「ここまでやるかという展開」フライング・ジャット Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ここまでやるかという展開
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ありがちな勧善懲悪ヒーロー物なんだけど「環境汚染をやめろ」っていう強い社会的テーマも持ってるね。
勧善懲悪のところは、そこに家族の問題と愛情を絡めて、ベタだけど良い展開になってるの。「信念を持って戦うのが本当のヒーロー」の使い方とか、お父さんのターバンの使い方とか細かなところもうまい。
特徴的なのが、悪役の悪っぷりが弱いのね。大企業の社長は最後は自分も困ってヒーロー応援しちゃうし、敵役も望んでそうなったというより「環境汚染をやってるお前らが俺を生み出したんじゃないか」って感じで。
ストーリーで特徴的なのは「そこまでやるか」って感じで主人公を追い込むんだよね。お兄さん亡くなるところがまさにそう。「ここでヒーロー登場して逆転だな」ってところで逆転しないで、そのまま負けちゃう。
その分、そこからの展開は盛り上がるね。
韓国映画もかなり追い込むけど、インド映画の追い込みっぷりの方がすごい。これくらい振って追い込んでくれるといいね。
意味ない踊りも入ってきて良かった。この頃のインド映画は意味なく踊らないんだけど、これは2016年制作らしいから、まだ踊ってたのかな。これは様式美として、復活して欲しいな。
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