劇場公開日 2021年5月21日

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「内容も演技も薄っぺらい見る価値のない映画」いのちの停車場 モンブランさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0 内容も演技も薄っぺらい見る価値のない映画

2025年11月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本の映像系の賞全体に言える事だが、日本アカデミー賞が必ずしも質の高い作品が選ばれているわけではないのは承知しているが、"いくつも優秀賞に選ばれていた""西田さんも出演しているならそれなりに面白いのだろう""52ヘルツの成島監督ならばきっと良い作品だろう"と期待していたが見事に裏切られた。
冒頭の救急車のシーンから安っぽさがあり嫌な予感はした。その直後の主演の吉永さんに呆れてしまった。吉永さんは演技力というより雰囲気のあるきれいな女優なので、演技に期待はしていなかったが、救急医療とは思えない残念感。松坂さんの残念な演技にもがっかりしながら、薄っぺらい擁護シーンも我慢したのだが、お父さんのシーンで愕然としてしまった。同世代と思われる田中さんにお父さんと言ったのだ。さすがに夫の事をお父さんと言っているんだろう。そう思いたかったのだが、やはり以前の映画でも親子ほどの年齢差ある俳優を同世代の夫、孫もしくはひ孫ほどの年齢差の俳優を息子として演じていて、いくらフィクションであってもあまりにも現実離れした配役に唖然とした過去があったので警戒したのだが、そのまさかだった。演技力があり同一人物の長い歴史を演じるならば何も違和感を感じないのだが、吉永さんはどうもそういうつもりはなく、舞台ならまだしもただ一人だけ20〜30代の役を演じたいだけのようで、完全に浮いている。今時アイドルの方がイメージを打ち破るように悪役をする時代。とにかく良い人に見られるようなキャラ設定もあまりにも胡散臭く痛々しい。年齢相応の優しいおばあさん役なら上手くハマるはずなので、無理やりキャスティングしたことが何よりの致命傷。どうしても若い役を演じたいのなら、振り切って周りの役者も同世代にして同じ様に若い役を演じてもらい高齢者の劇団のようにすれば良いのでは?
限りなく★0.5に近い★1.0

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モンブラン
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