劇場公開日 2021年8月27日

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「素晴らしいです「したたか」の意味わかりました。」劇場版 アーヤと魔女 運だぜ!アートさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5素晴らしいです「したたか」の意味わかりました。

2021年8月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

とても素晴らしい映画だと思います。
原作が映画『ハウルの動く城』と同じくダイアナ・ウィン・ジョーンズさんであることも、親しみを上げる結果になっていると思います。物語の内容的には、毒親、虐待、児童労働などの社会問題を取り入れて、女の子が戦い、自由を勝ち取ると言うものです。一見よくありがちなお話ですが、マーヤがとにかく「強い」のです。宮崎駿監督曰く“したたか”です。この物語の主題がここに当てられていると思います。どんな環境に置かれても、誰かの言いなりにならない、自分と言う存在を持ち続ける、決してあきらめないと言う昔は多くいた若者の姿を表しています。これは現代を生きる若者たちへのアンチテーゼと言えるかもしれません。人の顔を伺い、空気を読み、波風を立てないように生きていく。
でも私はこちらの生き方も好きです。アーヤのような生き方ができない時代ですから。
監督の宮崎吾郎さんは素晴らしい仕事をしたと思います。『コクリコ坂』の時も感じたのですが、女性の活躍を描く作品としては父・宮崎駿よりも現代的な演出だと思います。

『運だぜ!アート』のluckygenderでした

『運だぜ!アート』