いのちの停車場のレビュー・感想・評価
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劇場が良くて、映画がなぜダメなんだ‼️
舞台挨拶が1時間あまりの異例な中で、レビューの題名にしたのが、吉永小百合さんの冒頭の挨拶の意味です。
東京、大阪で上映して無いけど、是非、こんな世の中ですから、観て欲しい。
ターミナルケアの物語ですが、生きる意味を考える映画でもあります。
吉永小百合と西田敏行のコメントが心に沁みる、映画と舞台挨拶の両方です。
シンプル内容ですが、そしてセリフもシンプルですが、それが生きる真実を語る意味で、なるほどと考えさせられるのです。
松坂桃李くんの良い人柄が滲み出た演技と舞台挨拶に感動した。
でも、もうすぐ消えるような彼の舞台挨拶のコメントが心配です。
なかなか、改めて皆んなの演技に惚れ直しました。
良い映画ですよ、東京や大阪の人も、他府県で、是非。
法律を守れば正しいとなるわけではない。
法律は相対的。日が立てば変わる。そんなものに判断を任せるのではなく、正誤、善悪自分で判断するんだ!人は癌で死ぬのではなく、生きているから死ぬ。生きているから死ぬは100%。癌になってから本当の人生、幸せになるための人生を送る人が増えた。もともと、我々は幸せになるために生きているのに。人生の目的になってしまった、金稼ぎ、成功、延命全ては手段であるはずなのに。取り憑かれたようにこれらに興じる。命は自然が作ったもの。自分のものではない。自然に恥じない命になりたい!
命と向き合うって、家族と向き合う事なのか。
ドラマでは大好きな医療もの。それと、吉永小百合が主役の映画を最後に観たのはいつだろう?それも医者?なんて思いながら着席。
主人公の女医はベテランのERドクター。ある事がきっかけで故郷の金沢に戻り、地元の在宅医療専門の病院に勤める事に。
医療の現実なのかな。向かい合う患者さん達、次々と亡くなっていきます。病気や寿命に対して、人の無力感半端ないです。実際、医療従事者の皆さんは、こんな日常を送ってるんだろうな。
最後は自分の父親が辛い事に。当然、普通の患者さんとは重さが違うよね。キビシ。
映画としては、大きな山は無く、オムニバスの様に患者さんとその家族との触れ合いを描いています。未来を生きる若者の代表で松坂桃李と広瀬すず、とっても輝いてます。さすがです。
なんか、出てくる役者さん、昔から知ってる人達ばかり。みんな年取ったなぁ〜って、泣けてきた。自分もオッサンになったもんな。
今度、実家に帰った時、家族で鑑賞したくなりました。
それにしても吉永小百合って、76歳なんだ。若い〜!
厚労省の役人が善人??日本医師会後援!でも全ては松坂桃李のキャラ受け入れられるかどうか?吉永小百合はブレないけども。【最後iPadで修正不能の尻切れトンボです。】
ちょっと前の榎木孝明主演の映画「みとりし」、介護士みたいなのに内容まるかぶり。重複もいいとこ。
医師が原作書いたにしては詰めが甘いし、浮世離れの感がある。とにかく主人公が金沢の故郷に都落ちする経緯が不可解。
それに終末医療はホスピスの病院が現実的でないの。
最後に「この映画はフィクションです。」の表示が出るのだけれど、
こちとら私は両親を事故と癌の闘病で亡くした経験を経ている人間からすると、「そんなのことわり入れなくともわかっとるワイ。」と文句の一つも言いたくなる。
近くの観客からすすり泣く音が聞こえたが、よほど繊細な人なのだろう。立派な人だ。尊敬する。
私、一滴も涙出なかった。勿論、実体験としてお袋死んだ時は号泣したし、親父の時もすすり泣いたけどね。
吉永小百合は、若干老けたとは言え、いつもの吉永小百合。優等生。ブレていない。その意味では期待に応えている。
重要なのは、吉永小百合に次ぎ主役格の松坂桃李の演じる「医学部出てるのに医師国家試験落ちている」と言う現実離れした青年の「真っ直ぐさ」、裏を返せば「青臭さ」を受け入れられるかどうかにこの映画の評価がかかっているということ。
あと最後に安楽死の問題出るが、実際は在宅医療で医師が死亡診断書書いてしまえば、要するに身内が医師であれば安楽死なんてかんたんだし、警察も「ドクターデスの遺産」じゃあるまいし、法に触れようがなんだろうが、事実上被害者がいない、実況見分もままならない、めんどくさいこと事件化なんて絶対しない。
