ロッジ 白い惨劇のレビュー・感想・評価
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ホラーっぽい、サイコスリラー
70点ぐらい。
難解ですが…
考察系ですが…
考察好きな人は好きでしょう。
個人的には、
分かったような分からないような…
大筋は分かりました。
『シャイニング』っぽいって言われたりするみたいだけど、言われてみれば…
エルヴィス・プレスリーの孫娘ライリーキーオ主演ですが、目が似てますね。
キッズ達の悪質な悪戯でキチ●イ覚醒
・父親と母親が別居
・父親が新しい彼女と結婚するからと言い、正式に離婚を切り出す
・母親自殺
・その半年後、クリスマスは山小屋で過ごす事になり、その中で父親は仕事で一時離脱
・子供が母の死を恨んでおり、父親の彼女に復讐しようと悪質なドッキリを仕掛ける。荷物隠したり、隔離された空間で自分達は死んだんだと思い込ませたり。
・しかしその父親の彼女は過去にカルト絡みで精神的におかしくなっていて、夜中に彷徨ったり情緒不安定な部分を薬を服用して症状を抑えていた
・キッズ達に薬も隠された上に過去の記憶を刺激するような真似を繰り返され,しかも愛犬まで殺されてとうとうキチ●イの本性が覚醒し全員殺す。駆けつけた父親も殺す。終わり。
総評
キッズ達が基本的に悪い,あの年齢(兄の方)なら善悪の判別はつくだろう。
そして父親も子供のメンタルフォローができてない。母親の自殺後くらいカウンセリングに通わせたりして遺恨をなくすべき。
しかも子供達と泊まっている小屋でセックスして声ダダ漏れとか頭が悪い。性欲に溺れて視野が狭くなるとこうなるという戒め。
父親の彼女は、そこまで悪くない。あの年齢まで生きてきたなら薬を服用すればなんとかなるレベルだったのだろう。
皆演技は最高なのに!
子供も大人も演技が素晴らしいです。問題は観ての通り共感する場面の乏しいシナリオの連続です。
最後まで観るのに4回寝落ちしてしまいました。
怖かったところなし。盛り上がった場面なし。何を伝えたかったのか分かりません。
せっかくの俳優さんたちの良い演技が台無しです。
うん??
ラスト、大ドンデン返しがあるかと思いきや、無く終了。これ、どーいうことなのかわからなかった。結局ライリー・キーオが悪霊だか何だかに冒されていて、冒頭子どもたちが言ったようにサイコパスということ?妻子ある男と付き合い、妻が拳銃自殺。なので、子供は全く懐かず、恨まれているが、関係修復のため、男がクリスマスに冬山のロッジに泊まろうなんて言う始末。しかも男抜きで。これだけでも地獄だが、次第に不可解なことが起き出す。子供たちがキーオを困らせようと仕組んだものだが、キーオが病んでしまい、帰ってきた男も殺す羽目に。実はキーオも男と組んで騙していたというオチかと思ったが。。全く怖くないし、消化不良。妻役アリシアを久々に見た!
