「何だよ、面白かったじゃないか!」劇場版 アーヤと魔女 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
何だよ、面白かったじゃないか!
クリックして本文を読む
評価が低いから、そんなにダメなのかと不安でしたが、なかなかどうして素晴らしいじゃないですか。
そりゃあ、これまでのジブリ作品のような感動巨編と比べたら細やかな小品って感じでエンディングもあっさり、お話もあっさり。でもそれぞれのキャラクターが良い味してます。特にマンドレイクが最高! 悪魔的でブチ切れっぷりが凄まじく、それでいて実は優しいってw アーヤがひっぱたかれて気落ちしたであろうその直後、慰めるかのように子供の家のパイを出したときにはゾクッと来ました。あのシーンを見るためだけに、この映画を見た甲斐があったと言っても過言ではありません。
正直、お話がどうなっているのかよく判らない部分も多いですが、もしかしたら何の設定もしていないかもしれません(企画した宮崎駿さんともあろうお方が、そんな訳はないかな)。でも、子供から見た大人の過去ってそんな感じじゃ無いかな、と思います。どんな風に生きてきたのか、判るようで判らないようで、結局はまったく霧の中。で、意外な経緯を知って――実はバンドを組んでいた経緯を知ってビックリしたりとか。なんだか意味も判らずに教育され、叱られたり、よく意味も判らずお使いをさせられたりして過ごした子供の頃を思い浮かべているかのような、この映画はそういう感じなのかと思いました。
あと、作中の曲が素晴らしいけど、やっぱり作中だからこそ素晴らしいのかな。そして、エンディングのイラストで海水浴の準備を抱えたマンドレイクには超笑ったw やっぱマンドレイクは最高だw
コメントする