それに直る見込みのない痛みに耐えるだけの人を生かすのは、実は思いやりがゼロの人。自分がその立場になれよ。状況は限定されるが、ある程度は安楽死は正義。ネタバレだけども、「ミリオンダラー・ベイビー」みたいに行動しないところが「日本医師会」後援の親方日の丸映画だねぇ。表面上は綺麗事でウンザリ。
やっぱり松坂桃李の存在と、介護だか、看護だか、看取りなのか?教誨師なのかカウンセラーなのか?在宅終末医療の意味わからない。殆ど医療行為ない(注射くらい)不思議な描写が受け入れられるかどうか、観客によるねぇ。
①何で大学の緊急救命センターで修羅場(交通事故、爆発火災事故)のところに明らかに軽傷の骨折かなんかの女児連れてくるのか???女児は泣いている元気がある分、ほっとけば良いし、そもそも死にかかっている患者のいる救命病棟の邪魔なだけ。俺が医者だったらそんな奴胸ぐら掴んでやるよ。余計な軽症患者運んでくるなって!「医療行為かどうか」なんてどうでも良い論点で、そもそも緊急でない患者を緊急救命に連れてくるのはナンセンス。②そもそも医師国家試験なんて殆どが1回乃至3回程度で受かるのに、受からないなんの資格もない宙ぶらりんの金持ちのボンが何で病院に勤めてる訳?しかもそのあと給料も出なそうな田舎の在宅診療所に勤めてるわけ??③患者の子供を気の毒に思い、外車売り払って「最新の治験受けさせろ」って??確かに小児がんの患者は可哀想だけど、何も札束提供する義理は無いよ。現実的には。出ななそうな田舎の在宅診療所に勤める
同年齢で父娘はやはり違和感
長年にわたり大学病院の救命救急医として働いてきた白石咲和子(吉永小百合)は、医師免許を持っていない職員が行った医療行為の責任を取り大学病院を辞め、父が暮らす石川県の実家に戻った。そして、在宅医療を行なっている、まほろば診療所、に勤めることになった。
これまで自分が実践してきた医療とは違い戸惑うが、院長の仙川(西田敏行)や看護師の星野(広瀬すず)、咲和子を追って診療所に来た元大学病院職員の野呂(松坂桃李)ら周囲の人々と共に、在宅医療を患者やその家族と模索していく話。
次々に患者が亡くなっていくから、話がとっ散らかってる感じを受けた。柳葉敏郎や石田ゆり子の死など、あっけなさすぎませんか?
死というものを色々な角度から観賞する人に考えさせようとしてるのはわかるけど、安楽死の結論は出さないの?とか、少しは言いたいことが有っても良いような気がする。
咲和子の父・達郎役を田中泯が演じてたが、吉永小百合と同年齢で父親は違和感が有った。咲和子役は石田ゆり子くらいの年齢の女優が良いと思った。娘に見えない吉永小百合を使う必要性を感じなかった。
西田敏行はもちろん、松坂桃李と広瀬すずは良かった。
王道『吉永小百合』
オープニングの映像観た瞬間「駄作⁉︎」って思ったわ…
前回観た『最高のー』よりも数倍良かった。
吉永小百合が吉永小百合たる所以を感じられる作品。
ただこのまま老いてゆく以上新たな吉永小百合を期待せずにはいられません。
悪女や性悪女、裏世界のボス的な役なんかも見てみたい(大手タニマチが許さないでしょうけど)
この作品が良かったって思える一因に殿(松坂桃李)や広瀬すずの頑張りがあると。
2人とも凄く良かった。
殿は助演賞ノミネート有るかも?
この後の主演作もあるし楽しみです。
邦画の精一杯
邦画の精一杯さを感じる映画
吉永小百合さんがずっと主演なのがどうしてなのか分からない
この題材で、ポン・ジュノ監督だったらどんな描き方だろうと考えてしまった……
日本人向けに作られたいつもの作品って感じでした
脱皮はしないし、したくないのか出来ないのか?
あと松坂桃李の無駄遣いかな
吉永小百合劇場を堪能
なぜ私は、こんなにも吉永小百合を観たいのか?
たおやかな美しさ!
70オーバーにして、この透明感!
吉永小百合さんが出演しているだけで「映画」になる。
おそらく最後の“銀幕のスタア”でしょう。
見ているだけで、うっとりと幸せな気持ちになれるところは、オードリー・ヘップバーンの映画を観たい気持ちと限りなく近い。
もはや彼女を見られるだけで満足なのですが、表面的な美しさだけではなく内に秘めた芯の強さにも惹かれている気がします。
真っ向から戦いはしないけれども、絶対に折れない。そんな非暴力非服従のストイックさに痺れます!
