「テリーサ・パーマーが美しい」ライド・ライク・ア・ガール 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
テリーサ・パーマーが美しい
騎手は職業がら小柄で可愛らしい人が多いし、実際のミッシェル・ペインもそうだが、本作でM.ペインを演じたテリーサ・パーマーは凛として芯の通った強い女性のイメージ。でも、エポックメイキングな偉業を成し遂げたパイオニアを描くにあたっては、このキャスティングで正解だったのかも。
ストーリーは至ってシンプルで見やすい。
幼少期からクライマックスのメルボルンカップ制覇までを時系列に沿って順に描いているので何も考えずに素直に見れる。
98分と尺が短めなこともあって、飽きずに集中して見られるのもいい。
ただ短いが故に一つ一つのエピソードが淡白すぎるのがちょっと残念。落馬負傷からのリハビリ過程やメルボルンカップ前夜のシーンなどはもう少し時間を割いてもよかったのかなとも思う。
全体的には泣ける要素がいっぱいの感動ストーリー。
障害持ちの末弟と手を携えながら成長していく姿やリハビリ中の主人公が同様に故障がちの愛馬プリンスオブペンザンスに自分の姿を重ねながら共に復活の道を歩んでいくところなどは心揺さぶられる。
海辺を愛馬と共に疾走する場面などはとてもエモーショナルで印象的なシーン。
BGMも場面場面に上手くマッチしていて良かった。
ミッシェルの幼少期を演じた子役の子もめちゃくちゃ可愛かった。
実際のM.ペインからすると多少美化し過ぎな感もあるけど、鑑賞後には心洗われた気分になれる作品。
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