめた姉たちは当然騎手はやめるよう促しますが
本人は諦めません
そんな時能力はありながら故障続きで結果を出せない
プリンスオブペンザンスという馬に出会いミシェルは管理調教師に
かけ合いお手馬としてメルボルンカップの舞台まで共に歩んでいきます
競馬は馬主が調教師に持ち馬の管理を任せ
誰を乗せるかどこに使うかを協議して決めていきますが
当然女性が制した前例が無いメルボルンカップでミシェルを乗せる事に
馬主は否定的だったりしました
これは実際の競馬でもよくあり若手が連勝街道に乗せ大レースに
出られるようになった段階で武豊など名手に替わられるというものです
このあたりは男性女性関係なくあることです
ですからミシェルと調教師の勢いに根負けして起用を決めた
馬主も結果的に偉業達成を援助してくれたことになります
そしてミシェルは2015年メルボルンカップを制します
単勝はなんと101倍でしたが「自分でオッズをつけた」ミシェルの
賭けも大勝利に終わります
ちなみにこのレース日本からもフェイムゲーム号と
ホッコーブレーヴ号が出走しておりフェイムゲーム号は
なんと一番人気だったんですが力を出せず
馬群に沈んでしまいましたw
担当厩務員をしていたスティーヴィー・ペインは
こんなうまい役者どこで見つけてきたんだと思いましたが
なんとまさかの本人でした
自分が観た回はレイトショーで貸し切り状態でしたが
それが信じられないくらい良い映画だと思います
昔はこういう映画ならJRAが支援して宣伝してくれたもんですが
今回はそうでもないみたいですね
イオン系でなくとも公開してる映画館はあるようだし
チャンスがあったらオススメしたいです
【今月のムネアツ】忍耐、勢い、時の運。
昼飯食べたら眠くて仕方なく。つまらなかったら遠慮なく寝ちゃおう。くらいの気分だったんですが。
もうね。冒頭の競馬大家族パートとか、無茶苦茶あざといですから、微笑ましいけど。ミシェル少女の乗馬シーンとか、ここまで作る?って言うくらいのわざとらしいVFX、と言うか画像デジタル処理。綺麗ですけどね。
それがそれがそれが。家出同然に飛び出して行ったミシェルの落馬以降、風向きが変わり。「娘の好きな事を質問してくれよ」とパパが登場したシーンでSWが入ります。もう、ここでポロリ〜ンコ。
あとは、ミシェル行ったれーー!の、爆裂ムネアツ物語り。まさかの月一ベタベタコッテコテ。最高だった!
ドローンからの空撮が効果的です。
海岸線をペンザンスと共に走るミシェル。素敵な人馬一体感。
メルボルン・カップでミシェルとペンザンスの前にGAPが開ける。もう、この画に向かってガッツポーズしちゃいましたもん、行けーー!って叫びそうになりましたもん!
stinkyな妹?そりゃ馬小屋で寝ると、そうなるよなぁw
良かった。燃えた。とっても!
スティービー・ペインは本人出演との事。彼が天使だったよね。
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7/20 ヲタ追記
前日見た"Step"で、爺ちゃんの病院に見舞いに行った際、母娘が車内で待っていたクルマはFiat 500。内装の赤コンビは現行設定にはありませんから、2014~2015年頃のモデル。こういうのは分かりやすいんですけどね。あのヘッドレストの形状は他にはないから。
しかしAustraliaは悪魔の国ですね。もう、モデル名すら分からんw
ミシェルの赤い愛車は、トヨタがE100カローラを現地で生産しホールデンが販売した、ホールデン・ノバのLGのSDNだと思うんですけど。映画の中では初めて見たかも知れないし、自信はありませんが、「お!日本車?かも?」で地味に萌えたw
しかし、ホンマに分からん。子供たちを乗せてたトラックは何???
ダウン症の兄、本人の演技が凄い!
ラストのメルボルンカップは、確かに感動する。自然と鳥肌が立ったわ。
しかし、エンタメ慣れしてしまっているオイラにはそこまでの他のレースを含め枝になるストーリーにもう少しメリハリをつけて欲しかった。
他のレースでの男性ジョッキーとの因縁や、オーナーや調教師それぞれとのすれ違いのやりとりや、落馬して復活後のレースでのトラウマによるスランプなどなど。
で、メルボルンカップでそれらを克服しての感動
的ラストで盛り上がる!
という感じだったらロッキーばりの作品になっていたのでは?
お決まりのエンディングでの本人登場のカットでは、主役の子が本人そっくりなのに驚き、さらに
特筆すべきは、ダウン症の兄が実際の本人が演じているということ。これはアカデミー助演男優賞間違いなし!と言いたくなる演技やった。パチパチ。
やはり、頑張らないとな!