ようは、運命に翻弄されながらもひたむきな小百合ちゃんが見たいのです。( ̄∀ ̄)
『いのちの停車場』は、そんな魅力が堪能できました。
西田局長が探偵ナイトスクープを引退されてから、とても心配しています。
車椅子の役が多いように感じますし、体調がおもわしくないのでは?
それぞれに日本映画を引っ張ってきたお二人の共演はとても貴重ですし、これからの1本1本をファンとして丁寧に見守る所存です。( ̄^ ̄)ゞ
すごく軽めの演技に終始されていましたが、本当のラストはビシッと決める。
医師としての言葉がズッシリと響きました。
すごく重いテーマに言及するので、欲を言えば、もっと深く切り込んで欲しかった。
もちろん泣く気満々で観たし、実際にかなり泣けましたが…なんだか音楽と照明に泣かされた気がしてなりません(^◇^;)
いい感じの「感動」に着地させられたような…。
お二人の葛藤する演技をもっと見たかったなぁ。
タブーに挑むようなエグい映画が好みなので、つい勿体ないと感じてしまいました。
でも、吉永小百合さんにエグさは似合わないですね。
失礼しました;
そんなお二人から日本映画のバトンを引き継ぐのは、松坂桃李くんと広瀬すずちゃんってことですかね?
役者の芝居で見せるシーンが多く、そんな思いがよぎりました。
なかでも、田中泯さんの渾身の演技が素晴らしい!!
田中泯さんは、どの映画にも重厚な存在感を刻みつけていますが、人間のギリギリの姿に鬼気迫るものがありました。
すっかり日本の映画になくてはならない方ですね。『HOKUSAI』も楽しみ。
広瀬すずちゃんも、セリフに繋げにくい感情を自分の中に落とし込んでいて、さすがでした。
おそらく原作のエッセンスを2時間に凝縮した作りになっていると思うので、端折られる部分があるのは仕方ない。
そこを繋げられるのが、映画に必要とされる俳優さんなのでしょうね。
思いのほか子役が良くて。
患者さんの女の子はもちろん、記号としているだけのように見えていた男の子が突然イキイキしだしたのには驚きました。
個人的には、ちょっとしたところが気になってしまって、ストーリーに集中出来なかったのが残念でした。
海外ドラマのERのイメージが強すぎて、セリフのスピードを遅く感じてしまったり。
家の間接照明にも違和感があって、やっぱ美術の先生だから歳をとってもこだわりがあるのか??とか。
とは言え「泣ける映画」確定です。
私の涙なんて安物なのでアテになりませんが。ほぼ2本に1本の割合で泣いてますから。
歳をとるごとに涙腺がゆるゆる。
「泣けました」と言って喜んでもらえるのなら有難い。
日本の医療社会の矛盾について
死について考えさせられる感動的な作品に仕上がっていました。経済力の差で治療方法を選択される差別的な病院の経営、自らの意思で死を選べない在宅治療、そして自分で最後の生き様までも決めることができない医療行為など、今の医療社会の矛盾をかなり炙り出したヒューマンストーリーになっていました。医療システムの矛盾を追求する監督の意思が感じられたのは、私だけじゃないかもしれませんね。
命の価値を問いかける
コロナ禍や続く自殺のニュース、超高齢化社会による介護問題…改めて人の命、生きることについて考えさせられる機会が増えている。
そんな現代で命の尊さについて見つめ直すことができる作品。
「命のしまい方」という言葉が出てくるが、死に方を考えるということは生き方を考えるということ。
そんな様々な命との向き合い方をしている人たち、家族が登場する。いろんなケースでの価値観を知ることができる。
ただそれが数多く、それぞれのエピソードを深く描ききれなかった印象で、次々変わる展開に気持ちが追いついていかなかった。命の重さを伝えるためにも、もう少し絞っても良かった気がする。
ラストは観客の判断を問われるテーマが投げかけられ、それをどう受け止めるか続きを与えられるのがこの映画の意義あるところだと思う。
ものまねのシーンはアドリブだったのか、俳優たちの素が垣間見れたようで面白い演出だった。
年齢的に無理をしないでほしいと監督から止められながら、5kg減量して臨んだ田中泯の悲愴感溢れる演技には脱帽。見応えあり。
※完成披露試写会にて鑑賞
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