タイトルなし
音使い、カメラワークと見せ方、雰囲気と遊星からの物体Xは○。
最後までどうなるのか分からないスリルはあるが、さすがにネタバレが遅い。故に結局何の説明もなく終わる。子供が寒さや飢えを何日も我慢してまで憎い相手に復讐、というかイタズラ?なんて出来ないだろうし、出来たとしても自分たちの携帯の電池や食糧くらい確保しとくでしょ。その描写が無かっただけだとしても、説得力に欠ける。食糧を求めて出ていった挙げ句帰ってこれなかったら?何の罪もない犬が行方不明になった時点で罪悪感は?それすら抱かない子供の残酷さを描きたかったのであればもっと幼い設定にすべきだったと思う。
元妻を自殺に追いやったことと、カルトの件が全体を通して噛み合ってなく、特に説明もなくラストへ。ラストも子供ならもっと抗うでしょ。縛られてる訳でもないのに。
これなら、中盤辺りで実は子供が仕掛けてましたというのをネタバレ、グレイスが精神崩壊して結局惨殺されるとかで良かったのでは?在り来たりだけど、あの内容、あの流れではそれくらいしか思い浮かばない。
途中、グレイスが辿り着いた小屋はなんだったの?あの吹雪の中 足跡残ってて普通に帰れるとかちょっと無茶しすぎ。
多少期待してたのもあってか非常に残念でした。
黄金時代なのかも
モダニズム建築。カメラは構図と長回しを持っていて、そこにドラマがかさなる。スタイリッシュ。
カット毎に、写真のように決まるうつくしい内装と外装。そのカタログのような絵に、ベルイマンのような心象風景が描かれる──と言ってもいいのでは。
シンメトリーだったり、瀟洒な佳景へ、ぐーっと超スローで寄ったり引いたりするとき、えたいの知れない寓意が宿る。
前半はその雰囲気──空気、どうなるのかの疑問が、すごくいい。
またシルバーストーンの自害がリアル。FXをつかっている気配がなくてすばやく頭をのけぞらせてもこんなリアルに撮れるのかどうか・・・後ろへ引っぱったんだろうか、なんかやたら気になる。
しっかしクルーレスのころ、いずれこんなシルバーストーンが見られるとだれが予想したろう。
ただ、子供らが継母をだます、のだまし、と映画が観衆をあざむく、のだまし、が重なってしまって、それが映画ぜんたいを失速させる。
つまり、恐るべき子供たちをえがくのか、カルトの生き残りの継母のたくらみをえがくのか、それとも、もっと大きな仕掛けで、観衆を疑問符にしているのか、わからないまま進むゆえに、ホラー気配が削がれる。ホラー気配が削がれてもいいのだが、とりわけ解決もないので中間部に、意味がなくなる──という感じ。
まさか夢オチじゃないだろうな──と思わせるところもあって、半途あたりのたるみはけっこうあったと感じた。
またJaeden Martellをつかうのなら、もっとフューチャーしてもいいんじゃないだろうか。なんか釈然としない兄だった。だますにしてもだまされるにしても、気配が薄かったと思う。
継母も、もっといろいろあって、狂うならわかるが、抗うつ剤を隠匿されたとはいえ、錯乱の沸点がひくい人になってしまっている。ゆえに結末も、強引なかんじだった。
ただ映画の空気感、カメラ、構図など、かんぜんにふつうのホラーを凌駕している。ホラーうんぬんというわけでもなく、たしかにグッドナイトを撮ったコンビのシンギュラリティはひしひし感じた。
とりわけ、建築のことは無知なんだが冒頭からのコルビュジエ──とはぜんぜん違うのかも知れないが、そういう、なんていうか意匠ある建築物とミニチュアハウスとを、ぐーっと寄る/引くカメラは瞠目だった。アスターの前作と、設定が似ている、とは思う。
しかしなんだ、きょうびの映画界はホラーが牽引している気がする。このコンビ監督もそうだし、アスターとかピールとかミッチェルとかムスキエティとかグダニーノなんかもそうだけど、
ロジェのようなホラー専門家が決めてくること。
ピールアスターミッチェルのような新鋭が続々出ること。
グダニーノやアキンみたいなとくにホラー専てわけでもない才人が決めてくること。
この三つ巴がかさなって、やはりホラーがいちばん面白い──と感じることが多い。のである。
こうしてみるとジャンルでホラーと括るのがすこしばかばかしい。
ベルイマンのような心象風景と前述したが、さいきんの賢人は、むしろホラーにおいて、かつての名匠のような空気を体現しているのであって、ホラーだから安いという見地が、不可能になっている。
つまり、かつて13金系の従来型ホラーだらけのころは、ホラーが安いという見地があったけれど、いまはぜんぜんできないというはなしである。
ミッドサマーみたいな映画体験はめったないわけだし、やっぱアイデアがむげんにある金脈のかんじはやはりホラーなのである。とおもった。
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