「1945年生まれ同士が実の親子!?」いのちの停車場 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
1945年生まれ同士が実の親子!?
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自分は田中みん(変換できない・・・)の大ファンですし、根っからの金沢市民ですのではっきり言って相当この映画へのハードルは低いのですが、それでも吉永小百合と田中みんが親子という設定に無理がありすぎて、そのシーンの度にコントでも見ている気になってしまいます。恐らく吉永小百合を主演に何か映画を撮る、という企画が根本にあって、そこから脚本をつくっていってこんな奇妙な現象になっているのだと思いますが、そういう作り方をしている時点でろくな事にならないと思います。遠藤憲一がOL役みたいなことをこういう映画に持ち込んじゃ駄目ですよ。
松坂桃李の役の数々の行動は賛否両論だと思いますが、そこは映画なんだからあれくらい愚直な人がいてもいいと思いました。
金沢市ご当地映画としてですが、景色は時々見慣れた景色が出ておっとはなりますが、金沢市である必然性は感じられず、登場人物も誰一人金沢弁を話すことなく(大河の一滴の三國連太郎の金沢弁はさすがでした)、最先端医療は富山か福井に行かなければ受けられないと石川の医療だけ遅れている感じになっちゃってましたし、もうちょっとなんとかならなかったのかなと思いました。
ラストの主人公の医師としての判断の是非はともかく、最初7人しか患者がいなかったのを数十人に増やしておきながら辞めますはあんまりです。まほろば診療所もう終わりだなと思うととても悲しくなりました。
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