劇場公開日 2021年1月29日

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「時代の流れだねぇ。しかしそれが人間の進化。【後ろ相変わらずiPadの故障で意味不明の尻切れトンボ。すいません。】」ヤクザと家族 The Family 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0時代の流れだねぇ。しかしそれが人間の進化。【後ろ相変わらずiPadの故障で意味不明の尻切れトンボ。すいません。】

2021年1月31日
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綾野剛演じる主人公が、舘ひろしの柴咲組に拾われて、5年後おそらくみかじめ料等でブイブイ言わせている時、シマをめぐって都市開発も絡み、抗争勃発。若頭の事実上の身代わりで14年の服役後、見たものはロクにシノギもままならず暴対法で衰退したヤクザ、組の姿。暴力描写だらけだがアクション映画ではなく社会派ドラマと言える。ヤクザは絶対悪に相違ないが、足を洗った者の人権を全否定するのは間違いだし、新たな憎しみ、悪の連鎖を生むだけです。

 肝心の主人公ろくすっぽ様々な社会的信用も得られないから組を脱退しても一苦労。服役前に付き合っていた尾野真千子演じるクラブで働く当時学生にも実は娘ができていたが、よりを戻しても自分が父だと名乗るわけもいかず。最後はSNSかなんかで暴露され、娘にも彼女にも理解されず、家を追い出される。

 まぁ基本ヤクザは非合法活動で、ほぼほとんどの連中がヤクもやれば暴力も行使する。この映画のような描写は文字どおりの反社会団体だから仕方ないとも言える。ただ昔は第三国人等との関係で実は日本の秩序守る必要悪だった。警察ともズブズブだったのはこの映画のマル暴の薄汚い警官の描写以上だよ。現実は。ただ憎むべき悪であり退治すべき対象であったのも事実。

 でもねぇこの映画で言いたいのはヤクザの世界にしか自分の居場所を得られなかった境遇の悪い人たちの愛情と生き様だろねぇ。ヤクザと言っても親子兄弟的情の繋がりはあるのだろねぇ。人は一人では生きていけないから。ただ不器用ゆえに時代についていけず、淘汰される悲しい運命。皮肉なことに主人公に憧れてた抗争で死んだ組員の息子が、ヤクザでも暴力団でもない「半グレ者」として僅かに残された闇社会を衰退した組とも組んで仕切っていく。勿論、クソ野郎のマル暴警官なんか関わりを持たないし、相手にしない。

ただこの映画尾野真千子が演ずる恋人が公務員?か何かの職場を追われるクビになる描写があるが、ここは間違い描写。別に配偶者ないし同居人が元ヤクザでも民間みたいに裁量がゆるくないから、クビに出来ないって。職員本人が悪いことしなきゃ。それから、社宅×→官舎な。
工場の煙突から出る煙がなんかこの映画全体を象徴している。「煙に巻いてきた人生」「狼煙をあげる人生」「煙たがれる人生」ということとパンフにあった。抗争アクションはあるのだけれど、やっぱり今の時代には合わないねぇ。昭和40年代後半の「仁義なき戦い」の時代は遠くなったねえ。ただヤクザを擁護するつもりはないけど。ある一定の育ちとか境遇の悪い若者はいつの時代もいなくならない。ヤンキー超えのいわゆるワルだ。

それからおのまちkp

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2022年7月22日

ケイさん。とんでもございませんです。\( ˆoˆ )/

満塁本塁打
KEIさんのコメント
2022年7月22日

幾度も有難うございます😊

KEI
満塁本塁打さんのコメント
2022年7月21日

ケイさんありがとうございました。成田三樹夫は確かに素晴らしい。「東大ブランド(中退)」をまったく頼りにしなかった生き様、無頼そのもので、最初に「学歴」が出てくる今のバカタレント・バカ俳優に爪の垢でも煎じて飲ませたい❗️ありがとうございました😭またよろしくお願いいたします。\(^o^)/

満塁本塁打
KEIさんのコメント
2022年7月21日

そうですね!金子信雄がいるから、文太が引き立つ、より面白くさせてましたね。個人的にはもっと成田三樹夫が見たかったです。

KEI
満塁本塁打さんのコメント
2022年7月20日

ケイさん。返信お気遣いありがとうございました。そうですね。おっしゃること全て正論だと思います。娯楽と現実は違いますよねぇ。ちなみに絶対不死身の菅原文太、それに準ずる松方弘樹、弱いくせに狡賢い金子信雄。娯楽作として最高ですね!。ありがとうございました\( ˆoˆ )/

満塁本塁打
KEIさんのコメント
2022年7月19日

コメント頂き有難うございます。満塁本塁打さんのレビュー、いつも勉強になります。仁義なき戦い、確かに私も好きですし、映画としては楽しめます。しかし、どうしても自分の中では、一般の人にも死者や負傷者が出るような事件、危険性があると、可哀想という気持ちだけでは肯定できず、そういう意味でもこの映画の意味があるのかなと思ったりしました。

KEI
満塁本塁打さんのコメント
2021年1月31日

ただ反論ではありませんが、昨今の「同一労働同一・・」等の関係で同じ役場の仕事している以上、解雇という重大判断は派遣会社というより大元の役所の責任、つまり役所行政の労務管理の一部になりますから、役場が認めないでしょう。仮に派遣だとしてもですね。しかもSNSなんていい加減な情報源が判断根拠の解雇は100%あり得ません。裁判で100%負けます。しかも映画は役人が肩たたきしている模様なので、実際にはあり得ません。どうもすいません。ご意見ありがとうございます。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2021年1月31日

すいません勉強が足りませんでした。私が知ってる役場は全て常勤、非常勤で固めているもので。そもそも派遣受け入れるスキームがないです。派遣の方の労務管理難しいですから。非常勤は期間雇用で不安定ですが、理不尽な解雇は絶対出来ないようでしたので。あと中央官庁の霞ヶ関は、民間の誰もが知っている大企業から人借りているのは昔から有名ですね。ご指摘ありがとうございます。

満塁本塁打
ハチさんのコメント
2021年1月31日

公務員がクビになるシーンは私も違和感がありましたが、出産で正規の公務員試験を受けれなかった。民間会社からの派遣で公務員の職場にいるので、社宅もそう言うことか。と納得して観ていました。公務員の職場って派遣だらけですからね。

ハチ