劇場公開日 2021年5月21日

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「厚労省の役人が善人??日本医師会後援!でも全ては松坂桃李のキャラ受け入れられるかどうか?吉永小百合はブレないけども。【最後iPadで修正不能の尻切れトンボです。】」いのちの停車場 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0厚労省の役人が善人??日本医師会後援!でも全ては松坂桃李のキャラ受け入れられるかどうか?吉永小百合はブレないけども。【最後iPadで修正不能の尻切れトンボです。】

2021年5月21日
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ちょっと前の榎木孝明主演の映画「みとりし」、介護士みたいなのに内容まるかぶり。重複もいいとこ。
医師が原作書いたにしては詰めが甘いし、浮世離れの感がある。とにかく主人公が金沢の故郷に都落ちする経緯が不可解。

それに終末医療はホスピスの病院が現実的でないの。

最後に「この映画はフィクションです。」の表示が出るのだけれど、

こちとら私は両親を事故と癌の闘病で亡くした経験を経ている人間からすると、「そんなのことわり入れなくともわかっとるワイ。」と文句の一つも言いたくなる。

近くの観客からすすり泣く音が聞こえたが、よほど繊細な人なのだろう。立派な人だ。尊敬する。

私、一滴も涙出なかった。勿論、実体験としてお袋死んだ時は号泣したし、親父の時もすすり泣いたけどね。

吉永小百合は、若干老けたとは言え、いつもの吉永小百合。優等生。ブレていない。その意味では期待に応えている。
重要なのは、吉永小百合に次ぎ主役格の松坂桃李の演じる「医学部出てるのに医師国家試験落ちている」と言う現実離れした青年の「真っ直ぐさ」、裏を返せば「青臭さ」を受け入れられるかどうかにこの映画の評価がかかっているということ。

あと最後に安楽死の問題出るが、実際は在宅医療で医師が死亡診断書書いてしまえば、要するに身内が医師であれば安楽死なんてかんたんだし、警察も「ドクターデスの遺産」じゃあるまいし、法に触れようがなんだろうが、事実上被害者がいない、実況見分もままならない、めんどくさいこと事件化なんて絶対しない。

それに直る見込みのない痛みに耐えるだけの人を生かすのは、実は思いやりがゼロの人。自分がその立場になれよ。状況は限定されるが、ある程度は安楽死は正義。ネタバレだけども、「ミリオンダラー・ベイビー」みたいに行動しないところが「日本医師会」後援の親方日の丸映画だねぇ。表面上は綺麗事でウンザリ。

やっぱり松坂桃李の存在と、介護だか、看護だか、看取りなのか?教誨師なのかカウンセラーなのか?在宅終末医療の意味わからない。殆ど医療行為ない(注射くらい)不思議な描写が受け入れられるかどうか、観客によるねぇ。

①何で大学の緊急救命センターで修羅場(交通事故、爆発火災事故)のところに明らかに軽傷の骨折かなんかの女児連れてくるのか???女児は泣いている元気がある分、ほっとけば良いし、そもそも死にかかっている患者のいる救命病棟の邪魔なだけ。俺が医者だったらそんな奴胸ぐら掴んでやるよ。余計な軽症患者運んでくるなって!「医療行為かどうか」なんてどうでも良い論点で、そもそも緊急でない患者を緊急救命に連れてくるのはナンセンス。②そもそも医師国家試験なんて殆どが1回乃至3回程度で受かるのに、受からないなんの資格もない宙ぶらりんの金持ちのボンが何で病院に勤めてる訳?しかもそのあと給料も出なそうな田舎の在宅診療所に勤めてるわけ??③患者の子供を気の毒に思い、外車売り払って「最新の治験受けさせろ」って??確かに小児がんの患者は可哀想だけど、何も札束提供する義理は無いよ。現実的には。出ななそうな田舎の在宅診療所に勤める

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2021年5月23日

感想ありがとうございます。私にはちょっと綺麗すぎる映画でした。

満塁本塁打
Bacchusさんのコメント
2021年5月22日

私も家族を癌で亡くしていますが、まさにおっしゃる通りと感じるレビューです!

Bacchus