「不屈の闘志、強い信念と家族の物語」ライド・ライク・ア・ガール ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
不屈の闘志、強い信念と家族の物語
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男性騎手よりチャンスは貰えず、体力的にも劣り、性差別がある中で女性初のメルボルンカップ覇者となったのだから歴史的にも凄いことなのだが、女性だから凄いという範疇ではなく、人間として素晴らしい。レースで頭を打つ大怪我を負い、自分の名前すら綴れない状況となったのに、リハビリ後、命の危険を省みず、再びレースに戻る精神、どこから来るのだろう。父とすれば、別の娘をレースで亡くしているのだから、たまったものではなく、近くじゃ見れないだろう。それまで会話してなかった父が昔のレースを思い出さながら、リハビリさせるシーンはとても感動的だった。最終的にメルボルンでレースに勝利するのは予測できるが、映画冒頭、自身の少女時代のVTRですでにメルボルンカップ優勝したいと話しており、この信念、不屈の闘志の過程がこの映画の最大の魅力となっている。ダウン症の兄スティービー役を自身が演じているのも素晴らしい。レースシーンも迫力あった。
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