劇場で予告編を観て観たくなってた。
メルボルンレースで初めて優勝した女性騎手の
話。なんと10人兄弟姉妹で末娘。ダウン症の男の子も
いて。やはり家族の話。お父さんと意見の食い違いで
からが見応えがある。落馬してお姉さんを亡くし、自らも落馬して大怪我を。そしてカムバックして
大舞台に!
思わず やった!ってなるね。
日本馬が1番人気だったあのレース
日本でまずこの映画の分かりやすい入口のひとつは、日本馬フェイムゲームが遠征し1番人気で走った15年のメルボルンカップ、と言えばかなり身近な感じで見れる人もいるのではないでしょうか。
レースでもちゃんとフェイムゲーム(黒に赤バツの勝負服)出てきます。
当時大半の日本の競馬ファンはフェイムゲームともう1頭ホッコーブレーヴの応援という目線で見ていたレースのはず。
一方現地豪州ではこんな劇的なドラマとなったレースなんですね。
メルボルンカップは豪州では祝日にもなる誰もが知る大変有名なレース。
オーストラリア人の英会話の先生に競馬が好きだと話したらまずメルボルンカップの自慢されたくらいで、で過去には日本馬デルタブルースが勝ったと言ったらマジか?と逆に驚かれたりなんてことが個人的にはありました。
そんなメルボルンカップを初めて勝った女性騎手の実話物語。
日本だと有馬記念に藤田菜七子騎手が人気の無い馬で勝つようなものかそれ以上か。
ただ、日本とオーストラリアではまた騎手環境というのも大分違うので、ミシェルペイン騎手の波瀾万丈な人生もありよりドラマチックで感動出来る作品になっているんじゃないかと思います。
にしても、競馬の映画って言うのはアメリカのシービスケット(ホワイトハウスでも上映された名作)もそうなんですが、実話が何よりもドラマチックなんですよね。
競馬ファンには勿論お薦めしたい作品ですが、そうでなくても感動出来るお薦めの作品だと思います。
ちなみに、リアルにあのレースにいたフェイムゲームは福島の牧場でゆっくりと余生を過ごしています。
強い信念
競馬はものすごく詳しいわけではなく、ミシェル・ペインの事は人並みに知ってる程度で決して詳しいわけではないが、スポーツムービー、ヒューマンムービーとして非常に興奮し楽しむ事ができた。
ミシェルは末っ子で兄姉達には揶揄われる事も多く、ダウン症の兄と一緒に過ごす事が多かった幼少期の描写から始まる。
大人になっても姉達が騎手として活躍が厳しい現実、女性が活躍するのが厳しい現実を盾に思うように、そして好きなような道に中々進めない。
そんな中姉が落馬をし亡くなった事から父も閉鎖的になってしまい、ミシェルが騎手を目指すことに反対し亀裂が生じてしまう。
反対する父親に負けることなくミシェルは騎手の道を進み続ける。ここまで非常に反骨真の強さがとても魅力的に描かれている。
騎手として順調に成長していたミシェルだが、落馬事故を起こし騎手生命はおろか生命に関わる大怪我を負った。周囲が騎手を続ける事に反対する中ミシェルは諦めず、そこで初めて父親もミシェルが騎手である事を言葉にして応援する。
そこからも大怪我を負った事や女性である事を理由に壁に当たる事はあったが、それでも強い信念は折れる事なく、むしろ日に日に信念は強くなりメルボルンカップで最後は優勝した描写でこの作品は終わる。
スポーツムービーではありがちな反骨精神、強い信念を魅力的に描かれるよくある作品かもしれないが、このタイプの作品は個人的に大好きという事もあって、非常に楽しむ事ができた。
若干駆け足気味に半生を描くため所々事があっさり進むシーンもあるが、ミシェルの苦悩や強い信念は終始描かれている為常に作品に惹きつけられる。
スポーツや勝負事なんかは気持ちだけでなんとかなるほど甘いものではないが、トップレベルが争う場において、最後の最後に勝敗を分けるのは気持ちであり、運であると個人的には思ってる。
その運を味方につけるのも強い信念、執念だと思う。
その強い信念や執念から運を味方にするのは決してスポーツだけではない。人生あらゆる場でそういう場面に出くわす事は誰しもあるだろう。
だからこそこういうタイプの作品はなにか内なる思いを刺激されすごく勇気を貰い非常に興奮して楽しむ事ができる。
エンドロールではプリンス役の馬も今はテレビ等で活躍
して元気である説明があった。それを見てなんかほっこりした気持ちで最後は劇場を後にする事ができた。
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