「うーん。。」いのちの停車場 らくださんの映画レビュー(感想・評価)
うーん。。
映画を観た後、原作を途中まで読んだ感想。
正直、原作を中途半端に切り取って繋いでいるように感じる。全体の20%ほどしか読んでいないが、それでも原作の良さが削られて勿体無いと思った。
原作の咲和子は老いを感じながらもパリッとシャキッとしているように感じる。吉永小百合はおっとりという感じで、大切であろう場面での緊張感が薄い。
まほろば診療所に移ってからも、中途半端に在宅医療を受けている人達を出してくるので1人1人の話を掘り下げられずに終わってる印象を受ける。
それなら、どんな人を受け持っているのかを軽く流した上で1人にフォーカスを当ててくれた方が良かったように思う。例えば原作では並木シズの話はもっと深くて"アドバンス・ケア・プランニング"とか家族を失う事を恐れている徳三郎に死の勉強をする場面とかそれだけで一本作れるんじゃ無いかと思うほど。
あと、柳葉敏郎演じる患者の最期の場面は、お涙頂戴な過剰演出に感じてしまってちょっと苦手だった。
出てる役者さん達の演技は本当に素晴らしいものだったのに、一冊分を2時間で纏めてしまったが故に、全体的に薄い内容に感じた。
あっ、でもBAR STATIONは本当に存在してて欲しいくらいに好きな空気感だった笑
原作読み終わったら、また印象が変わるんだろうか。。
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原作読み終わった感想。
原作、良いよ!!映画化したくなるの分かるよ!!
ってくらい、リアルな人間の心理が描かれていて本当に良い作品。主人公の考え方が変わっていく描写やラストに向けての葛藤、患者&家族の死の受け止め方や葛藤、周りのスタッフの優しさ。。
描写が映画と全然違う。削るのは仕方ないとして、何故、そのままの人間関係を出してくれなかったのだろうか。。申し訳無いが、原作読んだら映画自体の評価が下がってしまった。。